- 投稿日:2025/11/10
家賃の値上げ要求を据え置きにした体験談
あれは、更新前に突然かかってきた仲介業者さんからの一本の電話から始まりました。「3万5千円の家賃を千円上げてほしい」という内容でした。理由は「近隣の家賃相場と比べて、うちの物件がかなり安いから」とのこと。その時、リベシティで学んでいた私は、家賃の値上げ要求に対しても「交渉次第で断れる」ことを知っていました。突然の電話だったので、ひとまずその場では無難にお断りし、後で大家さんと話をしてくれるようお願いしました。
電話を切った瞬間、冷静に考えてみました。そこで、すぐに近隣の家賃相場とその値動きのグラフを調べてみました。確かに、私の物件は44平米程度の他の物件よりもかなり安かったし、家賃が上昇傾向にあるのもわかりました。仲介業者さんの言っていることは、間違いではないかもしれない…と思い始めました。
そこで、私が取るべき戦略は強気に出ることではなく、むしろ「困っている人」を演じることだと決めました。再度、仲介業者さんから電話がありました。大家さんからの伝言はこうでした。「貯水槽の修理でかなり赤字になってしまっている。近隣の家賃相場に比べて安いし物価も上がっているので、なんとか千円上げてもらえないか?」というものでした。私は、すかさずこう答えました。「迅速に貯水槽を修理していただき、本当に助かりました。でも、今は家計が厳しくて、千円の値上げは少しきついです。できれば家賃据え置きでお願いできませんか?」
数日後、再度仲介業者さんから電話があり、「500円ならどうですか?どうしても値上げに応じて欲しい」とのこと。私は冷静に、「年間で6000円…それでも厳しい状況です。やはり、今回は据え置きでお願いできませんか?長く住みたいと思っているので、できればそのままで…」と答えました。
すると、数日後、再び電話が。仲介業者さんから「今回は急なお願いでしたし、長く住みたいというお話も聞きましたので、家賃は据え置きにします。ただ、次回の更新時には値上げに応じてくださいね」という内容でした。私は心から安堵して、「ありがとうございます!本当に助かります~!」と返事をしました。無事に家賃据え置きが決まりました。
その後の話ですが、更新から1年後、物件の大家さんと仲介業者がそっくり入れ替わりました。あの時の「赤字経営」というのは本当だったんだなと実感しました。結局、家賃は据え置きのままで再契約となり、1年分更新料がお得になったので結果的に良かったです。
私の感想としては、最初は強気に出るつもりでしたが、結局「困っている人」を演じたのが功を奏したのかもしれません。相手も人間ですから、困っている人を助けたいという気持ちが少しでも芽生えたのかもしれませんね。最終的には、思い通りにいったことに満足しています。