- 投稿日:2025/11/24
- 更新日:2026/03/10
「誰も傷つけない」コミュニケーションの極意とは?オンラインの達人「ホビさん」に学ぶ、心地よい人間関係の築き方
優しさの達人、ホビさんとは?
オンラインコミュニティ「リベシティ(リベ大)」のYouTubeライブ。
そのコメント欄に、ひときわ温かく的確な言葉を紡ぐ人物がいます。
彼の名前は「ホビ」さん。
誰も傷つけない言葉選びと献身的なサポートで、
多くのメンバーから絶大な信頼を寄せられています。
しかし、当の本人は「優しくありたいなと思ってても、
自分のことを優しいとは思ってないんです。結構、冷たい部分もやっぱりあるので」
と謙虚に語ります。
この記事では、タガルがインタビューさせていただいた、
ホビさんのコミュニケーションの極意に迫ります。
単なる「優しい人」というイメージの裏側にある、彼の強靭な哲学とは何か。
インタビューを通じて、私たちがオンラインで心地よい人間関係を築くための、
本質的なヒントを探ります。

1. ホビさん流・コミュニケーションの核:「受け取りやすい言葉」を選ぶということ
タガル:本日はありがとうございます。ホビさんといえば
やはりYouTubeライブでのコメントが印象的です。
なぜあそこまで優しいコメントができるのでしょうか?
コメントされる際に、最も意識していることは何でしょうか?
ホビさん: ありがとうございます。
一番気をつけているのは「相手を傷つけない言葉」を選ぶことと、
「攻撃的にならない」ということです。
タガル: 否定ではなく、提案で伝えるということですね。
例えば、何か改善点を伝えるときも、その姿勢は変わりませんか?
ホビさん: はい。「ここはダメですね」といった直接的な否定はしません。
「こうしたらもっといいですね」というように、
相手が前向きになれる形で伝えることを心がけています。
あくまで改善的な提案をするとしても、オブラートに包みつつ、優しく伝える。
それが基本ですね。
タガル: なぜそこまで相手への配慮が徹底されているのでしょうか?
その背景にある思いをぜひお聞きしたいです。
ホビさん: 根本には、自分が相手の立場だったらどう感じるか、という視点があります。
攻撃的に言われても受け取ろうというふうに思わないよなと考えているからです。
ホビさん: 伝えたいことがあったとしても、まず相手に聞く姿勢を持ってもらわないと、
言葉は届かないと思うんです。
受け取るかどうかは最終的に相手次第ですが、こちらができることとして、
まずは「受け取りやすい形」に整える。そこを一番大切にしていますね。
受け取りやすい形にしないとなっていう風に思ってるので。
タガル: 「受け取りやすい形」に整える。
まさにホビさんのコミュニケーションの核心ですね。
そのように相手を思いやる姿勢は、一体どこで育まれたのでしょうか。
次に、ホビさんのルーツに迫ります。
2. 優しさの源泉:6人兄弟の真ん中で育った経験
タガル: 相手を思いやる姿勢が、ごく自然に身についているように感じます。
何か特別な原体験があるのでしょうか?
ホビさん: 特別なことではないかもしれませんが、
家庭環境の影響は大きいと思います。
実は僕、6人兄弟の3番目なんです。すぐ下に弟や妹がいたので、
自然と下の兄弟の面倒を見ることが多かった。
その経験から、自分のことだけでなく「周りを見る」ということが当たり前になっていたの
かもしれません。

タガル: もう一つ驚いたのが、中学生の頃から「愚痴を言わない」と決めていたというお話です。これは、ホビさんの「自己決定」の哲学を象徴するエピソードに感じます。
ホビさん: はい、意識的にそうしてきました。
人に愚痴を言っても、あまり良いことはないなと感じていたので。
へこむことがあっても、自分の中で解決策を考えるようにしていました。
タガル: 中学生でその境地に至るのはすごいです。
具体的にはどのように考えていたのでしょうか?
ホビさん: 考え方はシンプルで、以下の2つを意識しています。
自己解決の姿勢
悩んでも仕方ないことは割り切り、自分でコントロールできる「解決可能なこと」に集中する。
戦略的な「諦め」
自分ではどうしようもないこと(例えば家族のことなど)に対しては、「これは解決しない問題だ」と理解し、無理に解決しようとせず、そっと横に置いておく。
タガル: その「諦め」は、ネガティブなものではなく、非常に戦略的ですね。
自分がコントロールできない問題にエネルギーを浪費せず、
貢献できる場所にリソースを集中させるための、前向きな選択と言えますね。
このように確固たる行動指針を持つホビさんですが、多くの人が悩む「自分の価値観」はどのように見つけたのでしょうか。
3. 自分の「価値観」を見つける方法
タガル:リベシティでは「価値観マップ」が宿題リスト(任意)にありますが、
ホビさんは価値観マップを作成しましたか?
ホビさん:実は作っていないんですよ
一同:(え?そうなんですか)【様々なスタンプが飛び交うoviceのため笑】
ホビさん: 僕の場合は、行動が先でした。オフ会のサポートをしたり、ライブでコメントをしたり、日々の行動を続けていく中で、
「自分が大切にしていることって何だろう?」と振り返ったんです。
その時に、自分の行動の根底にある思いを「言葉にするとこういうことかな」と
後から言語化した、という感じです。
タガル: 行動の理由を後から探ることで価値観が明確になったのですね。
まさに、他者や環境のせいにせず、自らの行動から答えを見出すという、
一貫した姿勢を感じます。
では、そのプロセスを経て見つかった、ホビさんの核となる価値観とは何でしょうか?

ホビさん: 「人といる空間が居心地が良くなるようにすること」です。
家族といる時も、リベシティにいる時も、
常にその場にいるみんなにとって居心地の良い空間であってほしい。
そのために自分に何ができるかを考えて行動しています。
誰かの発言に誤解が生まれそうな時、そっとフォローに入るのも、
この価値観が基盤になっています。
タガル: それはコミュニティ論で言うところの「心理的安全性」の醸成に直結しますね。とても素敵です。
深堀りしたいところですが他にも聞きたいことがあるのでこの分野では
最後に、まだ自分の価値観が分からないという人に向けて、何かアドバイスをいただけますか?
ホビさん: 難しく考えすぎず、まずは自分の感情を整理することから始めるのが良いと思います。僕がおすすめするのは、この3ステップです。
「何が好きか」を考える
自分が「楽しい」「心地よい」と感じることを、思いつくままに書き出してみます。
「何が嫌いか」を明確にする
逆に、「不快だ」「苦手だ」と感じることを書き出します。嫌いなことの方が、意外と明確にしやすいかもしれません。
「嫌いなこと」を省いていく
日常生活や行動の中から、②でリストアップした「嫌いなこと」を意識的に避けていきます。そうすることで、自分が本当に好きなことや得意なことが自然と浮かび上がってきます。
タガル: ありがとうございます。これなら誰でも今日から始められそうですね。
心地よい空間を作る一方で、ホビさんは人間関係の距離感をどのように保っているのでしょうか。次はその絶妙なバランス感覚に迫ります。
4. 人との距離感:寄り添うことと、離れることの使い分け
タガル: 「みんなにとって居心地の良い空間を」という思いがある一方で、
全ての人と深く関わるわけではない、というお話もありました。
人との距離感で意識していることはありますか?
ホビさん: 特定の人と関係を深めたいと思った時は、
まず相手を知ることから始めます。
例えば、その人が主催するオフ会があれば、一度だけでなく、
回数を重ねて参加するようにしています。
そうすると「あ、また来てくれたんだな」と相手に認知してもらえます。
そこから少しずつ会話を重ねて、関係を築いていくのが良いと思っています。
タガル: では逆に、「この人とは少し合わないな」と感じた場合はどうされますか?
冒頭の「冷たい部分もある」というお話にも繋がる部分かもしれません。
ホビさん: その場合は、特に何もせず、静かに距離を置きます。
相手を攻撃したり、批判したりすることは絶対にしません。
その方が悪いとかっていうことではなく、僕と合わないんだなっていう意味で...
ホビさん: 単純に価値観が違うだけで、無理に関わる必要はないと考えています。
その方がお互いにとって健全だと思います。
これも、自分がコントロールできない他者の領域には踏み込まない、
という自分なりのルールですね。
タガル: なるほど。優しさの中にも、しっかりとした自己決定の軸があるからこそ、
健全な人間関係を保てるのですね。
過去と現在を深く知ることができましたが、最後にホビさんが見据える未来について聞きました。
5. これからのホビさん:コミュニティへのさらなる貢献を目指して
タガル: 最近、長年勤められた会社を退職されたそうですね。今後の展望について教えてください。
ホビさん: 会社を辞めたのは、自分がやりたいことを実現させるためです。
人と、より柔軟に動ける「潤滑油」のような存在になりたいと思ったからです。
タガル: 潤滑油ですか?非常に興味深い表現です。
ホビさん: はい。組織やコミュニティが大きくなると、
どうしても人と人の間に摩擦が起きたり、
制度の隙間に落ちてしまう人が出てきたりします。
僕はその「間」に入って摩擦を減らし、全体が滑らかに回るような手助けをしたいんです。
タガル: プレイヤーとして前に出るのではなく、
システム全体を円滑にする「黒子」のような役割ですね。
ホビさん: そうです。そのために必要なのが、先ほどお話しした「認知」です。
有名になりたいわけではありませんが、誰も知らない人が急に間に入ってきても、
警戒されてしまいますよね(笑)。
「あ、いつもいるホビさんだ」という安心感があって初めて、
摩擦を解消する手助けができる。
だからこそ、地道に顔を出して信頼を積み重ね、
「この人がいれば安心だ」と思ってもらえる存在を目指しています。
タガル: ホビさんが「認知」を大切にする理由は、承認欲求ではなく、
「潤滑油としての機能を果たすため」だったのですね。
どこまでも合理的で、かつ温かい行動原理ですね。
さて名残惜しいですがあっと言う間の1時間ですね
ぼちぼち終演にむけていきます。
6. まとめ:今日から実践できる、心地よい関係作りのヒント
今回のインタビューを通じて、ホビさんの優しさが、生まれ持った才能だけでなく、
「自分のコントロールできる領域に集中し、他者や環境のせいにしない」という、
強靭な自己決定の哲学に裏打ちされた、意識的な選択であることが分かりました。
彼の姿勢から学べる、心地よい人間関係を築くためのヒントを3つにまとめます。
相手が「受け取りやすい形」を想像する
言葉を発する前に、一瞬立ち止まって「自分がこれを言われたらどう感じるか?」を考えてみる。その一手間が、自分の意図を正しく届け、相手との関係を守ります。
自分の「好き・嫌い」から価値観を探る
価値観は、まず自分の行動や感情を分類することから見えてきます。「嫌いなこと」を避けるという自己決定を繰り返すことで、本当に大切にしたいものが浮かび上がります。
合わない人とは静かに距離を置く
全ての人に好かれようとする必要はありません。「価値観が違うだけ」と割り切り、自分がコントロールできない他者との関係に固執せず、そっと離れる勇気を持つ。それもまた、自分と相手を守るための賢明な選択です。
ホビさんのように完璧な聖人を目指すのではなく、
自らのあり方を意識し、努力する一人の人間として、
自分にできることに集中する。その誠実な姿勢こそが、
オンラインでもオフラインでも、心地よい人間関係を築くための、
最も確かな鍵なのかもしれません。
この記事が、あなたのコミュニケーションのヒントになれば幸いです。
伝えたいことがてんこ盛りで長くなりましたが読んでいただきありがとうございます。
また当日お耳寄りいただいた皆様、お時間をいただきまして、本当にありがとうございます。
最後に、ホビさんこの度は貴重な時間となれない中でのインタビューを引き受け
そして第一号のインタビュー記事を書かせていただきありがとうございます。