- 投稿日:2025/10/19
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はじめまして。障害福祉行政に従事して5年の公務員です。
障害者への福祉制度には多くの「やさしい制度」がありますが、この制度だけは原則おすすめしません――それが「心身障害者扶養年金制度」です。
制度の概要
自治体が窓口となる団体加入の仕組みで、保護者が掛金を最長20年で満期まで払い、保護者が死亡した後に障害のある子へ月2万円の終身給付が支払われます。
行政が窓口のため事務コストが抑えられ、掛金が民間より割安に見える点が特徴です。
一方で、給付は固定額(インフレ非連動)、原則として返戻の柔軟性が乏しく、障がいのある方が先に亡くなった場合はごく少額の「お見舞金」しか出ない設計です。
メリット
・親の死亡後に **終身で定額(2万円/月)** が続く
・掛金は全額所得控除の対象
・低所得世帯向けの掛金減額・免除制度が用意される場合がある(要件・手続あり)
デメリット
・固定2万円でインフレに極端に弱い(実質価値が年々目減り)
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