- 投稿日:2025/11/14
こんにちは、ピックルです。
気づけば、テニスと過ごしてきた時間はもう35年。
そのうちの15年は独立し、指導を生業とし、関西の多くのプレーヤーとコートで向き合ってきました。
私が最も大切にしているのは、
「運動が苦手でも、年齢を重ねても、誰もが“できた!”と思える瞬間をつくること」。
しかし正直に言うと、テニスという競技の“構造的な難しさ”が、時にその喜びの瞬間を遠ざけてしまうこともありました。
■ テニスコーチとして感じていた“ジレンマ”
テニスは本当に魅力的なスポーツです。
でも、こんな現実もあります。
ラリーが続くまでに時間がかかる
運動未経験の方には「フォーム習得」の壁が厚い
球出し練習が中心になりがち
試合形式に入る頃には、体力的にしんどい方も出てくる
僕は「どうすれば初心者でも“テニスが楽しい”に早く到達できるのか」をずっと考えてきました。
その答えが見つかりにくくなった頃、
知り合いに体験会に誘ってもらい目にしたのが ピックルボール でした。
■ 初めてプレーした時の衝撃
「え、これ……めちゃくちゃ楽しいやん」
素直にそう思いました。
小さなコート、扱いやすいパドル、軽いボール。
数分でラリーが続く。
ミスしても笑ってリセットできる。
年齢も体力も関係ない。
テニスで培った“身体の使い方”や“打点感覚”がそのまま活きるのに、
一方でまったく新しい戦術と感覚の世界が存在している。
そして何より私の中で強く響いたのは——
「初心者にとっての壁が圧倒的に低いスポーツ」
だということ。
これなら、運動経験ゼロの方でも、
シニアの方でも、
久しぶりに身体を動かす人でも、
最初の30分で “スポーツの楽しさ” を思い出せる。
そこに、テニス指導の中で感じていたジレンマを一気に乗り越えるカギがありました。
■ なぜ、ピックルボールを“指導”の軸にしようと思ったのか
理由は3つあります。
① 年齢・経験に関係なく、成功体験を積めるスポーツ
僕がずっと大事にしてきた「誰でも楽しめるレッスン」に最もフィットしたのがピックルボールでした。
② テニスの長い指導経験が、驚くほどダイレクトに活きる
打点、軸足、肩の向き、スウィング軌道。
テニス理論をかみ砕いて伝えてきた私にとって、ピックルボールは“教えやすいスポーツ”だった。
③ 日本でこれから伸びるスポーツであり、貢献できる余地が大きい
普及期だからこそ、初心者に優しい本物の指導が求められる。
ここに、私の経験を活かす意味があると強く感じました。
■ このシリーズで伝えていきたいこと
今シリーズ 「テニスコーチがピックルボールを選んだ理由」 では、
私自身がこれまで悩み、考え、気づき、動き始めた“リアルなストーリー”をお届けします。
なぜテニス一本でやってきた私が、ピックルボールに挑戦するのか
テニス指導者だからこそ見えているピックルボールの本質
中高年・初心者にとっての「スポーツの入口」としての可能性
指導者としての再挑戦と、新しいスポーツ文化づくりへの想い
単なるスポーツ紹介ではなく、
私自身の “転換期” の記録でもあり、
これからの活動の”名刺代わり” になるシリーズにしていきます。
第2回では、
「テニスとピックルボールの“難しさの構造”の違い」
について、もっと深掘りしていきます。
引き続きよろしくお願いします!