- 投稿日:2025/12/05
- 更新日:2025/12/05
この記事の結論
結論から言うと
「わたしのようにパソコンにあまり慣れていない人ほどChromeの分割表示を覚えておくと家計管理や日々の作業がぐっと楽になる」です。
次のような経験はありませんか?
・家計簿アプリを見ながら、支出管理表に数字を書き写したい
・インターネットで調べ物をしながらメモを取りたい
・1つのサイトを見て別のサイトや表に内容を入力したい
でも実際には1つの画面で
・タブを何度も行ったり来たりする
・どのタブがどの画面だったか分からなくなる
ということがよくあります。
私がこの機能に気づいたのは毎月初めにしている「マネーフォワードMEの家計簿を自分の支出管理表に入力する作業」のときでした。
それまでは家計簿のタブと支出表のタブを何度も行ったり来たりしながら数字を確認していました。
昨晩、タブの上で何気なく右クリックしたときに
【新規】「新しい分割表示にタブを追加」
というメニューを見つけました。
何これ?と、実際に使ってみると「もっと早く知りたかった」と感じるくらい作業が楽になりました。
この記事は、ITリテラシーが低めで「パソコンはあまり得意ではない」というわたしのような人を想定して
・難しい言葉をできるだけ減らし
・どこをクリックしたらよいかがイメージしやすく
・ウィンドウ分割との違いも含めて
ゆっくり丁寧に説明していきます。
Chromeの分割表示とはなにか
まずは、「分割表示とは何か」を簡単に整理します。
Chromeを開くと上のほうにページの名前が並んでいる「タブ」があります。
このタブの上で右クリックすると小さなメニューが出てきます。
その中の1つが「新しい分割表示にタブを追加」です。
この項目を選ぶと
・1つのChromeのウィンドウの中で
・画面が左右に分かれて
・2つのページを同時に並べて表示できる
という状態になります。
イメージとしては
・1枚の窓の中に左右に2枚の小さな窓が入った状態
という感じです。
画面の真ん中には縦の線が表示されます。
その線の上にマウスを置くと左右に矢印がついたマークに変わりそのままドラッグ(押したまま動かす)すると、左右の広さを調整できます。
私のパソコンもMacの13インチノートPCで、画面は大きくありませんが家計簿と支出表くらいであれば横に並べても十分使えると感じました。
自分のChromeで使えるか簡単に確認する方法
次に「そもそも自分のChromeで使えるのか」を確認します。
難しい設定画面は開きません。
手順は次の2つだけです。
1 Chromeを最新の状態にする
・画面右上の「点が3つ縦に並んだボタン」をクリックする
・出てきたメニューの一番下のほうにある「ヘルプ」→「Google Chrome について」をクリックする
・自動で更新が始まるので、終わったらChromeを一度閉じて、もう一度開く
2 タブを右クリックして、メニューを確認する
・どれか1つ、いつも見ているサイトを開く
・そのタブの上で右クリックする
・メニューの中に「新しい分割表示にタブを追加」という項目があればOK
もしこの項目が見つからない場合は
・まだ自分の環境には新機能が届いていない
・パソコンの種類や設定によって反映に時間差がある
といった可能性があります。
パソコンに慣れていない人にとって「設定をさわる」のは不安が大きいと思います。
その場合は無理に難しい設定画面を開かずに
・リベQ&Aでつぶやいて助けを求める
・パープレキシティAIやChatGPTに質問を投げる。不安なら家族や友人など、パソコンに詳しい人がいる場合は一緒に確認してもらう
くらいの気持ちで十分だと思います。
家計簿の画面で使ってみる
ここからは実際の操作を具体的に見ていきます。
ここでは私が実際におこなっている
・左側:マネーフォワード ME(家計簿アプリの画面)
・右側:自分の支出管理表(スプレッドシートやExcelなど)
を並べる例で説明します。
手順1:2つのページを開く
・Chromeでマネーフォワード MEを開く(タブA)
・もう1つタブを開いて、支出管理表を開く(タブB)
手順2:どちらかのタブを右クリックする
・タブAかタブB、どちらでも大丈夫です
・タブの文字の上で右クリックする
・出てきたメニューから「新しい分割表示にタブを追加」をクリックする
手順3:並んだ画面の幅を調整する
・Chromeの中が左右に分かれて、2つの画面が表示される
・真ん中の縦の線の上にマウスを置くと、左右に矢印がついたマークに変わる
・その状態でドラッグすると、左右の広さを変えられる
・家計簿を広く見たいときは左を広く
・支出表を広く見たいときは右を広く
あとは左側の家計簿を見ながら右側の支出表に数字を入力していくだけです。
タブを行ったり来たりしなくてよいので数字の見間違いや入力ミスが減りました。
初心者でも使いやすい活用例
パソコンがあまり得意ではない人でも「これなら使えそう」と思える場面をいくつか挙げます。
活用例1:調べ物をしながらメモを取る
・左側:調べたいサイトや検索結果
・右側:メモアプリやGoogleドキュメント
インターネットを見ながら紙のノートにメモする感覚で「見ながらメモ」ができます。
活用例2:ネットショッピングの比較
・左側:ショップAの商品ページ
・右側:ショップBの商品ページ
価格、送料、レビューを行ったり来たりせずに確認できます。
活用例3:オンライン学習
・左側:YouTubeの解説動画やオンライン講座
・右側:ノートアプリやテキストエディタ
動画を一時停止しながら右側に要点を書いていけるので学んだ内容が頭に残りやすくなります。
活用例4:家計管理
・左側:家計簿アプリ(マネーフォワード MEなど)
・右側:自分の家計簿や資産管理表
口座残高や支出の内訳を確認しながらそのまま右側に数字を打ち込めるので毎月のルーティン作業が少し楽になります。
従来のウィンドウ分割との違いとメリット
ここが今回のいちばんのポイントです。
結論から言うと
「ブラウザ上での作業が中心のときは従来のウィンドウ分割より、Chromeの分割表示のほうがシンプルで迷子になりにくい」です。
従来のウィンドウ分割
・パソコンの画面全体が1枚の板のように描かれている
・その左側にChrome、右側に表計算ソフトが表示されている
・画面のいちばん下にタスクバーがあり「Chrome」「表計算ソフト」などのボタンが並んでいる
Chromeの分割表示
・画面の上のほうにChromeのタブが1列だけ並んでいる
・その下の部分が左右に分かれていて左と右に別々のサイトが表示されている
・真ん中に縦の線があり左右に矢印がついたマークになっている
この2つの方法の違いを初心者目線で整理すると次のようになります。
違い1:どこを分けているか
・従来のウィンドウ分割
→ パソコンの画面そのものを左右に分ける(いろいろなアプリを並べられる)
・Chromeの分割表示
→ Chromeという1つのアプリの中を左右に分ける(ブラウザの中で完結する)
違い2:ボタンの数がどうなるか
・従来のウィンドウ分割
→ タスクバーに「Chrome」「表計算ソフト」「メモ」など、アプリの数だけボタンが増える
・Chromeの分割表示
→ タスクバーにあるのは「Chrome」が1つだけ(その中で2画面に分かれている)
違い3:覚えることの量
・従来の方法
→ 「画面を左右にくっつける方法」と「アプリを切り替える方法」の両方を覚える必要がある
・Chromeの分割表示
→ 「タブを右クリックして、メニューから選ぶ」という1パターンを覚えればよい
パソコンに慣れている人にとっては、従来のウィンドウ分割も、Chrome分割表示も「どちらも簡単」に感じるかもしれません。
しかし、パソコンに不慣れな人にとっては
・覚える手順が少ない
・見る場所が少ない
というのはとても大きな安心材料になります。
私も以前は従来のウィンドウ分割を使っていましたがウィンドウを増やしすぎて「どの窓がどれだったか分からない」となることがよくありました。
Chromeの分割表示にしてからは、
・Chromeの中だけを意識すればよい
・タブと左右の画面だけを見ていればよい
という状態になり「さっきの画面どこ行ったっけ?」がかなり減りました。
使うときの注意点と、うまく付き合うコツ
最後に分割表示を使うときの注意点とコツをまとめます。
注意点1:小さい文字を無理に読まない
画面を2つにすると、その分1つあたりの画面は細くなります。
目が疲れやすい人は無理に細かい文字を読まずに
・必要な作業のときだけ分割表示を使う
・終わったら、すぐ元の1画面に戻す
といったようにメリハリをつけると安心です。
注意点2:動きがおかしいと感じたら、いったんやめる
新しい機能なのでまれに「表示が崩れる」「動作が重く感じる」といったことが起きる可能性もあります。
その場合は、
・分割表示を解除して普通の表示に戻す
・Chromeを一度閉じてもう一度開き直す
といったシンプルな対処で大丈夫です。
コツ:完璧を目指さず「使える場面だけ使う」
分割表示が合わない作業も、もちろんあります。
そんなときは無理に使わず
・この作業は分割表示が楽
・この作業はいつも通り1画面のほうが楽
作業ごとに使い分けていくと、ストレスがぐっと減ります。
まとめと明日からできる一歩
最後にこの記事のポイントを整理します。
・Chromeのタブを右クリックして「新しい分割表示にタブを追加」を選ぶと1つの画面を左右2つに分けられる
・パソコンがあまり得意ではない人でも「右クリックしてメニューを選ぶ」という1つの手順を覚えればよい
・家計簿×支出管理表、調べ物×メモ、オンライン学習×ノートなど「見ながら写す」作業と相性がよい
・従来のウィンドウ分割よりボタンの数が少なく迷子になりにくい
明日からできる具体的な一歩としては、次の3つがおすすめです。
1 Chromeを最新の状態にしておく
2 自分の作業の中から「タブを行ったり来たりしている場面」を1つ探す
3 その作業のときに思い出したら一度だけ分割表示を試してみる
最初から「完璧に使いこなす必要がある」と考えなくて大丈夫です。
「ここだけ分割表示にしたら少し楽になった」と感じる場面が1つでも増えればその分だけ毎月の家計管理や日々のパソコン作業が続けやすいものになっていきます。