- 投稿日:2025/11/01
【ご挨拶】
こんにちは!
ヒプノセラピストの「ねっこ先生」です。
今回も、皆様の暮らしに役立つ心理学の効果をサクッと5分程度の長さにまとめてご紹介していきます。
よろしくお願いします!
今回取り上げるのは **正常性バイアス** です!
稼ぐ力、人脈作り、円滑な人間関係構築等に、是非お役立てください^^
【起源/由来】
正常性バイアスという概念は、特定の心理学者が提唱したものではありませんが、その概念は、災害心理学や危機管理の分野で広く研究されてきました。特に、大規模な災害や事故における人々の行動を分析する中で、多くの人々が初期段階で**「まさか自分が」という心理に陥ることが明らかになりました。この心理は、「認知的不協和の解消」**として説明されることもあります。つまり、「危機が迫っている」という事実と、「安全でいたい」という願望の間で生じる不協和を解消するために、危機を過小評価してしまうのです。
【エピソード】
正常性バイアスを象徴する有名なエピソードに、下記のような話があります。
エレベーターの点検中ランプ:
エレベーターの**「点検中」ランプが点滅していても、「まあ、故障はしないだろう」と気にせず最上階まで乗った。
【生活への活用事例】
正常性バイアスは、私たちの日常生活において、様々な危険を見過ごさせる原因となります。年齢や性別を問わない具体的な例を5つ挙げます。
1.異常気象:
☔ 大雨や台風が接近している際、「この辺りはいつも大丈夫だから」と災害情報を軽視し、避難勧告が出ても避難をためらってしまう。
2.交通事故:
🚗 運転中、前の車が急ブレーキをかけた際、「まさか事故になるわけがない」と一瞬の判断を遅らせ、追突事故を起こしてしまう。
3.火災報知器:
🔔 職場や公共の場で火災報知器が鳴っても、「きっと誤作動だろう」と安易に判断し、避難行動をとらない。
4.ストーカー被害:
🚶♀️ ストーカーの兆候があるにもかかわらず、「気のせいだろう」「たいしたことはない」と自分に都合の良い解釈をし、警察への通報をためらってしまう。
5.健康問題:
🤕 身体に異常(例:胸の痛み)を感じても、「気のせいだろう」「疲れているだけだ」と楽観視し、病院の受診を先延ばしにしてしまう。
【活用時の注意点】
正常性バイアスを克服し、危機的な状況下で適切な行動をとるためには、以下の3つの点に注意が必要です。
1.「最悪の事態」を想定する:
🗣️ 危険の兆候を感じたら、**「まさか」を「もしも」**に置き換えて、「もし本当に災害が起きたらどうなるか」と最悪の事態を具体的に想像する練習をしましょう。
2.事前にルールを決めておく:
📝 災害時にはパニックになる可能性があるため、**「火災報知器が鳴ったらすぐに避難する」「〇〇の情報が出たら避難を開始する」**といった行動ルールを事前に決めておくことが重要です。
3.情報を鵜呑みにしない:
📢 災害情報や警告に対し、「大丈夫だろう」と安易に判断せず、複数の情報源から客観的な事実を確認するように努めましょう。
【まとめ】
正常性バイアスは、私たちが危機から身を守るための重要な心理的な壁です。この効果を理解することは、**「人間は、自分が思っているほど冷静に判断できない」という事実を認識し、事前に適切な行動を準備するきっかけを与えてくれます。私たちは、日常生活の「安心」という心地よさに甘んじることなく、「もしも」**の事態を想定する習慣を身につけるよう心がけていくことが大切です。それが、自分自身と大切な人々の命を守るための、最も重要な備えとなるでしょう。
今回の内容は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました!次回の配信も、ぜひご期待ください!!!