• 投稿日:2025/10/28
【守る力】投資詐欺で100万円を失った私が学んだ「お金を守る力」の大切さ

【守る力】投資詐欺で100万円を失った私が学んだ「お金を守る力」の大切さ

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おかずちゃん

おかずちゃん

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要約
「楽して儲けたい」「ほったらかしで増やしたい」 そんな言葉に惹かれて、私は100万円を失いました。 この記事では、私が実際に体験したEXIA(エクシア)投資詐欺の実態と、 同じような罠にハマらないための“見極めポイント”をわかりやすく紹介します。

🪞これから投資を始める方に

「楽して儲けたい」「ほったらかしで増やしたい」
――そんな言葉に惹かれて、私は100万円を失いました。

今ではつみたてNISAやS&P500への長期投資をコツコツ続けていますが、
そこに至るまでには
“守る力”の大切さを身をもって学んだ苦い経験があります。

この記事では、私が実際に体験したEXIA(エクシア)投資詐欺の実態と、
同じような罠にハマらないために“危険な高配当の罠”を
揺れ動く感情と共に紹介します。

🪞あの頃の私は「楽して儲けたい病」だった

当時の私は、仕事にも生活にも追われていて、
「お金を増やすには投資しかない」と夢を膨らませていました。
少しだけ貯金に余裕ができて
「このまま寝かせておくのももったいないな」
「誰か運用してくれないかな」
と思っていたとき
同僚から紹介されたのが、
EXIA(エクシア)合同会社という投資案件でした。

「プロのトレーダーが運用します!」
「年30〜40%の利回りを安定して出しています!」
「ほったらかしでお金が増えます!」

もうこの時点で、私の冷静さはゼロ😂。
求めていた心に“魔法のような言葉”が突き刺さり、
「こんな投資先を探していたの!!」
意気揚々と100万円を預けてしまいました。

💥 投資詐欺にハマった日:EXIAという甘い罠

最初の数ヶ月は、EXIAから毎月LINEが届きました。
「順調に利益が出ています!」
「返戻実績がでましたので報告します。今月の返戻率 +3.37%」

そんな文章を見てワクワクしていました。
実績の証拠もないのに
「メールが届いてる=安心」と信じていたんです。

家族にも「1年で100万円が倍になるんだよ!」って自慢していました。

今思えば、完全に舞い上がっていました。

🕳️ EXIAとはどんな投資詐欺だったのか?
 (詳しく解説)

EXIA(エクシア)は
「プロがあなたの代わりにFXや不動産を運用して、
利益の一部を配当として還元します」という仕組みをうたっていました。

つまり、出資者は自分で取引をしなくてもお金が増える――という話。
お金を預けるだけで“毎月利益がもらえる”という投資商品です。
※毎月利益がもらえると言っても、数字で
 元本100万円→103万円→107万円と毎月増える数字が見えるだけ

一見するとすごく魅力的に聞こえますが、実態は非常に不透明でした。

多くの投資家が後から気づいたのは、
これは「ポンジスキーム(ねずみ講型の配当スキーム)」に
近い構造だったということです。

🧾 「社員権取得契約」という特殊な契約

EXIAでは、普通の投資契約ではなく
「社員権取得契約」という形をとっていました。
これは「会社の一員(社員)」という名目で出資金を出す形式で
投資家にとっては“配当金がもらえる投資”のように見えます。

しかし法的には出資金の保護が弱く、
金融商品取引法の監督も受けにくい構造になっていました。

つまり、「投資」ではなく「社員が会社へ出資」という形にすることで、
「社員が会社へ出資しているんだから、
 会社が上手くいかなくなったら、社員にも責任があるよね」
という状態になっていたのです。

これは「金融商品取引法」の監督外になる
「社員権取得契約」という仕組みで
金融庁の監視をかいくぐる構造になっていたんです。

当時はそんな知識も無いので「社員権取得契約」なんて言われても
危険さえ感じませんでした。

📉 「プロが運用している」というが…実態は赤字

EXIAは
「シンガポールの運用会社が資金を運用している」と説明していました。
後に明らかになったのは、
その会社が赤字・債務超過の状態だったことです。

私には「毎月順調に利益が出ています!」
という報告メールが届いていました。
でも、実際にどんな取引で利益を上げたのか、
どの資産に投資したのかは一切開示されていませんでした。
「数字だけ見せて中身を隠す」
 ――これは典型的な詐欺スキームの特徴です。

本来、投資商品であれば、
運用実績・リスク説明・監査報告が義務付けられているのに
それが全くありませんでした。
本当に運用がうまくいっていれば、
そんな財務状況にはならないはず。つまり・・・
投資家に見せていた“安定的な利益”の数字には裏付けがなかった
ということです。
それにすら気がつかなかったのは、本当に勉強不足でした・・。

🧑‍🤝‍🧑 募集方法は“知人紹介・口コミ”が中心

さらにEXIAは広告ではなく、
口コミや知人紹介を通じて出資者を増やしていました。

「限られた人しか紹介できない」「選ばれた人だけが儲かる」
――そんな“限定感”を演出し、
人間の心理を巧みに利用して信頼を積み上げていったのです。

紹介する側も「私も儲かってるから」と善意で勧めてしまう。
しかし、それこそがポンジスキームの典型的な拡散構造でした。

💸 そして100万円が消えた・・・

ある日、EXIAからのメールがピタッと止まりました。
それまでは毎月のように「今月も順調に利益が出ています!」という明るい報告が届いていたのに、今月だけはなぜか音沙汰なし。

「まぁ、たまたま遅れてるだけかな」
最初はそんな軽い気持ちで待っていました。
しかしSNS上では「出金できない」
「EXIA ポンジスキーム」の話題が増え始めていました。

でも「自分はそんなはずない。何かあれば担当者が教えてくれるはず」と
EXIAを信じようとしていました。

💻 「マイページ公開」のお知らせで一安心、のはずが…

しばらくして
「EXIA基幹システム マイページ公開」のお知らせメールが届きました。
そこにはこう書かれていました。
「今後はマイページ上であなたの評価実績が確認できるようになります」
ようやく安心できるニュースに、正直ホッとしました。

「やっぱりちゃんと運営してるんだ」と、
胸をなでおろしてログインしてみると――

画面には、信じられない文字が並んでいました。
評価額:¥0

一瞬、目を疑いました。
「え?表示バグ?」「サーバーの不具合?」
そう思って、慌ててEXIAのサポートに連絡を入れました。

ところが、これまで個別に対応してくれていた担当者からは
今後はIR部までお問い合わせくださいと、なぜか塩対応だったのです。

📞 つながらないIR部、消えたLINE、そしてサイト閉鎖

言われた通り、IR部に問い合わせの連絡をしましたが、
なかなか電話は通じません。
仕事もフルタイムでしているので、ずっとかけ続けるわけにもいかず、
不安が募るようになってきたため、
「やっぱり出金しておこう」と思い 数日間かけて電話し続けました。

やっと電話がつながり「払い出ししたい」と伝えましたが
「今月の払い出し受付は終了しました。また来月お申し込み下さい」
とこちらも塩対応。

さらに追い打ちをかけるように、
連絡を取っていた担当者のLINEが突然
「メンバーがいません」に変わりました。

最後のつながりが、プツンと切れた瞬間です。
183538.png胸の奥に、冷たいものがスッと入り込んできました。
「もしかして……これ、終わった?」

その後、出資者への配当は完全に止まり、
出金ができなくなったと知りました。
やがてウェブサイトも消滅。
最終的には破産手続きに入りました。

つまり、
新しく入ってきた投資家のお金を、古い投資家への配当に充てていたという
怪しい噂が広まり、新しいお金が入らなくなり、
配当が出なくなるー典型的なポンジスキームの構造だったのです。

🕳️ 100万円が“無”になった日

スマホの画面を見つめたまま、何度も自問自答しました。
「いやいやいや、そんなはずない」
「なにか事情があるのかも」
「担当者もめっちゃいい人だったじゃん」
心のどこかで「もしかしたらEXIAは復活するかも」
という希望も捨てられませんでした。

でも、どれだけ良い検索を拾おうとしてもSNS上では炎上炎上炎上。
そして・・・
IR部も、担当者も、EXIAという会社そのものも
無くなってしまいました。

“100万円が無くなった”
――そんな現実に、ただ呆然と立ち尽くしました。

もう笑うしかなかった。
私の100万円は戻ってこない。
ただぼんやりと
「まじかぁ…」という言葉だけがむなしくひびきました。

⚠️ EXIAから学べる教訓

✅ 高すぎるリターン(年30〜40%)は存在しない
✅ 透明性のない運用報告は要注意
✅ 知人紹介型の投資話は冷静に疑う
✅ 金融庁登録がない会社には1円も預けない

金融の世界では「リスクとリターンは比例する」のが大原則です。
年利30〜40%というのは、プロの投資家でもほぼ不可能な数字。
それを「安定運用で出せる」と説明する業者は、
ポンジスキーム(自転車操業)の可能性が高いです。
どんな商品で・どのように利益を出しているのかが分からなければ、
信頼に値しません。
そして、多くの場合、紹介者には紹介報酬(マルチ報酬)が
支払われており、「あなたを儲けさせたい」よりも
「自分の報酬が欲しい」構造になっています。
担当者はめっちゃいい人です!だからといって信じてはいけません!
(そりゃそうだ)
EXIAの件は「見た目が整っていても中身は不透明」という典型例。
私たちが学ぶべきことは、

すぐ儲かる話よりも、失わない仕組みを選ぶ」ことです。

💸 高配当の罠は不動産クラファンにも潜む
 「みんなで大家さん」のケース

そして最近よく耳にするのが「みんなで大家さん」という
不動産クラウドファンディング。
略して「不動産クラファン」と呼ばれています。

「詐欺」と言うわけではありませんが、
仕組みを見ていくと、
どこかEXIA(エクシア)に似ているなぁと感じます。
私も「これは儲かりそう」「リスクが低そう」と思っていたので、
同じようにひっかかってしまった方も多かったのかもしれません。

🏢 「みんなで大家さん」ってどんな仕組み?

簡単に言うと、みんなで少しずつお金を出し合って、
一緒に不動産(マンション・商業施設など)を持つイメージです。

運営会社がそのお金を集めて物件を購入・運用し、
家賃収入や売却益が出たら、出資者に分配金として利益を還元します。

たとえば、「1口100万円から」「想定利回り7%」

という形で募集されていて、
銀行預金よりもずっと高いリターンをうたっていました。
しかも、「不動産」という実物資産が背景にあるため、
なんとなく安心感がある…。
そんな「手堅そうに見える投資」として、多くの人が参加していたり、
雑誌の広告にも載るというところも安心材料となり、惹かれる商品でした。

📈 なぜ人気だったのか?

・少額から始められる(100万円前後の案件が多い)
・年7〜10%という高利回りの宣伝
・不動産を“プロが運用してくれる”安心感
・「管理不要」「放置でOK」というラクさ

正直、魅力的に見えるポイントばかりですよね。
でも、これもEXIAと同じような内容なんですよね・・
1口100万円からとか、プロが運用してくれるとか、放置でOKとか・・

⚠️ 「分配金が止まった」「連絡がつかない」現実も…

そして「みんなで大家さん」でも出資者への分配金が止まったという
ニュースが話題になりました。
運用中の物件の完成や売却が遅れ、出資者への支払いが遅延したり、
中には問い合わせても回答が曖昧だったりするケースも出てきました。

実際に、一部のシリーズ(「シリーズ成田」など)では、
「分配金が支払われない」「解約できない」といった声もありました。

さらに、公式からの情報発信が少なく、状況が見えにくいことも不安要素のひとつ。
このあたりも「破綻の仕方がエクシアに似てる…」と感じます・・・

🧩 不動産クラファンのリスクって?

不動産クラファン自体が悪いわけではありません。
でも仕組み上「高利回り」ほどリスクが高くなるのは避けられません。

⚠️ 他にも起きているクラファントラブル例

・ヤマワケエステート:補償還付の遅延が発生
・ダイムラー・コーポレーション(沖縄物件運用)
 破産により投資家が損失
みんなで大家さん:割り当て遅延・出資金返還の見通し不明

どれも「高配当」をうたっていましたが
最終的には分配停止・元本毀損へ・・・。

不動産クラファンの怖いところは、

・物件がうまく稼働しなければ分配金が出ない
・テナントが入らない/建物が売れないと元本割れの可能性
・元本保証はなく、最悪“全額消失”もありえる
・情報開示が少なく、投資家が実態を把握しづらい

そして分配投資でなにより怖いのは、
「コツコツ分配を受け取って安心していたら、
             最後に元本が返ってこなかった」
という“コツコツドカン型”のリスクです。

🚨 こんな言葉に注意!

みんなで大家さんに限らず、次のような言葉を見たら要注意です。
risk.png

💡 学び:「守る力」とは“見極める力”

私もエクシアで痛い目を見てから、ようやく気づきました。
投資の世界では、「増やす力」よりも先に「守る力」が必要なんです。

どんなに魅力的な投資案件でも、

・誰が運営しているのか
・どんな根拠でリターンを出しているのか
・情報開示が十分か

を自分で確認できないものには、手を出さない勇気が大切です。

投資初心者ほど、“ラクして増やせる話”に心を奪われがちですが、
「守る力」が身につけば、焦らず長く安心して資産を育てられます🌱

🧭 初心者が知っておくべき教訓
 「高利回り=高リスク」

投資の世界に“おいしい話”はありません。
「7〜10%の利回りで安定して稼げる」なんて話が出たら
まず疑いましょう。

✅ 高収益=高リスク
✅ 高利回り=元本割れの可能性大
✅ “安定した高配当”は存在しない

初心者ほど
最初は手堅く・長期で・透明性のある方法から始めるのが鉄則です。

🌱 私が今、実践している手堅い資産形成

つみたてNISA・インデックス投資
 → 世界中の株式に分散投資。短期の上下より、長期の成長を狙う。
国際分散ファンド・REIT
 → 不動産に投資したいなら、透明性のある上場REITの方が安全

💬 まとめ:失敗は“守る力”を育てるチャンス

100万円を失ったあの日。
私は、まるで足元が崩れ落ちるような絶望の中にいました。

でも今振り返ると――
あの経験があったからこそ、「投資を正しく学ぼう」と思えたんです。

あのあと私は リベシティ に出会い、毎朝ライブを聴きながら、
「守る力」をひとつずつ鍛えています。

今では
投資は怖いものではない。
正しく学べば、人生の強い味方になる。

そう信じられるようになりました。

お金を守ることは、
自分の未来と、大切な人たちを守ること🌷

もしこの記事を読んでいるあなたが、
「ちょっと危ないかも」と思う話を目にしたら、
どうか一度立ち止まってください。

リベシティの「宿題リスト」で基礎からしっかり学び、
知識という鎧を身につけ、正しい投資を​学びましょう。

失敗は成功への第一歩。
でも――立ち直れないほどの失敗にならないように。

私の体験が、あなたの「立ち止まる勇気」になりますように。

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