- 投稿日:2025/11/01
結論:スマホやネットの「G」は、全部まったく違う意味です
いきなり結論から言います。 「5G」「20GB」「16GBメモリ」「10G回線」「5GHz」…これら巷にあふれる『G(ギガ)』は、響きが似ているだけで、実はまったくの別モノです。
「G」という言葉に惑わされず、それぞれの意味を知ることが、自分に合ったスマホやネット環境を選ぶ一番の近道なんです。
理由:なぜなら「G」が指す「単語」と「概念」が違うから
なぜ、こんなにややこしいのか? それは、それぞれの「G」が、違う英単語の略であり、違う「概念」を指しているからです。
例えば「km(キロメートル)」と「kg(キログラム)」は、同じ「k(キロ)」がついてますが、後ろの「m(距離)」と「g(重さ)」が違うから、まったく別物なのはわかりますよね?
それと似ていて、「G(ギガ)」の多くは、単なる「単位の大きさ」を表す記号なんです。 「G(ギガ)」は「M(メガ)」の1,000倍、「k(キロ)」の1,000,000倍という「大きさ」を示しています。(唯一、5GのGだけは別物ですが…😅)
本当に重要なのは「G」の 後ろ につく単語。「G」の後ろを省略して「ギガ」とだけ呼ぶから、非常にややこしくなるんです。
具体的には、こんな違いがあります。
5G → Generation (ジェネレーション) = 世代 (※これだけ仲間外れ!)
20GB → Gigabyte (ギガバイト) = 量(ガソリン)
128GB → Gigabyte (ギガバイト) = 容量(倉庫)
16GB (メモリ) → Gigabyte (ギガバイト) = 作業領域(作業台)
10Gbps → Gigabit (ギガビット) = 速さ(搬入口)
5GHz → Gigahertz (ギガヘルツ) = 周波数(通路)
ほら、この通り。 「世代」「バイト(量)」「バイト(容量)」「バイト(作業領域)」「ビット(速さ)」「ヘルツ(周波数)」と、全部違うものを指してるんです。
この記事では、この6つの「G」の違いを、「道路」や「荷物」に例えて、一つずつ具体的に解説していきます!
具体例:6つの「G」を例えで徹底解説!
1. 5G (ジェネレーション) = 荷物を運ぶ『道路の世代』
スマホの「5G対応」です。 これは「第5Generation(世代)」のG。つまり「第5世代」っていう意味なんです。
道路で例えると、こんな感じ。
3G:昔のデコボコ道。トラック(データ)もノロノロ。
4G (LTE):今みんなが使ってる、キレイな「高速道路」。ビュンビュン走れる。
5G:未来の「リニア新幹線が走る専用レーン」。
5Gは、今までの4Gと比べて「①超高速」「②超低遅延」「③多数同時接続」っていう、道路インフラそのものの新しさ・すごさを表してる言葉なんだと覚えておいてください。
2. 20GB (ギガバイト) = 毎月もらえる『ガソリンの量』
お次は料金プランの「月20GB(ギガ)」です。 これは「Gigabyte(ギガバイト)」のG。「データの量」を表します。
ピンとこない? じゃあ、「荷物(データ)を運ぶトラックが、毎月使えるガソリンの総量」と例えましょう。
月20GBプラン:「毎月1日に、あなたのトラックに20リットルのガソリンを支給します」っていう契約だと思ってください。
動画を見る(重い荷物を運ぶ):高速道路を爆走するから、ガソリン(データ)が一気にゴリゴリ減ります。
通信制限:このガソリンを月末までに使い切ってしまった状態。「ガス欠」ですよ。「今月終わるまで、あなたのトラックは時速1kmでしか走っちゃダメ」と制限される、あの悪夢の状態なんです。
3. 128GB (ギガバイト) = 自宅(スマホ)にある『倉庫の広さ』
スマホ本体の「容量128GB」です。 これも単位はさっきと同じ「Gigabyte(ギガバイト)」なんですけど、意味は全然違います。
これは、届いた荷物(写真、動画、アプリ)を保管しておくための「倉庫の広さ」のことだと思ってください。
128GBのスマホ:「あなたの家(スマホ)には、128G個の荷物を保管できる倉庫があります」っていうことですよ。
容量がいっぱい:倉庫がパンパンで、新しい荷物(アプリ)がトラックで届いても、もう置く場所がない状態。「古い荷物(写真)を捨てて、場所を空けてください」と怒られるわけですね。
(PCやスマホを買い替える際に気にされるのもいいと思いますが、外付けHDDや外付けSSDで簡単にデータ保存量を増やしたり、クラウドへデータ保存もできる今では、正直そこまで容量を追求しなくていいんじゃないかな?というのが個人的な感想です🤔)
※【2】のガソリン(通信量)は『消費するもの』で、【3】の倉庫(容量)は『保管する場所』。同じGBでも意味が違うのがポイントです!
4. 16GB (メモリ) = 作業を行う『作業台の広さ』
さあ、こいつが今回の最重要人物、「メモリ」です! PCやスマホのスペック表にある「メモリ 16GB」とか、あれですわ。 こいつも単位は「Gigabyte(ギガバイト)」。ややこしい!
ただ、このメモリがPCやスマホの動作の速さに結構影響します🤔
これは例えるなら、「荷物(アプリやデータ)を倉庫から出して、実際に作業する『作業台』の広さ」のことなんです。
倉庫 (128GB):荷物(アプリ)を「保管」する場所。電源を切っても荷物はなくならない。
作業台 (16GB):倉庫から荷物(アプリ)を取り出して「作業」する場所。作業台が広いほど、いっぺんにたくさんの荷物(アプリやブラウザのタブ)を広げられるから、動作がサクサク快適になるんです。
動作が重くなる:作業台が狭い(メモリが少ない)のに、あれもこれもと荷物を広げようとするから、置き場所に困って動きがカクカクになる状態です。
【超重要ポイント!】
同じ「GB(ギガバイト)」でも、
(2) のプランは「ガソリン(消費する量)」
(3) の本体は「倉庫(保管する場所)」
(4) のメモリは「作業台(作業する広さ)」
…と、全部意味が違うことを絶対に覚えておきましょう!
5. 10G回線 (ギガビット) = 家と道路をつなぐ『搬入口の広さ』
例えるなら、「家の倉庫(スマホ)と、外の高速道路(ネット網)をつなぐ『搬入口』の広さ」ですよ。
1G回線:「トラックが1台ずつしか通れない搬入口」
10G回線:「トラックが同時に10台通れるくらいデカい搬入口」
そりゃもう、10台同時に荷物(データ)を出し入れできる方が爆速に決まってますよね。これが「速度」のGです。
ちなみに、この「10G(ギガビット)」回線は、理論上は毎秒約1.25GB(ギガバイト)の荷物(データ)を運べます。(※8ビット=1バイトのため)
「1GB(ギガバイト)」ってどれくらいの荷物?
・動画 (HD高画質): 約 20分~30分
・音楽 (一般的な曲): 約 200~250曲
・マンガ (電子書籍): 約 10~15冊
10G回線がもしフルパワーを出せたら、この「1GB」の荷物がたった1秒足らずで家に届く計算です。とんでもない速さですよね。
さらにいうなら、スマホ1ヶ月20GBのプランの方にわかりやすくいうと、
1ヶ月かけて使ってるデータ量(20GB)を、自宅で約20秒で使い切る速度
です。
(改めて調べると、いらないな、と思いました😅)
6. 5GHz (ギガヘルツ) = 家の中を走る『通路(レーン)の種類』
さあ、最後の刺客です! Wi-Fiルーターの箱に書いてある("5GHz対応")とか、あれです。 こいつは「Gigahertz(ギガヘルツ)」のG。電波の種類(周波数)のことで、今までのGとは全くの別モノです!
これは、家の「搬入口(ルーター)」から「倉庫(スマホやPC)」まで荷物を運ぶ、家の中の「専用通路」の種類だと思ってください。 この通路には、主に2つのレーンがあります。
■2.4GHzレーン (一般道)
・特徴:スピードは遅めだけど、壁やドア(障害物)を回り込んで遠くの部屋まで荷物を届けられる。
・弱点:みんなが使う道だから、近所のWi-Fiや電子レンジと干渉して大渋滞しやすい。
(Bluetoothのイヤホンの音が途切れた⁉️電子レンジが動いてるとかよくあります😅)
■5GHzレーン (専用ハイウェイ)
・特徴:スピードは爆速!道幅も広くて渋滞しにくい。
・弱点:まっすぐしか進めないから、壁やドア(障害物)があると、すぐに荷物が通れなくなる。
※ここで注意! スマホの「5G(世代)」とWi-Fiの「5GHz(周波数)」は、音が似てるけど全くの別モノですからね!
結論(まとめ):もう大丈夫!「G」の違いを理解して賢く選ぼう
どうですか? これでスッキリしたでしょうか? 最後にもう一度、6つの「G」をまとめます。
結論として、『G』には色んな意味があり、それぞれ「世代」「量」「容量」「作業領域」「速さ」「周波数」を指していました。
これからはスマホやネットを契約する時も、店員さんの説明に「ほほう、そのGは『ガソリン(量)』のことだな」「あ、こっちは『作業台(メモリ)』の話だな」と、心の中でドヤ顔できるはずです。
自分の使い方に合った「G」をしっかり選んで、快適なIT機器の選択や回線の選択に役立てていただけたら嬉しいです🥰