- 投稿日:2025/11/03
導入

ChatGPTでサムネイルを作ろうとして、うまくいかなかった経験はありませんか?
ノウハウ図書館に投稿する記事のサムネイルは、横600×縦400pxというサイズで表示されます。ところが「600×400で作って」と指定しても、正方形の画像が返ってきたり、タイトル文字が読めないほど崩れたり、端が切れてしまったり。
こうした失敗には、ちゃんと理由があります。
この記事では、「なぜそうなるのか」を理解した上で、「どうすれば防げるか」をシンプルに解説します。難しい操作は一切ありません。仕組みを知れば、誰でも失敗せずに作れるようになります。
第1章:ChatGPTの画像サイズのしくみを知ろう 📐

まず知っておきたいのは、ChatGPTの画像生成(DALL·E)は、好きなサイズを自由に指定できるわけではないということです。
生成できるのは、以下の3種類だけ。
1024×1024(正方形)1792×1024(横長)1024×1792(縦長)
つまり、600×400というサイズは、そもそも直接作れません。「600×400で作って」と指定しても、システム上は1024×1024で生成されてしまうのです。
では、どうするか?
答えは、1792×1024で生成してから、600×400にトリミングする、です。
横長のサイズで作っておけば、中央部分を切り抜くだけで構図が崩れにくくなります。最初から小さく作ろうとせず、大きく作ってから調整する。これが失敗しないコツです。
第2章:日本語がぐちゃぐちゃになる理由 🔤

次によくある失敗が、「タイトル文字がぐちゃぐちゃになる」というもの。
これは、AIが文字を「意味」として理解しているのではなく、「形」として描いているからです。漢字やひらがなは線が多く、構造も複雑。AIにとっては難易度が高く、どうしても崩れやすくなります。
たとえば「副業で月5万円稼ぐ方法」というタイトルを入れたら、文字が重なっていたり、読めない形になっていたり。こうした失敗を防ぐには、3つの対策が有効です。
対策1:タイトルを短くする
15〜20文字程度に収めましょう。文字数が多いほど、崩れるリスクが上がります。
対策2:太字ゴシック体+中央揃え
細い明朝体より、太いゴシック体のほうが読みやすく生成されます。配置も中央揃えにすることで、バランスが取りやすくなります。
対策3:背景とのコントラストを強める
白文字に暗めの半透明帯を敷くなど、背景と文字の境界をはっきりさせると、視認性が上がります。帯を敷くことで、複雑な背景でも文字が埋もれません。
この3つを意識するだけで、格段に読みやすいサムネイルになります。
第3章:プロンプトは命令ではなく設計図 📝

AIは、命令を理解しているわけではありません。
「いい感じに作って」と言っても、「いい感じ」が何かは伝わらないのです。
大切なのは、視覚的な情報を丁寧に描写すること。たとえば「タイトルを中央に配置し、上下左右に余白を取る」「背景は紺色のグラデーション」「文字は白色で太字」といった具合です。
プロンプトは、命令というより「設計図」に近いもの。細かく指定するほど、意図した通りの画像に近づきます。
第4章:ノウハウ図書館に最適なプロンプト例 💡
では、実際にどう書けばいいのか。以下に2つのテンプレートを紹介します。
🏢 ビジネス向けサムネイル用プロンプト
あなたは一流のデザイナーです。
16:9の横長構図で、出力サイズを1792×1024ピクセルに設定してください。
テーマ:「ChatGPTで仕事の効率を最大化する方法」
(※タイトル文字を画像内に正確に表示すること)
【タイトル配置と文字指示】
・タイトルは「ChatGPTで仕事の効率を最大化する方法」と正確に一字一句表示する
・フォント:白色の太字ゴシック体(日本語対応フォント)
・文字の輪郭をわずかに濃いグレーで縁取り、背景とのコントラストを確保
・タイトルは画像の**水平方向中央よりやや上(中央より5〜10%上)**に配置
・文字間隔・行間は自然に整え、すべての文字が完全に読めるようにする
・文字が欠けたり、切れたり、潰れたり、歪んだりしないようにする
・タイトル以外の文字や英語・記号は絶対に入れない
【背景デザイン】
・清潔感と知的さを感じる明るいブルー〜ホワイトのグラデーション
・背景にはぼかしたオフィス机、ノートPC、資料、光の反射などを柔らかく描く
・中央部(タイトルの背後)は淡いグレーの半透明帯を敷いて文字を際立たせる
・全体に明るくフラットなデザインで、信頼感・集中感を演出
・人物を描く場合はビジネスカジュアルな姿勢で、タイトルに重ならないよう配置
【禁止事項】
・タイトル以外の文字や記号を入れない
・正方形や縦長構図は禁止
・コントラストが強すぎたり、派手な背景は避ける
出力サイズ:1792×1024ピクセル(横長16:9構図)
🌿 ライフスタイル向けサムネイル用プロンプト
あなたは一流のデザイナーです。
16:9の横長構図で、出力サイズを1792×1024ピクセルに設定してください。
テーマ:「ChatGPTで暮らしをちょっと豊かにするアイデア」
(※タイトル文字を画像内に正確に表示すること)
【タイトル配置と文字指示】
・タイトルは「ChatGPTで暮らしをちょっと豊かにするアイデア」と正確に一字一句表示する
・フォント:白色の太字ゴシック体(日本語対応フォント)
・背景に溶け込みすぎないよう、文字の背後に**半透明の白または淡いベージュの帯**を入れる
・文字を画像の**水平方向中央よりやや下(中央より10%下)**に配置
・文字のサイズは横幅の80〜85%を使用し、左右に十分な余白を残す
・文字の欠け・歪み・崩れを完全に防ぐ
・タイトル以外の文字や装飾を一切追加しない
【背景デザイン】
・オレンジ〜ベージュ〜グリーンの柔らかなグラデーション
・カフェ、観葉植物、ノート、木のテーブルなど日常を感じるモチーフを淡く配置
・自然光が差し込む温かい雰囲気で、全体を明るく穏やかにまとめる
・文字の読みやすさを最優先し、背景のディテールは控えめに
・人物を描く場合はナチュラルな笑顔で、文字と重ならないようにする
【禁止事項】
・タイトル以外の文字を入れない
・正方形・縦長は禁止
・背景に濃い影や強い模様を入れない
出力サイズ:1792×1024ピクセル(横長16:9構図)
背景の色やタイトル部分を変えれば、どんなテーマにも応用できます。初心者の方は、まずこのままコピペして使ってみてください。
第5章:仕上げのトリミング手順 ✂️
生成された画像は、そのままではノウハウ図書館に最適なサイズではありません。ここで、600×400にトリミングします。
Canvaなどの無料ツールを使えば、数クリックで完了します。
トリミングの際の注意点
文字が中央にくるように調整する端が切れないように、余白を残す完成したら、スマホ表示で確認する
スマホで見ると、文字が小さすぎたり、レイアウトがずれて見えることがあります。最後に必ずチェックしておきましょう。
第6章:うまくいかない時の考え方 🔄
同じプロンプトを使っても、毎回少しずつ違う画像が生成されます。
これは仕組み上、当然のことです。
だから、1回で完璧を目指さなくて大丈夫。
2〜3回試してみて、一番良いものを選ぶつもりで進めましょう。
そして、うまくいったプロンプトは、メモやテンプレートとして保存しておくと便利です。
次回からは、そのプロンプトを微調整するだけで済むので、時短にもなります。
私も最初は何度も失敗しましたが、今ではテンプレートを使って5分以内にサムネイルを作れるようになりました。
慣れれば誰でも同じようにできます。
第7章:まとめ

最後に、3つの要点をおさらいします。
1792×1024で生成 → 600×400にトリミング
最初から小さいサイズで作らず、大きく作ってから調整する。
半透明の帯+中央配置
文字を読みやすくするために、背景と文字のコントラストを意識する。
プロンプトは設計図として書く
視覚的な情報を具体的に描写することで、精度が上がる。
この3つを押さえておけば、誰でも失敗せずにサムネイルを作れます。
難しそうに見えても、やってみると意外とシンプルです。まずは1枚、作ってみてください。
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