• 投稿日:2025/10/02
インデックスファンドとアクティブファンドの経費率比較|長期投資で140万円以上の差が生まれる理由

インデックスファンドとアクティブファンドの経費率比較|長期投資で140万円以上の差が生まれる理由

小金持ち 鼻つぶれパグ男

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要約
インデックスとアクティブの経費率差は 長期で大きな差に。 30年で約140万円もの違いが生まれるため、 低コストのインデックス投資が資産形成の基本です。

はじめに

このブログでは、金融機関や周りの人が教えてくれない「へぇ」と思えるお金の話を、40歳でリタイアした私が発信しています。

一人でも多くの人がお金に困らない人生を歩めるよう、投資や資産運用に役立つ情報をわかりやすく解説します。

今回は、読者の方からいただいた情報をもとに「インデックスファンドとアクティブファンドの経費率比較」について取り上げます。

長期投資において経費率がどれほど大きな差を生むのかを具体的に見ていきましょう。

参考資料

ところでeMAXIS Slim、金融機関の儲けはいくらだ? インベスコ世界のベストやアライアンスDと比べたら…。 | AERA DIGITAL(アエラデジタル) 新NISAで買う投資信託「コレを買って!」をズバリ。金融機関があまり触れられたくないコストの細かい話も突く。【本記事はアエ dot.asahi.com

(出典:2025/09/17/ 17:00 AERA DIGITAL【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2025秋号」から抜粋】)

eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)の特徴

投資信託の中でも人気が高いのが、**eMAXIS Slim全世界株式(通称オルカン)**です。
このファンドは、低コストで世界中の株式に分散投資できる商品として広く知られています。

信託報酬(目安):年率0.05775%以内

純資産総額:約5.9兆円(2025年時点)

運用方針:「業界最低水準の運用コストを目指す」ことを明言

この「オルカン」は、低コストインデックスファンドの代名詞ともいえる存在になっています。

信託報酬だけでなく「総経費率」に注目

投資信託を選ぶとき、多くの方は「信託報酬」に注目します。

しかし実際には、信託報酬以外にも売買委託手数料や監査報酬などのコストがかかります。これらを含めた数値が**総経費率(TER:Total Expense Ratio)**です。

たとえば、オルカンの信託報酬は0.05%台と非常に低いですが、実際の総経費率は約0.1%程度になります。

投資信託を選ぶ際には、年に1度開示される運用報告書に掲載される「実際にかかったコスト」を確認する習慣をつけましょう。

アクティブファンドとの経費率比較

次に、アクティブファンドの代表例であるインベスコ世界厳選株式オープンと比較してみます。

インベスコ世界厳選株式オープン

信託報酬:年率1.903%

純資産総額:約2兆円

eMAXIS Slimオルカン

総経費率:約0.1%

わずか数%の違いに見えても、長期投資では大きな差となります。

100万円を30年間運用した場合の差

シミュレーションとして、100万円を年率5%で運用した場合を比べてみましょう。

インデックスファンド(総経費率0.1%)
→ 約420万円

アクティブファンド(信託報酬1.5%)
→ 約280万円

その差はなんと約139万円
30年という投資期間では、手数料の差が雪だるま式に効いてきます。

たった1%台の違いでも、リターンに大きな差をもたらすのです。

金融機関の儲け方と投資家の不利益

記事によると、オルカンのような低コストファンドでは金融機関に入る利益は限定的です。例えば、販売会社が1年間に得られる収益は平均約2150万円程度。

一方で、インベスコのようなアクティブファンドでは1社あたり年間2億円以上の収益になるケースもあります。

つまり、金融機関にとってはアクティブファンドを販売した方が儲かるため、投資家にとって必ずしも有利ではない商品が勧められる傾向があるのです。

インデックス投資が基本戦略

過去のデータを見ても、長期的には多くのアクティブファンドがインデックスファンドに勝てていません。

コスト面だけでなく、運用成績でもインデックスが優位に立つことが多いのです。

そのため、資産形成の基本はやはり低コストのインデックスファンドです。

具体的には以下のような選択肢があります。

全世界株式インデックス(オルカン)

米国株式インデックス(S&P500)

先進国株式インデックス

これらを長期で積み立てることが、資産形成の王道といえるでしょう。

まとめ

投資信託のコストは「信託報酬」だけでなく「総経費率」に注目することが大切です。

今回の例のインデックスとアクティブでは、30年で約140万円もの差が生まれることもあります。

金融機関はアクティブファンドを売る方が儲かりますが、投資家にとって有利なのは低コストのインデックスファンドです。

長期投資では「手数料の差がリターンの差」となるため、商品選びではコストを最優先に考えることをおすすめします。

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この記事のレビュー(1
  • 会員ID:6uk9uMdr
    会員ID:6uk9uMdr
    2025/10/02

    リターンの差がこんなにもでるとは驚きです。隠れコストにも気にしながら銘柄選びをしたいと思います。

    小金持ち 鼻つぶれパグ男

    投稿者