- 投稿日:2025/10/11
- 更新日:2025/10/16
「保護猫」「保護犬」ってなに?
一言でいうと、保護猫・保護犬とは、飼い主に捨てられたり、迷子になったりして行き場を失った動物たちのこと。
行政の動物愛護センターや保護団体などに引き取られ、一時的に保護されている猫や犬を指します。
どうして保護されるの?
保護される理由はさまざまです。
・飼い主の高齢化や病気で飼えなくなった
・引っ越しや経済的な理由で手放された
・繁殖目的で生まれ、売れ残ってしまった
・野良として生まれたけれど、ケガや病気で保護された
どの子も、もともとは人と暮らしていた、もしくは人のそばで生きていた動物たちです。
「保護動物」と「野良動物」は違うの?
似ているようで少し違います。
野良猫・野良犬は、人の手に触れずに外で生活している動物のこと。
一方で「保護動物」は、一度人の手により安全な環境で暮らせるようにされた子たちのことです。健康チェックやワクチン接種、不妊去勢手術などを受け、次の“家族”を探す準備をしています。
我が家の猫たちも元は保護猫だった…
実家には二匹の保護猫がいます。きっかけは2017年の秋頃、当時住んでいた家の周りでミャーミャー鳴いていたのがきっかけでした。
「どこにいるんだろう?」と試しに箱をおいてみたら、入ってきたのが可愛い白猫の「シロ」それまでは声しか聞いたことがなかったけど、実際に姿を見てしまったら「この子を家族に迎え入れたい」という気持ちが強くなりました。(私の実家では私の物心がついたときから猫を飼っており、猫がいるのが当たり前でした)
が、実際に家に迎え入れようとおもって、箱の中に餌を入れてみたのですが、餌だけ取って逃げるの繰り返しでした…
「どうやったら迎えれいられるんだろう?」と、SNSで相談したところ、「保護猫カフェに相談してみたら?」と教えてくれた友人がいました。
「保護猫カフェ?」
これが保護猫活動をしている団体と出会うきっかけにもなりました。
保護猫の現実
教えてもらった保護猫カフェに相談したところ、カフェのオーナーTさん(=保護猫団体の責任者)が、「保護猫の捕獲は難しいので手伝いますよ」と快く手伝って下さいました。Tさんや保護猫カフェと出会ったことがきっかけで、保護猫の現実を色々知ることにもなりました。
捨てられる猫と犬、猫は犬の倍以上
・想像以上に世話が大変
・お金がかかりすぎる
・繁殖力が強く手に負えない
理由は様々ですが、『昨今の「猫ブーム」の裏で、実は捨てられる猫も急増し、猫は犬の倍以上捨てられる』と、Tさんがお話されていました。
今はどうなんだろうとAIで調べてみました。
引き取られた猫と犬の数字を見ると、圧倒的に猫が多いので、それだけ捨てられた猫も多いのでは?と推測できます。
『完璧な数字があるわけではありませんが、現状を理解するのに役立つ情報です』とのこと。参考にはなるかなと思います。
保護猫・保護犬カフェとは?
*お世話になった保護猫カフェにて(SNSでの公開の許可を頂いています)
最近では、「保護猫(保護犬)カフェ」という場所も増えています🐈☕
保護猫カフェとは、保護された猫たちと実際にふれあえるカフェのこと。
一般的な猫カフェとの違いは、そこにいる猫たちが新しい飼い主を探している保護猫たちである点です。来店者はお茶を楽しみながら、猫たちの性格や生活の様子をゆっくり観察できます。 気になる猫がいれば、スタッフに相談して譲渡の手続きを進めることも可能です。
保護猫カフェは 売上の一部が猫の医療費や保護活動の支援につながるなど、訪れるだけで支援になる仕組みを持つカフェも多くあります。
さくらねこって?
猫の耳の先が、まるでさくらの花びらのように少しカットされているのを見たことはありませんか?それは「さくらねこ」と呼ばれる猫たちです。この耳の形は、不妊手術を受けた印。
麻酔中に痛みのない部分をほんの少しだけカットして、手術済みであることを分かるようにしています。こうすることで、同じ猫が再び捕獲されて手術を受けることがなくなり、無用な負担を防ぐことができます。また、繁殖を防ぐことで、これ以上不幸な命を増やさないという大切な意味も込められています。
「さくらねこ」という名前には、“地域で見守られながら幸せに暮らしてほしい”という願いがこめられています。
「さくらねこ」という猫たちの存在を、この時に初めて知りました。『猫の不妊手術をする活動も保護猫活動の大切な活動のひとつ』と、Tさんがお話されていたのがとても印象的でした。
予想もしていなかった保護猫を迎え入れる大変さ
数日後、無事に家の近所をウロウロしていた白猫ちゃんが捕獲できました。が、かごの中には、見たことがなかったもう1匹黒い猫も入っていました。これが二匹との出会いでした。
一見とても可愛い子猫に見える二匹でしたが、実際は終始威嚇ばかりで、少しでも触ろうとすれば、鋭い歯で噛もうとするほど凶暴でした。
「保護猫にとって人間は自分たちを捨てて、怖い目に合わせた敵です。最初は慣らすことから始めましょう」とTさん。
保護猫にとって人間は敵…
想像以上にショックな一言でした。
まずは慣れてもらうことから
このままでは一緒に暮らすことすらも難しいのが、目に見えてわかりました。まずは私や子どもたちなど家族に慣れることからはじめました。
かごにいる猫たちを撫でたり触れることで、少しずつ人の匂いを猫たちに覚えてもらうことからスタートしました。
ポイントは必ず「軍手」をして、そっとかごに指をいれること。最初は指が入るだけで威嚇をしてた猫たちでしたが、次第に近づいたり、触ったりするように。
(不思議だったのは、なぜか最初からシロが息子に懐いて猫パンチをしていたこと。私と娘には威嚇しまくりだったのに…何が違うんだろう?未だに謎です)
慣れるまではかご飼育
慣れるまでは狭いけどかごに入れたまま、飼育をしていました。もちろん餌の時間やトイレの交換は軍手必須で。
慣れてきたら、かごから出す数時間ずつ出して、家全体にも慣らしていきました。かごから出して暮らせるようになるまでに1ヶ月ほどかかりました。
慣れるとすかり家族の一員に!
最初から二匹は息子大好きモードでした。何故?
当時、高校生だった娘が、宿題をしようとすると邪魔する子笑

2ヶ月後のその年の冬には威嚇していた面影はなし。
コタツで寝るのか…笑
もし野良のままだったら越冬できなかったかも・・・。
保護動物を「迎える」という選択
保護猫や保護犬は、“かわいそうな子”というイメージを持たれがちですが、実際は人懐っこくて個性豊かな子がたくさんいます。
保護団体や譲渡会では、性格や生活環境に合わせてマッチングを行っており、初めて動物を迎える人でも安心して相談できます。
保護動物団体を通して、「保護動物を家族に迎える」という選択も、少しずつ広がってきています。
小さな命にできることから
今朝のライブを見て、保護動物に興味を持った方もいらっしゃると思います。
保護猫や保護犬にできることは、里親として迎えることだけではありません。
・譲渡会に足を運んでみる
・SNSで情報をシェアする
・寄付やボランティアで応援する
など、できる形で関わることも支援のひとつです。
私の場合はふるさと納税を通じて寄付をすることが多いです。
画:セリタさん
一匹でも多くの動物が、安心して眠れる場所を見つけられるように…
できることは続けていきたいと思います。
