- 投稿日:2025/10/28
あなたは今、いくつのパスワードを持っていますか?
SNS、ネットショッピング、銀行、会社のアカウント……。数えきれませんよね。
では、それらのパスワードをどう管理しているでしょうか?
・ブラウザにそのまま保存?
・メモアプリにコピペ?
・全部覚えるのは無理だから同じパスワードを何度も使う?
もしかすると「正直、もうどれがどれだか分からない…🥹」という方もいるかもしれませんね。
でも、このままでは、パスワードを盗まれる危険や、盗まれたときの被害が大きくなるかも!?
ブラウザ保存なら安心という方も、注意が必要です。
なぜなら、最近はブラウザに保存されたデータを盗むマルウェアが登場しているから!
もしパスワードが盗まれたら、あなたの大切なアカウントが一瞬で乗っ取られてしまいます。
▼まず考えたい!パスワード管理の目的
パスワード管理で実現したいことは、大きく次の二つです。
🔸パスワードを流出させないこと
🔸必要な時に必要なパスワードを使えること
そうは言っても、沢山のサービスのパスワードを全部管理するのは大変ですね💦
そんなとき頼りになるのがパスワード管理ツール🔏です。
沢山の複雑なパスワードを整理して保管でき、必要な時に必要なパスワードをスッと取り出して使えるなど、安心で快適なデジタルライフには欠かせない相棒です。
今回は、リベ大おすすめのパスワード管理ツール「1Password」を引き合いに出しながら、パスワード管理のしくみの基本をたとえ話を使いながら解説します。
それでは、早速行ってみましょう。
▼1Passwordは「鍵を安全にしまっておく"箱"」
仮に、あなたが今、鍵をたくさん持っていたとします。
その鍵は、扉を開けるためのものです。
扉にはいろいろあって、例えば
・SNSの扉
・ショッピングサイトの扉
・ネット銀行の扉
・ネット証券の扉
などたくさんの扉があります。
これらの鍵をもしバラバラに色んなところに置いておいたら管理が大変ですし、どこから盗まれるかわかったものじゃありませんね。
――もし、鍵が盗まれたらどうなるでしょう?
そうなると、扉の中に入られて、
・大切な資産が盗まれたり、
・個人情報が漏れて不正利用されたり、
・扉の鍵を付け替えられて元の鍵では入れなくなったり
…と、扉の中を様々な形で荒らされてしまいます。
それを防ぐためにも、パスワード管理をして、
・盗まれにくくする対策
・いざ盗まれても被害を少なくする対策
をしておくことが重要になります。
話を戻しましょう。
あなたは、扉の鍵をたくさん持っています。
これ、バラバラに色んなところに置いておくよりも、
・一つの頑丈な箱にまとめて
・鍵をかけておく
そのように管理できたら、便利で安心ですね。
そのデジタル版が、1Passwordです。
1Passwordは「安全に鍵をしまっておく箱」なのです。

この箱には、非常にたくさんの扉の鍵を入れることができます。
(とっても複雑な鍵でもOKですし、鍵以外も保管しておけます。…が、今回は詳しくお話ししません)
あなたが普段この箱を開けて中の鍵を取り出すときは、
「マスターキー」1本だけで構いません。
他にもこの箱の良いところは沢山ありますが、
まず紹介したいのは次の点です。
🔸「どの鍵がどの扉に合うか」を覚えてくれること。
覚えた正しい扉の前に行くと「この鍵を使いますか?」とちゃんと提案してくれます。
(覚えていない扉の前では、いくらソックリでも提案しません)
そして、
🔸どこからでも同じ箱を開けられること。
(スマホやパソコンといった別々の端末から同じ情報にアクセスできます)
とっても便利ですね。
それでは、次からはパスワード管理のポイントを説明していきます。
…が、そのまえに、ここまでの「例え」が何を表していたのかを確認しておきましょう。
・1Passwordは、鍵を入れておく箱。
・パスワードは、鍵。
・パスワードを使ってログインするウェブサイトやアプリは、扉。
・1Passwordを普段使うときに使うただ一つのマスターパスワードは、マスターキー。(※1Passwordアカウントパスワードとも呼ばれます)
なんとなく、イメージできましたか?
イメージできたら、次に進みましょう。
▼パスワード使い回しは“災い”のもと
こんなこと、していませんか?
「複数のサイトで同じパスワードを使いまわす」
これ、絶対にお勧めしません。
なぜでしょうか?
それを理解するために、再び例え話で想像してみましょう。
(ケース1)
SNSの扉、ショッピングの扉、ネット銀行の扉、ネット証券の扉…、あらゆる扉をたった1本の鍵で開けられるとします。
その1本の鍵がもし盗まれたら、どうでしょう?
すべての扉が次々と開けられてしまいますね。
しかも、一度でも鍵を盗まれたら、盗まれた鍵を使える扉をすべて鍵ごと変更しないと、未変更の扉は危険に晒されたままになります。
…それってとっても大変ですよね(できれば避けたい!)。
(ケース2)
たくさんある扉それぞれに別々の鍵を使っていたとします。
その鍵のうち1本が盗まれたら、どうでしょう?
被害は、盗まれた鍵に合う扉一つだけで止まりますね。
鍵を変える必要があるのは盗まれた鍵に合う扉1つだけでいいので、楽チンです。
そう、扉ごとに、別々の鍵を用意すること。
これが、イザというとき被害を最小限にとどめるための秘訣なんです。
💡ポイント:パスワードは使い回さない!(サービスごとに使い分ける)
「扉ごとに別々の鍵を使うなんて、鍵の数が増えて大変。必要な時に必要な鍵を取り出せないんじゃない?」
その心配、とてもよくわかります。
しかし、1Passwordのようなパスワード管理ツールを適切に使っていれば、その心配はする必要がありません。この「箱」は覚えた扉の前に立てば関連する鍵を提案してくれるし、
もし提案してくれない場合でも、鍵に付けた名前やタグのキーワードで検索すれば、すぐに必要な鍵を探し出すことができるからです。
▼鍵を変えるときの留意点
ここまで読んで、
🙆♂️「よーし、パスワードを変更するぞ!」
と意気込む方は、少〜しだけお待ちください!
パスワード変更の際、忘れずに覚えておいてほしいことがあります。
それは次の2点。
✅箱の中の鍵を変えるなら、扉(鍵穴)も合わせて変えましょう。
✅その逆も、忘れずに!
新しい鍵を箱の中に入れたとしても、扉の鍵穴が古いままでは、新しい鍵を使えません。その逆も然り。
鍵と扉(鍵穴)が合わないと、開けることはできませんからね。
箱の中の鍵と扉(鍵穴)は、セットで変更すること。
つまり…
💡ポイント:1Password内のパスワードとサービス側のパスワードは、必ずセットで更新しましょう!
▼特に危険なのは「不注意」
鍵をしまっておく「箱」はとても堅牢で、無理やりこじ開けられて中身を盗まれることはほぼ考えられません。
箱の製造元の会社でも、あなたの箱から鍵を取り出せないほどです。
しかし「それなら完全に安心だ!」とはいきません。
私たち自身のミスや油断で、台無しになってしまう可能性があるからです。
場合によっては鍵が盗まれたり、箱が開けられてしまうことも。
どんな時かというと、例えばこんな時です。
・鍵箱の外に鍵のコピーを置いておいた(例:メモやブラウザなど)
・偽物の扉に鍵を使ってしまった(例:フィッシングサイト)
・鍵箱を開けるための「3点セット」の管理がずさん
一つずつ、見ていきましょう。
▽鍵箱の外に鍵のコピーを置いておいた❌
「念のためだから…」
「バックアップが必要だろうから…」
そう言いながら、鍵のコピーをメモアプリやブラウザなどに保存してしますと、せっかく堅牢な鍵箱を使っている意味が半減してしまいます。
鍵を複数の場所に保存していれば、そのぶん盗まれるリスクも高まってしまうからです。
いくら堅牢な鍵箱でも、箱の外にあるものを守ることはできません。
ひとたび鍵が盗まれれば、誰かに勝手に扉を開けられる危険があります。
結果、内部を荒らされたり、更には錠前を替えられて元の鍵が使えなくなり、扉の中に入る手段を失う可能性も……。
鍵は、あちこちに複製を置いておかず、鍵のかかる鍵箱の中だけにまとめて入れておくのが安心です。
💡ポイント:1Passwordに登録した情報のコピーを他の場所に保存しない!
▽偽物の扉に鍵を使ってしまった❌
世の中には、偽物の扉(フィッシングサイト)が数多く存在します。
本物そっくりな偽ログイン画面に誘導し、パスワードなどを盗み出す悪質なものです。
万が一そこに鍵を使ってしまった場合、即座に鍵を盗まれてしまいます。
巧妙に本物そっくりに作られた偽サイトは年々増えていますが、1Passwordを使っていれば、きっと気づくことができます。
URL(ドメイン)が本物と違ければ、鍵箱からの提案(自動入力)が機能しないのです。
鍵箱からの提案が機能しないときは「おや?」と警戒しましょう。
💡ポイント:自動入力機能が機能しないときはフィッシングサイトを疑う!
ただ、正しい扉(サイトやアプリ)であっても自動入力が機能しないこともあります。
そういったときは、扉に合う鍵を手動で選んで使う必要がありますが、
扉が偽物(フィッシングサイト)ではないかどうかを充分に注意して判断する必要があります。
毎回チェックするのは大変ですし、何度も繰り返しチェックするうちに、いつか偽物を見逃してしまうことも考えられるので、確実に信頼できる扉をあらかじめ登録しておき、何度でもすぐにアクセスできるようにしておくと便利です。
ブラウザのブックマークや、1Passwordの中にパスワードとセットでURLを登録しておくとよいでしょう。
💡ポイント:信頼できる場所(1Passwordやブックマーク)からアクセス!
※もし間違って偽物の扉に鍵を使ってしまったら、気づいた時点ですぐ変更しましょう。
1Passwordを使えば、すぐに新しい安全な鍵を作り出すことができます🔑
(パスワード使い回しをしていないなら、変更が必要な鍵と鍵穴は1つだけで済みますね💪)
▽鍵箱を開けるための「3点セット」の管理がずさん❌
「鍵箱」はたいへん堅牢で、強引にこじ開けられることはまずありません。
私たちが普段箱を開けるときはマスターキーだけで十分です。
しかし、はじめての場所から箱を開けようとするときは、次の「3点セット」すべてが必要です。
3点セット:
・マスターキー(マスターパスワード)
・メールアドレス
・秘密の鍵(シークレットキー)
この「3点セット」による三重ロックのおかげで、もしマスターキーだけ盗まれたとしても、それだけでは他の誰かに箱を開けられてしまう心配はないのです。
しかし、もし、これら3つがセットで誰かの手に渡ったら…?
そう、簡単に(正規の方法で)箱を開けられてしまいます‼️
だから、これら3点セットは雑に保管せず、大切に扱う必要があります。
(メモ:📝エマージェンシーキットについて) 1Passwordに新規登録した時に「エマージェンシーキット」というPDFが入手できますが、このPDFにははじめからメールアドレスとシークレットキーが記載されています(マスターパスワードを記入するための欄もあります)。 マスターパスワードを記入するなどして「3点セット」の状態でエマージェンシーキットを保管する場合は、紙に印刷し金庫などの安全な場所に保管するのがおすすめです。
3点セットは紙・データのどちらの場合でも、絶対に失くしたり流出させないように、大切に扱いましょう。
クラウドに保存する場合は、3点セットの情報を同じ場所にまとめないなど、漏洩時の被害を最小限にする工夫をしましょう。
💡ポイント:「3点セット」は絶対に守る!(=あなたの鍵箱を守る)
▼さいごに
ここまで、たとえ話を用いて、できるだけかみ砕いてパスワード管理のしくみとポイントを解説してきました。
ざっくりとでも、パスワード管理のイメージがわいたでしょうか。
「難しいし覚えきれないよ~😨」という方のために、
特に重要な点をご紹介します。
💡今日からできる3つのルール💡
✅鍵(パスワード)を使いまわさない
✅鍵のコピーを箱の外に置かない
✅3点セットを安全に管理する
この3つ意識するだけで、あなたのデジタル生活はグッと安全になります。
まずはできることから、少しずつ始めてみましょう。
そして、これらを心に留めつつ、まずは1Passwordを試してみましょう。
たった一歩踏み出すだけで、パスワード管理の不安から解放されるはずです。
あなたの生活を静かに、そして確実に支えてくれる頼もしい相棒――
それが「1Password」。"あなたの鍵箱"です♪
▼おまけ。
①1Passwordへの新規登録後、14日間は無料体験できます!!
まずは試してみるだけでもパスワード管理への安心感がぐーんと増しますよ✨
↓登録方法を解説したリベシティセミナーはこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=aHG2EO1A3MQ
(ありがたいことに、アーカイブが一般公開されています🙏)
②登録後、無料期間が過ぎると1Passwordアカウントが凍結されますが、慌てなくて大丈夫!
自動入力、新規登録、編集はできなくなるものの、登録済みのデータにはアクセスできるので、コピー・ペーストして使用することは可能です。
③この「1Password」という鍵箱ですが、鍵以外も保存したり、複雑な鍵を作ってくれたり、漏洩状況を監視してくれたり、まだまだ良いところがあるんですが、詳しいことは今回はお話ししませんでした。
ぜひ、使っていく中で調べたり試したり、他の人に話を聞いてみましょう💪