- 投稿日:2025/10/31
- はじめに:結論から
- 第1章 崩れ落ちる前触れ――「止まる」体と、言い訳を許さない心
- 第2章 診断の日――「土台」を整えると決めた
- 第3章 最初の2週間――「治そうとするより、整える」
- 第4章 回復の波――「できる自分」より「休める自分」を育てる
- 第5章 行動療法の入口――朝散歩・筋トレ・中強度の運動
- 第6章 外へ出る練習――段階的な通勤訓練
- 第7章 支え合うという選択――カウンセリングと医療の伴走
- 第8章 生活を再設計する――「捨てる」と「選ぶ」
- 第9章 再発と向き合う設計図
- 第10章 「働く」を取り戻す――通勤訓練から現場復帰へ
- 第11章 体と暮らしのアップデート――ジム・引っ越し・新しい環境
- 第12章 小さな「できた」が未来をつくる――今日からの3ステップ
- おわりに:場所は一つじゃない
はじめに:結論から
いちばん伝えたいのは、とてもシンプルだ。君は君が輝ける場所がある。それを探し続けよう。
私は「頑張りすぎ」の果てにうつ病と診断され、心も体も止まった。けれど、順番と小さな一歩を守ることで、日常は戻ってきた。ここでは、当時の記録から「どう崩れ」「どう立て直したか」を、できるだけ具体的に書いていく。
第1章 崩れ落ちる前触れ――「止まる」体と、言い訳を許さない心
始まりは微かな異変だった。寝つけない。涙が止まらない。体が鉛みたいに重い。
それでも私は進み続けた。**「迷惑をかけられない」「完璧であるべき」**という“べき思考”に縛られていたからだ。頭は「走れ」と命じるのに、体はブレーキを踏みっぱなし。アクセルとブレーキを同時に踏む日々は、やがて心のエンジンを焼き切った。そしてある朝私は立つことができなくなった。そのときに妻が「これはすぐに病院にいけ」と言ってもらった。それが今から考えれば本当に良かった。
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