• 投稿日:2025/10/01
【医療費増額!?】令和7年10月から変わる後期高齢者医療制度の注意点

【医療費増額!?】令和7年10月から変わる後期高齢者医療制度の注意点

とこはる🍊走るYouTuber

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この記事は約3分で読めます
要約
令和4年10月から、後期高齢者医療制度において一定以上の所得がある方は、自己負担が「1割→2割」に引き上げられました。 ただし急な負担増を避けるため、軽減措置が3年間導入されています。 10月以降は軽減措置終了のため、これまでと同じ診療を受けても支払いが増える可能性があります。

こんにちは、とこはるです😆✨


私は本業で医療事務をしています。

今日は、令和7年10月から変わる「後期高齢者医療制度の軽減措置終了」についてお話します。


ご家族に75歳以上で通院している方がいらっしゃるなら、ぜひ頭の片隅に置いてくださいね😊


① 後期高齢者の保険負担割合変更について

令和4年10月以前、後期高齢者(75歳以上など)の医療費の自己負担割合は「1割」または「3割(現役並み所得者)」でした。

そこに新たに追加されたのが「2割負担」。

対象は、 課税所得28万円以上かつ、年金収入+その他の合計が一定額以上(単身200万円/複数世帯320万円) の方です。

そして負担が急に増えないように、外来の医療費に限って「1割負担のとき+月3,000円まで」に抑える 軽減措置(配慮措置) が始まりました。


② 軽減措置終了後について


この軽減措置は 令和7年9月診療分まで。

令和7年10月からは、窓口での負担は純粋に「負担割合どおり(1割・2割・3割)」になります。

ただし外来については「高額療養費制度」の月上限があり、負担割合1割・2割において、一般区分で18,000円を超えることはありません。

(所得区分によって上限は変わります。入院は軽減措置の対象外なのでご注意を⚠️)


③ 料金シミュレーション

計算は「1点=10円」で行います。


A. 診療点数 5,000点


【1割負担】

R7/9まで 5,000円

R7/10以降 5,000円


【2割負担】

R7/9まで 8,000円(措置により5,000円+3,000円)

R7/10以降 10,000円

B. 診療点数 18,000点


1割負担、2割負担ともに18,000円

1割負担(低所得者は除く)と2割負担の方は負担割合は違いますが、月々の上限金額は同額です。

そのため18,000点を超える場合はどちらも、上限金額の18,000円が負担額になります。

④ まとめ

令和4年10月から「2割負担」が新設され、一定所得のある後期高齢者が対象になりました。

外来のみ3年間は負担増を月3,000円に抑える軽減措置がありましたが、令和7年9月で軽減措置が終了し、10月以降は負担割合どおりの支払いになります。

ただし外来には高額療養費制度の上限があるので、高額な月は変わらない場合もあります。

ご家族に該当する方がいらっしゃる場合、令和7年10月からの負担増を想定して準備しておくと安心です。

ちなみに2割負担の方で、これまでと同じ医療行為を受けた場合、負担額は最大で6,000円増える可能性があります。


ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

この知識が皆さんの日常に少しでもお役に立てば幸いです。

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この記事のレビュー(1
  • 会員ID:8tSNjVgK
    会員ID:8tSNjVgK
    2025/10/01

    わたしは調剤事務をしているため、患者さんにご説明する機会もありそうで、身近なテーマとして大変参考になりました。 とこはるさんのノウハウのおかげで、より丁寧にお伝えできそうです。 どうもありがとうございました!!

    とこはる🍊走るYouTuber

    投稿者

    2025/10/01

    ゆきよよさん、嬉しいレビューをありがとうございます😊 早速午前中、患者さんにこのことについて聞かれました👀 頑張っていきましょう!!

    とこはる🍊走るYouTuber

    投稿者