- 投稿日:2025/11/16
- 更新日:2025/11/17
はじめに
宿題リストの中に「自分の強みを知ろう」という課題があり、その一環
として、TCL分析(Thinking/Communication/Leadership)が推奨
されています。
TCJ分析のやり方は、指定されたシートに自分の「好きなこと」を動詞で
書き出し、
T(Thinking:考える力)
C(Communication:伝える力)
L(Leadership:変化を起こす力)
の3つに分類して分析する、という手順です。
最低でも50個、できれば100個出すよう求められますが、他の方の声を見る限り、20個前後で行き詰まる人が多く、かなり苦戦している様子です。
動詞は何とか出力できたものの、どの分類にすればよいのか、わからない、
そんな状態な方が多いみたいです。私自身もそのひとりでした。
そこで、(自分が楽をするために)チャッピー上でTCL分析を自動実行できるプロンプトを作成しました。
使い方はシンプルで、後述するプロンプトをそのまま貼り付けるだけです。
使い方(プロンプトを貼るだけで開始)
以下のリンクにプロンプトを記載してありますので、そのままコピーし、
貼り付けるだけで、AIが自動的にTCL分析を開始します。
https://docs.google.com/document/d/1xUA2rfJ1A0eliNaIGDf8oNzwRkjgkz5dMs8nGROF4r8/copy
TCJ分析の流れ
このプロンプトを出力することで、以下の流れが自動で行われます。
STEP1:好きなこと(〜する)を10個挙げる
最初にAIからこう聞かれます
「TCL分析を始めます。まず最初に、あなたの『好きなこと(〜する)』を10個教えてください。」
抽象的でもOKです。どんどん書いていってください。
なお、10個そろわないと次に進まない仕組みです。
STEP2:10項目×1問ずつ深掘り質問
挙げた10個について、
それぞれ1問ずつ“短い深掘り”が帰ってきます。
例:
「どんな瞬間が一番好きですか?」
「どの部分に達成感がありますか?」
「なぜそれが楽しいのですか?」
質問に気楽に答えるだけで自動でTCJのいずれかにカウントしてくれます。
STEP3:回答を内部で蓄積
10問回答すると、再び新しい10個を聞かれます。
これを50個になるまでまで続けます。
STEP4:50項目に到達すると“選択”が入る
50個深掘りがたまると、AIがこう聞いてきます:
「深掘りが合計50項目に到達しました。このまま続けて60〜100個に挑戦しますか?
最低50個あれば分析は出来ますが、より良い分析をするならば
100個あったほうが良いみたいです。
なので、続けても良いし、そのまま分析に進んでも構いません。
STEP5:レポートを生成
レポートをお願いした場合、以下の最終レポートを生成してくれます。
・Tの特徴
・Cの特徴
・Lの特徴
・3軸の比率
・適性のある職種
・相性の良い副業
・避けたほうが良い環境
・行動の癖
・TCLプロフィール(文章版)
など、非常に立体的なレポートが出ます。
※もっと深堀をお願いします、と書くのもOKです
レポートは1回の出力で終わらせない
ここで終わっても構いませんが、出来ればTCLレポートは
一度だけで終わりにしない方がいいです。
むしろ、
複数回出力(別の回答をお願いします、と書くだけでOK)
させて、その都度、レポートの中から“刺さった言葉”を拾う
という使い方が、一番精度を高めます。
理由はシンプルです。
AIは同じデータを使っても、
毎回わずかに違う角度・表現で分析してくれるからです。
他の視点からの見方によってTCLの各数字も変化します。
だから、別の回答をお願いする価値があります。
このわずかな違いが、
あなたが本質的に反応するポイント を引き出します。
大事なのは「回数」ではなく「刺さる一言」
3回でも5回でも1週間後にあらためてやってもOKです。
大切なのは、
出力されたレポートの中から
“感情が動いた一言”を拾うこと。
例えば:
「納得しないと動けない傾向」
「構造化してから動く癖」
「感情よりロジックが先に立つ」
「決めると一気に加速する」
こうした短い一文が、
あなたの深層をよく表しています。
自らに刺さった一言はAIに“投げ返す”
刺さった言葉が集まったら、同じチャットにこう依頼します
「◯◯◯◯◯」(刺さった言葉一覧を貼り付け)
この言葉を軸に、私のTCL要素をより深く再分析して、
もっと自分にフィットする精度に磨いてください。
するとAIは、
あなたの価値観・行動理由に合わせて
さらに深いレイヤーの分析をし、
あなた専用に最適化されたTCL分析が出来上がります。
※もしも、あなたがストレングスファインダーを受けていた場合、
ここに資質追加で貼り付けても良いです。
より深い分析結果を出力してくれます。
TCJ分析プロンプトで得られるもの
このプロンプトを使うと、
・思考の癖
・感情の動き
・行動の源泉
・苦手の正体
・自分に合う働き方
・チームでの立ち位置
・向いている副業
・避けるべき環境
・リーダーシップの形
などが、具体的な言葉で分かるようになります。
TCJ分析は1回だけ行うのではなく、以下のような時に分析することを
おすすめします。
・年に1回の自己棚卸し
・新しい仕事を考えるとき
・副業の方向性を決めたいとき
・メンバーの行動の特徴を知りたいとき
・自分の“動機と癖”を整理したいとき
・なんとなく迷っているとき
TCL分析は、単なる診断ではなく、
“自分の行動原理を言語化するツール”です。
まとめ
今回紹介したTCL分析プロンプトは、
“好きなこと”を深掘るだけで、
自分の行動パターン・強み・適性が手に取るように分かる強力なツール
です。
特に
「刺さった一言をAIに投げ返して精度を高める」
という使い方は、普通の診断では絶対に得られない深さです。
ぜひこのプロンプトを使って、
自分の“本質”を掘り起こしてみてください。