- 投稿日:2025/11/18
多くの人が第2問がわかりにくいと言っているのを聞いています。
私が思うには仕訳が出来てどの帳簿や元帳に反映するのかの流れを掴むと解けます。
―「なんとなく」から「確信を持って答える」へ―
簿記3級で多くの受験生がつまずくのが第2問です。
「仕訳はできるのに、第2問になると手が止まる」「表を見ても何を問われているのかわからない」
そんな声をよく聞きます。
私自身も、1級学習の途中までは「なぜここでこの勘定科目を使うのか」を深く考えずに解いていました。
しかし、第2問は“考え方の筋道”がわかれば一気に得点源に変わります。
① 第2問の正体を知る:「仕訳+集計問題」
第2問の多くは「仕訳力を前提とした応用問題」です。
出題パターンは大きく分けて次の3つです👇
出題形式 内容及び補足説明
(1) 補助簿の記入 仕訳から現金出納帳・売掛帳などに転記する
転記力の確認
(2) 勘定記入 仕訳をもとにT勘定に記入して残高を出す
集計力の確認
(3) 集計表の作成 取引データを集計表・試算表にまとめる
整理力の確認
つまり、第2問は単に「覚えているか」ではなく、
仕訳した情報を“どう整理・分類できるか”を問う問題なのです。
② 苦手になる原因:「手を動かさず頭だけで解こうとする」
第2問でつまずく人の多くは、
「テキストで理解したつもり」になっているだけで、
実際に手を動かして転記や集計をしていません。
仕訳がわかっても、
・借方・貸方の位置を取り違える
・補助簿の更新忘れ
・集計欄に数字を転記し忘れる
といった**“単純ミス”**で点を落とすのが第2問の怖いところです。
③ 得点を安定させる3つのステップ
1️⃣ パターンを知る
過去問5回分を分析し、どんな補助簿・勘定記入が出ているかを整理。
→ 出題パターンが似ているので、慣れると即対応できます。
2️⃣ 書く練習をする
T勘定や補助簿を“書きながら覚える”。
→ 頭の中でやるより圧倒的に定着します。
T勘定は総勘定元帳とも言うので仕訳した科目が格勘定科目のどこに記載されるのかを理解しましょう。
3️⃣ 時間配分を意識する
第2問は5〜6点×2問構成。
→「5分以内で解けるパターン」を量で身につけましょう。
④ 第2問の得点源を作る:「補助簿」「勘定」「集計表」の使い分け
覚えるべき観点 よく出るテーマ及び得点のコツ
補助簿 現金出納帳・売掛帳・買掛帳
仕訳→転記の流れを完全に理解
勘定記入 商品売買・費用・資産
借方と貸方の流れを図で覚える
集計表 試算表・損益計算表
合計と残高の違いを押さえる
第2問は「帳簿と仕訳をつなぐ問題」。
つまり、「数字の意味を理解して整理する力」が問われています。
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⑤ 第2問の“型”を覚える:3つの必勝パターン
パターン① 現金出納帳問題(現金増減の整理法)
パターン② 売掛・買掛勘定問題(相手科目を意識)
パターン③ 試算表集計問題(貸借一致の確認法)
⑥ 得点アップ練習法:1日10分で“仕訳→転記→集計”を回す
ノートに「T勘定・補助簿テンプレート」を自作
毎回、同じ書式で書くことで“型が定着”
週末に「5分チャレンジ」でスピード確認
⑦ 仕訳力を“整理力”に変える:合格者ノートの使い方
解いた問題を「仕訳ノート」と「勘定ノート」に分けて記録
どの論点で迷ったかを“赤ペンで1行メモ”
第2問対策ノートを作ると、2級でも通用する知識に発展
まとめ:第2問は「正確さ」より「整理力」
第2問が苦手なのは才能ではなく、「考え方の順序」を知らないだけ。
仕訳をして、転記して、集計する。これが最も大切!これが出来れば第2問はほぼ制覇できます。
この一連の流れを手で書いて理解すれば、誰でも安定して得点できます。