• 投稿日:2025/10/01
  • 更新日:2025/10/02
仮想通貨への投資で大損!行動経済学で自分の失敗を分析してみた

仮想通貨への投資で大損!行動経済学で自分の失敗を分析してみた

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だいこう@ブログでFIRE👉民泊

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要約
2017年の仮想通貨バブルで大損した僕。なぜ損切りできなかったのか?行動経済学で分析すると色々な心理的ワナが見えてきた。しかしその後ビットコインは再高騰…投資の難しさを痛感した体験談です!


僕は2017年に仮想通貨を買ってガチホを続け、大損を出した過去があります。

なぜこうなったのか、行動経済学から当時の自分のあやまちを検証してみました。

同じような過ちを繰り返さないよう、金融投資をしている方はぜひ読んでみてください!


仮想通貨への投資で大損

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僕は2017年から、仮想通貨への投資を始めました。

そしてバブル崩壊に直撃し、大損した過去があります!


その後、時を経て「一流の投資家はなぜ、メンタルを大切にするのか?」という本を読みました。

これは金融市場で安定的に結果を出すための知識やノウハウが、心理学の観点から分かりやすく書いてある本です。

なんとこの本の中に、自分が仮想通貨投資で大損した理由がくわしく載っていました!


この本に書いてあった「行動経済学」をもとに、自分のあやまちを以下に検証していきます。


行動経済学とは

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行動経済学(行動ファイナンス理論)とは、人間の感情や心理から金融市場の値動きを考える学問です!

従来の経済学に、心理学の要素を取り入れています。


これまでの伝統的な経済学は、「人は利益の追求のために常に合理的な行動をする」という前提で考えられてきました。

しかし行動経済学は、この前提を真っ向からくつがえします。

「人は必ずしも合理的に行動するとは限らない」という前提に立ち、そこから経済の現象を読み解いていくのです。


これは投資をしている皆さんなら、簡単に想像ができるでしょう。

「本当はAをすべきだったのに、つい感情的になってBをしてしまった」

行動経済学ではそんな、お金に関して人がおちいりがちな「心理上のワナ」を分析するのです。


行動経済学の研究は、ノーベル経済学賞も受賞しています。

2002年にダニエル・カーネマン、2017年にリチャード・セイラーがそれぞれ受賞し、この分野の重要性が世界的に認められました。

つまり投資における心理的バイアスは、学術的にも証明されている現象なのです。


代表的な心理のワナ

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行動経済学で代表的なものは、以下の3つです!


・参照点依存性

・損失回避性

・感応度逓減性


難しい言葉が並びますが、簡単に説明していきます。


①参照点依存性


参照点依存性とは、価値はある基準からの変化によって測られるというもの!


たとえばフリマで、新品のTシャツが1000円で売られているとしましょう。

それを見ただけでは、あなたは高いとも安いとも思いません。

しかし「これ高級ブランド品で元値は1万円なんだ」と言われたら、とても安く感じませんか?


同じ1000円でも、「元値は1万円」という基準ができることで価値が上がります。

価値というものは絶対的なものではなく、基準をどこに取るかで変わってくるのです。


②損失回避性


損失回避性とは、もうかった喜びより損した悲しみの方が大きいというもの!


たとえば以下のような選択肢がある場合、あなたはどちらを選びますか?


・50万円が無条件で手に入る

・50%の確率で100万円が手に入る


期待値はどちらも変わらないのに、多くの人は下の選択肢を選びません。

これは100万円が手に入るであろう喜びより、100万円を失うであろう悲しみの方が大きいからです。


研究によると、人は損失を利益の約2倍から2.5倍も強く感じるとされています。

つまり10万円を失う痛みは、10万円を得る喜びの2倍以上も痛いのです。


③感応度逓減性


感応度逓減性とは、金額が大きくなるにつれて感度がにぶくなるというもの!


たとえばあなたは、総額500万円の大きな結婚式を挙げるとします。

その費用の中に「ブーケ代2万円」と書かれていても、あなたは特に何も感じないでしょう。

ブーケなんて、お花屋さんにお願いすれば3000円ぐらいで作ってもらえるにもかかわらずです。


普段はランチを10円単位でケチるくせに、ブーケ代の2万円には文句を言いません。

これは結婚式を挙げる金額が大きすぎて、感覚がおかしくなっているからです。


僕の仮想通貨投資に当てはめてみる

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上記3つの理論を僕の仮想通貨投資に当てはめると、以下のようになります。


①参照点依存性


ビットコインの価格が急上昇しているとき、僕の心には「参照点依存性」が働いていました!


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「数年前は100円以下だったのに、今は50万円にもなっているのか!」

「ちょっと前までは100万円だったけど、今は80万円まで落ちてる!」


それ自体の価値についてはあまり考えず、前後の価格だけを見てその価値を算出していたのです。


②損失回避性


ビットコインの価格が下落し始めたとき、多くのビットコイン所有者の心には「損失回避性」が働いていました!


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価格の下落が進むにつれ、心理的なインパクトはドンドンと大きくなります。

それに耐えかねたビットコイン所有者たちが、我先にと利益確定に動きだしたのです。

そうやって大量の売り注文が出され、ビットコインバブルは崩壊しました。


③感応度逓減性


ビットコインの価格が大きく下落した後、僕の心には「感応度逓減性」が働きました!


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最初は含み損を抱え、ハラハラしていたものの...

損失額が増えるにつれて、金額の変化への感度がにぶっていったのです。

そうして手を打たないまま放置した結果、損切りが遅れて大損になりました。


バブルを体験できた


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ここであえて強がりを言うなら、バブルの発生からその終わりまで体験できたことは良かったです!

おかげで、上記の行動経済学を身をもって学ぶことができました。


僕らの世代はもう、バブルなんて一生体験できないと思っていましたが...

人類史上で最大のバブルを、自分の体で知ることができたのです!


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ビットコインは人類の歴史上で最大のバブル 3年で60倍となり、価格は200万円を越えた チューリップバブル(36倍)より大きい 現在はピークから9割近く減少している

https://t.co/O9Im2Q2B4D


この経験は今後も相場にふれていくうえで、この上ない資産となるでしょう。

今回学んだことを教訓に、より良い投資を目指そうと考えました。


行動経済学を活かした投資戦略

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これらの心理的なワナを知った上で、どのような投資戦略を立てるべきなのでしょうか?

僕はこの経験を踏まえて、以下3つのことを心がけています!


・ルールを徹底する

・期間を決めて見直す

・余剰資金で投資する


ではそれぞれについて、以下でくわしく説明しましょう。


①ルールを徹底する


感情に左右されないためには、事前に明確なルールを設定することが重要です!

「毎年4%ずつ利益確定する」など、具体的な基準を決めておきましょう。

そして何より大切なのは、そのルールを感情に関係なく機械的に実行することです。


②期間を決めて見直す


日々の価格変動を追いかけて、一喜一憂するのは良くないです。

月に一度など期間を決めて、ポートフォリオを見直す時間を設けましょう。

市場から距離を置くことで感応度逓減性から抜け出し、客観的な判断ができるようになります。


③余剰資金で投資する


生活費や近い将来使う予定のお金を投資に回してしまうと、損失への恐怖が増大します。

結果として損失回避性がより働いてしまい、冷静な判断ができなくなるでしょう。

投資は最悪失っても生活に支障が出ない範囲に留めることが、心理的安定を保つ秘訣です。


最後に


これから投資を始める方、あるいは既に投資をしている方も、ぜひ行動経済学の視点から自分の投資行動を振り返ってみてください。

「自分は合理的に判断している」と思っていても、実は様々な心理的バイアスに影響されている可能性が高いのです。

僕の失敗体験が、皆さんの投資判断の一助となれば幸いです。


後日談


皆さんもご存じのように、その後ビットコインは再度大きく値上がりしました。

感応度逓減性が働いて損切りをしなかった結果、逆に資産が増えたのです。笑

心理的なワナが、結果的には良い結論をもたらしました。


ただし、これは運が良かっただけと僕は考えています。

そんなこともあったりするので、投資はとても難しいですね…

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