- 投稿日:2025/10/06
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こんにちは、鼻つぶれぱぐ男です。
私は40歳でリタイアし、資産運用やお金に関する情報を日々発信しています。
このブログでは金融機関や周囲の人がなかなか教えてくれない「身近なお金の話」を取り上げています。
今日のテーマは「9月発売の投資雑誌を読んだ感想」です。
投資雑誌から見えてくる市場の雰囲気や注意点を、私なりに逆評価の視点から解説していきます。
投資雑誌を読む理由と私のスタンス
私は毎月2冊ほど投資雑誌を読んでいます。
もちろん、雑誌で紹介された銘柄をそのまま買うことはしません。
大事なのは「世の中で盛り上がっているテーマや市場の雰囲気を感じ取ること」です。
投資の格言に「人々が貪欲なときに恐れ、人々が恐れているときに貪欲になれ」というものがあります。
雑誌の特集から「今みんなが熱狂しているテーマは何か」を逆に読み取ることは、自分の投資判断においてとても参考になるのです。
今月号の注目テーマは半導体と中小型株
9月号の雑誌では、日本株の半導体関連と中小型株が大きく取り上げられていました。
特にAI需要を背景にした半導体特集は、どの媒体でも目立っています。
また、中小型株については「これまで見放されてきた市場に資金が戻ってきている」という論調でした。
実際、アメリカではラッセル2000指数が先行指標として扱われることがありますが、日本のグロース250指数などにも同じような兆しが出ている印象があります。
ただし、「雑誌で特集され始めたタイミング」は注意が必要です。
盛り上がりが記事になった頃には、すでに相場がピークに近づいている可能性もあるからです。
辛口診断コーナーとその違和感
ある雑誌では毎回「500銘柄の辛口診断」が掲載されています。
買い・中立・売りなどの評価が一覧になっていて便利ではありますが、私はあまり参考にしていません。
特に米国株の診断では、この1年間ほとんどが「買い」のままでした。
マグニフィセント7をはじめとするAI関連銘柄はずっと高評価で推移しており、「結局どの局面でも買いなのか」と違和感を覚えます。
株価が上昇している間は「押し目買いチャンス」、さらに上昇したら「まだ上がる」と書かれている。
こうした楽観的なトーンが続くときほど、逆に注意が必要だと感じています。
投資信託紹介の傾向と警戒感
今月号では、AI・ロボット・宇宙関連の投資信託も紹介されていました。
未来志向のテーマ自体は魅力的ですが、雑誌でこうした「夢のあるテーマ型ファンド」が推され始めると、私自身は一層警戒します。
なぜなら、テーマ型ファンドは一時的に注目を集めやすい一方で、長期的にはリスクが大きいケースが多いからです。
雑誌が「華やかなテーマばかり」を紹介している状況は、市場がやや浮かれているサインとも読み取れます。
私自身の投資方針とスタンス
私はFIRE生活を送っていることもあり、投資方針は一貫しています。
長期保有:低コストのインデックスファンドや金、暗号資産、日本株の一部は長期保有。売る予定はありません。
サテライト投資:トレンドを追う短期投資枠は、現在ほぼオールキャッシュ。今は無理に追いかけません。
つまり、雑誌で盛り上がるテーマを見ても、私はすぐには飛びつかず、むしろ「相場の過熱感を測る指標」として利用しています。
9月号から見えた全体的な雰囲気
今回読んだ雑誌全体から感じたのは「楽観ムードの強まり」です。
リスクや警戒点についてほとんど触れられておらず、どの記事も「買い」一辺倒に見えました。
相場は上がるときもあれば下がるときもあります。
過度な楽観は危険のサインでもあります。
雑誌の内容を鵜呑みにせず、自分の資産状況やリスク許容度に基づいて投資判断を行うことが大切です。
まとめ:雑誌は逆評価の材料にする
9月号の投資雑誌を通して感じたのは以下のポイントです。
半導体や中小型株など、AI関連を中心に強気ムードが広がっている。
米国株診断は1年間ほぼ「買い」一辺倒で、違和感が強い。
テーマ型投資信託の紹介が目立ち、市場のチャラつきを感じる。
雑誌の内容はあくまで「逆評価の材料」として利用するのが有効。
雑誌を読むことは投資のヒントになりますが、最終的な判断は自分自身で行うことが不可欠です。
浮かれた雰囲気の裏に潜むリスクを見逃さないようにしていきましょう。