- 投稿日:2025/10/31
忙しさに奪われた「時間」を取り返す方法|モモを読んで思ったこと
ミヒャエル・エンデの『モモ』。
子どもの頃に読んだはずなのに、大人になってから読むと、刺さる場所がまるで違う。
この物語は、時間の話であり、心の話であり、そして「生きるってなんだっけ?」という大人の宿題でもある。
忙しすぎる現代人が、まるで“灰色の男たち”に操られているかのように感じてしまうのは、たぶん自分だけじゃない。
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■「貯めるほど貧しくなる」時間のパラドックス
物語の舞台は、静かな町。
そこに住む少女モモは、特別な力を持っている。
といっても、魔法が使えるわけじゃない。
彼女の力は「ちゃんと人の話を聞けること」。
これがもう、現代では超能力レベルだ。
スマホ通知を5分おきに見ながら「へぇ〜」と相槌を打つ大人たちのなかで、相手の目を見て、心を受け止めるなんて芸当、いまや希少スキルである。
そんな町に、ある日“灰色の男たち”がやってくる。
彼らは「時間銀行」の営業マンみたいな顔をして、こう囁く。
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