• 投稿日:2025/10/05
「なにで発信しよう?」より大事なこと。─“その人がどこで、なにを見ているか”を知ろう

「なにで発信しよう?」より大事なこと。─“その人がどこで、なにを見ているか”を知ろう

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とし@ブロガー・自動化

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要約
発信が届くかどうかは、ターゲットが「どこで、なにを見ているか」の理解からはじまると思います。少し調べれば手に入るデータでどこで・なにを届けるかが見えてきます。情報発信の手助けになればうれしいです!

「SNSで発信を始めたいんだけど、InstagramとX、どっちがいいのかな?」

こんなふうに悩んだこと、ありませんか?

じつは、この質問には「正解」がありません。

理由は、届けたい人が、どこで、なにを見ているかによって、答えが変わるからです。

たとえば、「20代女性」をターゲットにする場合でも、どこで、なにを見ているかを具体的に考える必要があります。

たとえば、Instagramでファッションや美容をチェックしている人もいれば、YouTubeでメイク方法やレビュー動画を見ている人もいます。Xでニュースや流行の話題を追う人もいます。

つまり、同じ20代女性でも「どこで、なにを見ているか」が違えば、届ける方法も変わってきます。

だからこそ、「なにで発信しよう」と考える前に、「その人は普段、どこで、なにを見ているんだろう?」を知ることがはじめの一歩になります。

この記事では、「ターゲットは、どこで、なにを見ているか」をどうやって調べればいいのか紹介します。

読み終わったときに、「自分はまずこの媒体で始めてみよう!」と仮でも決められる状態になれば幸いです。

今のWeb環境は「情報が多すぎる」時代

今の時代、Web上で情報を得る場所がたくさんありますよね。

Instagram、X(旧Twitter)、TikTok、YouTube

LINEニュース、Googleニュース

個人ブログ、note

みる場所が多すぎて、人によって「いつ、なにを見るか」がバラバラになっています。

例えば、私の知り合いに「Instagramは毎日見るけど、Xは全然見ない」という30代女性がいます。

一方で、別の知り合いは「Xのトレンドは必ずチェックするけど、Instagramは年に数回しか開かない」という方もいます。

どちらも同じ「SNSユーザー」ですが、見ている場所が違えば、どこで、なにを見ているかもまったく違います

だからこそ、発信者側は「自分が届けたい人は、どこで、なにを見ているのか?」を知っておく必要があります。

そうしないと、せっかく良質な内容を発信しても、ターゲットの目に触れない…なんてことになりかねません。

どこで、なにを見ているかの特徴をつかむ

次に、「どのSNSを、誰が見ているのか?」を一緒に見ていきましょう。

以下は、「令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」の公表などをもとに、各SNSの利用者の特徴をざっくりまとめた表です。(参照元はページ下部にまとめました。)

リベ_ターゲットはどこで、なにを見るか.pngこういった情報がざっくりでも頭に入っていると、

20代女性に美容商品を届けたい

→ InstagramまたはTikTokが候補になるかも

30代男性に副業ノウハウを伝えたい

→ XやYouTubeが合いそう

40代以上の主婦にレシピを届けたい

→ YouTubeやInstagramが効きそう

既存のお客さんとつながりを深めたい

→ LINEの公式アカウントが便利そう

実際にはどういった内容を発信するかによっても変わってきますが、最初の一歩を決めるための「仮説」立てには十分だと思います。

データの見方のコツ:ざっくり傾向をつかむ

ここで少し、データの見方について整理しておきましょう。

データを見ていると、「利用率」とか「月間利用者数」とか、いろんな言葉が出てきます。

最初は私も混乱しました。

でも、正確に覚える必要はないと思います。

大事なのは、「傾向をつかむこと」です。

たとえば、下表は総務省のデータをもとに作成した表です。

画像3.pngこれだけをみても、

男性より女性の方がSNSを見る時間が長そうだな」と考えられそうです。

ほかにも、

「若年層はこのSNSでなにを見ているかを意識する」

「このSNSは全世代に使われてるんだな」

「このSNSは登録者は多いけど、実際にアクティブな人は少ないかも」

といったざっくりとした"地図"を頭に描くことが、最初のステップだと思います。

例えば、「TikTokの利用率は全体で約30%だけど、10代では60〜70%に達する」のであれば、「若年層向けならTikTokは外せないかも」などと判断できます。

逆に、「Facebookは全体の利用率は約30%程度だけど、10代の利用率は10%台」とわかれば、「若年層向けにはFacebookは優先度低めかな」と判断できるかもしれません。

数字は完璧に理解しようとせず、「だいたいこんな感じ」をつかむところからはじめていきましょう。

「見る場所」から逆算するターゲット設計

ここまでで各SNSの特徴がざっくりわかったところで、実際に「自分の発信目的」から逆算して考えてみましょう。

以下、よくあるパターンごとに「どの媒体が合いそうか」を一緒に整理してみます。

ケース1:若年層(10〜20代)に新しい商品やサービスを広めたい

Instagram、TikTokが候補になりそう

この年代は「ビジュアル重視」「短時間で楽しめる」コンテンツに反応する傾向があります。Instagramならストーリーズやリール、TikTokなら15秒〜60秒の動画が効果的です。

ただし、どんな内容を発信するかによっても変わります。例えば、商品レビューならInstagram、ダンスならTikTokが向いているかもしれません。

ケース2:30代以上の大人に、じっくり学べるノウハウを伝えたい

YouTube、ブログ(note)が候補になりそう

学習系の場合、一般的に「情報の深さ」や「信頼性」が響きます。

YouTubeなら解説動画、ブログなら読み応えのある記事が読まれやすい傾向にあります。

こちらも、発信する内容の性質によって変わります。

視覚的な説明が必要ならYouTube、テキストでじっくり読ませたいならブログ、という使い分けができそうです。

ケース3:リアルタイムで話題になっている情報を届けたい

X(旧Twitter)が候補になりそう

Xは「今、何が起きているか」を知るためのSNSです。

ニュース、トレンド、速報に敏感な人が集まっているので、タイムリーな発信が刺さる傾向があります。

ケース4:既存のお客さんと長く関係を深めたい

LINEが候補になりそう

LINEは「プッシュ通知」が届くため、既存客とのつながりを維持するのに適しています。

新規獲得よりも、関係性の維持に向いている媒体だと言えそうです。

ケース5:地域のつながりや、ビジネス関係の人に届けたい

Facebookが候補になりそう

Facebookは実名文化が強く、地域コミュニティやビジネス関係のつながりに強い傾向があります。

30代以上のビジネスパーソンや、地域密着型のサービスに向いていそうです。

ただし、若年層へのリーチは期待できません。

こんなふうに、「だれに」「なにを」届けたいかによって、選ぶべき媒体が変わってきます。

また、実際にどんな内容を発信するかによっても、最適な媒体は変わってきます。

だからこそ、まずは「傾向をつかむ」ことから始めて、実際に試しながら調整していくのが大切だと思います。

複数の媒体を同時に使うこともできますが、同時に運用するのは想像以上に大変なので、最初は「ひとつに絞る」ことをおすすめします。

また、各SNSでは投稿の最適な形式や文化が異なるため、同じ内容をそのまま横展開しても効果が出にくいこともあります。

最初は1つに集中して、反応を見ながら徐々に広げていくのが、挫折しないコツかもしれません。

まとめ:まずは「どこで、なにが見られているか」を知ることから

ポイントを整理しておきます。

いい発信=「どこ(媒体)」×「なに(内容)」

どんなに良い内容を発信しても、ターゲットが見ていない場所では届きません。

逆に、内容がまだ完璧じゃなくても、ターゲットが見ている場所で発信すれば、反応はもらえる可能性があります。

「これかも!」と思った媒体で、一歩を踏み出す手助けになればうれしいです!

ありがとうございました!

参考サイト

総務省:令和6年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書 https://www.soumu.go.jp/main_content/001017240.pdf

ホットリンク:2025年|日本・世界のSNS利用者数ランキングまとめ!SNS別のマーケティング成功事例も解説 https://www.hottolink.co.jp/column/20250106_114872/

GROVE:【2025年7月最新版】SNS媒体別利用状況を調査!年代別、利用数・利用率や目的を比較 https://api.grove.tokyo/media/g0221/

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