- 投稿日:2025/10/01

はじめに
世界的な不安定情勢の中、「安全資産」として注目されているのが金(ゴールド)です。
ここ数年で価格は急上昇し、この5年でおよそ3倍にまで高騰しました。
しかしその一方で、金ブームに便乗した 「金地金詐欺」 が全国で多発しています。
この記事では、実際に報告された手口や被害事例を紹介しながら、金投資を狙う詐欺から身を守る方法を解説します。
金地金詐欺とは?
金地金詐欺とは、主に「金を購入させる」あるいは「保有している金を渡させる」目的で行われる特殊詐欺です。
近年特に目立つのが、警察官を装う手口です。
主な手口
・「あなたの資産が危険だ。安全のため金を購入して保管する必要がある」
・「警察です。あなたが保有している金がマネーロンダリングに使用または関与しています。捜査協力として預けて欲しい」
・「捜査の一環で金が必要だ。警察に預けてほしい」
・「偽物の業者に騙されないように指導したいので一度、金を預けて欲しい」などと言葉巧みに誘導
・「多くの資産家は安全資産として金を保有してます。あなたも安全資産を持たないと老後が危ないですよ」
3. 実際の被害事例
北海道のケース
警察官を名乗る人物から電話を受けた高齢者が「金を買ってほしい」と指示され、数百万円相当の金地金を購入。詐欺グループに渡してしまった。その後相手とは連絡とれず、金も貰っていない。
大阪のケース
「特殊詐欺事件の証拠が必要だ」として金の購入を迫られたが、金融機関の職員が不審に思い、未然に防がれた事例もある。
なぜ金が狙われるのか?
・高額で換金しやすい資産だから
・現物取引のため追跡が難しい
・高騰によって「今のうちに買わないと損」と心理的に焦らせやすい
金地金詐欺を見抜くチェックポイント
・警察や公的機関が 「金を購入せよ」や「金を渡せ」 と指示することは絶対にありません
・電話や訪問で「金を買え」「現物を預けろ」と言われたら詐欺を疑う
・金の取引をする際は、必ず正規の販売店や金融機関を通す
・少しでも不安を感じたら、家族や警察にすぐ相談する
まとめ
金価格の上昇は投資のチャンスである一方で、詐欺師にとっても格好の狙い目です。
詐欺は近年巧妙になっており偽警察+○○といった複合型の詐欺も流行ってきています
「警察が金を買わせることは絶対にない」
この一点を強く覚えておくだけでも被害を防ぐことができます。