- 投稿日:2025/10/01

はじめに
皆さんこんにちは。
私は40歳でリタイアし、現在は投資やお金の知識を発信しています。
このブログでは、金融機関や周りの人があまり教えてくれない「お金の本当の話」をお届けしています。
今回は読者の方からいただいた情報をもとに、「アクティブファンドは本当にインデックスに勝てるのか?」というテーマで考えていきます。
参考の記事
(出典:AERA DIGITAL 2025/09/12/ 17:00「アエラ増刊「AERA Money 2025秋号」から抜粋」)
アクティブファンドとインデックスファンドの違い
投資信託には大きく分けて「アクティブファンド」と「インデックスファンド」があります。
アクティブファンドは、ファンドマネージャーが銘柄を選び、市場平均以上のリターンを目指す運用です。
インデックスファンドは、日経平均やS&P500などの指数に連動するように作られており、低コストで市場平均を狙えます。
一見するとアクティブファンドの方が魅力的に感じるかもしれません。
しかし長期的に見ると、インデックスに勝てるアクティブファンドはごくわずかという事実があります。
実際のデータが示す厳しい現実
2025年9月12日のアエラデジタルの記事によれば、過去10年間でインデックスを上回ったアクティブファンドはほとんど存在しませんでした。
さらに、2025年6月時点で日本には4033本の投資信託がありますが、信託報酬が年率0.2%未満の低コスト商品はわずか189本。
そのうち約8割がインデックスファンドです。
つまり、低コストで効率的に投資できるのはインデックスファンドが中心ということです。
一方、信託報酬が1%以上の高コスト投資信託は2626本も存在し、その大半はアクティブファンドです。
販売側にとって利益が出やすいため、多くの商品が作られているのです。
インデックスが強い理由
アクティブファンドがインデックスに勝てない理由は大きく3つあります。
コストの差
アクティブファンドは運用に人件費がかかるため、信託報酬が高くなります。その分、投資家のリターンが削られてしまいます。
人間の判断ミス
ファンドマネージャーが市場を読むとはいえ、人間の感情や判断の偏りが結果に影響します。長期では冷静に指数に連動するインデックスが優位になります。
市場の効率性
多くの情報が瞬時に株価に反映される現代の市場では、プロでも安定的に市場平均を超えるのは難しいのです。
新NISAと資産形成における選択
新しいNISA制度では、多くの人が長期的な資産形成を目的に投資を始めます。
その場合、無理にアクティブファンドを選ぶ必要はありません。
むしろ、全世界株式(オールカントリー)やS&P500に連動するインデックスファンドを積み立てることが、再現性の高い方法です。
窓口で販売される投資信託は販売手数料が高く設定されている場合が多いため、ネット証券を利用して低コスト商品を選ぶことをおすすめします。
個別株投資との違い
私自身も個別株を一部保有していますが、これはあくまで「応援したい企業」や「自分が利用している企業」に長期投資しているだけです。
資産形成の柱はあくまでインデックス投資です。
資産形成の本質
大切なのは、損をしない確率を高めることです。
投資で大きなリターンを狙うよりも、安定的に資産を増やすことが資産形成の王道です。
そのためには低コストで分散されたインデックス投資が最も合理的な選択肢といえるでしょう。
また、長期投資では短期的な値動きに一喜一憂せず、バイアンドホールドの姿勢で取り組むことが成功のカギとなります。
まとめ
アクティブファンドの大半は長期的にインデックスに勝てない
低コストのインデックスファンドが資産形成に最適
資産形成と趣味の投資は分けて考えるべき
ネット証券で手数料を抑えて投資を始めることが重要
お宝ファンドを探すより、シンプルにインデックスファンドを積み立てる方が手堅く効率的です。
時間もお金も有限ですから、堅実な方法で資産形成を進めていきましょう。