- 投稿日:2025/12/18
起きた瞬間から、スマホ、予定、仕事、家のことが押し寄せてきて、「勉強しよう」と思っていた気持ちが薄まっていきます。
だから私は、朝の勉強を始めるときに“最初にやること”をだいたい固定しています。
それが「自分で作った問題を解く」です。
読書やインプットから始める日もありますが、基本はクイズから入ることが多いです。理由は単純で、このやり方が一番、学びが残る実感があるからです。
そして最近は、この仕組みを個人だけで終わらせず、会社でもうまく使える場面が多いと感じています。
今回は、朝のクイズ習慣がなぜ有効なのか、そしてどうすれば職場でも“嫌われずに”活かせるのかを、少し丁寧に整理してみます。
1. 勉強で効きやすいのは「読む」より「思い出す」
勉強というと、多くの人が「読む」「聞く」「まとめる」を想像します。
もちろんそれも必要ですが、記憶を定着させたいなら、もう一段効く動きがあります。
それが「思い出す」です。
問題を解くときって、頭の中から情報を引っぱり出さないといけません。ノートを見て「分かる」ではなく、見ずに「出す」状態に近づけます。
この差が大きいです。
仕事でも同じで、必要な瞬間に知識が出てこないと、手が止まります。焦ります。ミスにつながります。
だから私は、勉強でも仕事でも「思い出す練習」を仕組みとして持っておくのは合理的だと思っています。
2. 朝にやるのは「頭が冴えるから」だけではない
朝が向いている理由として、「頭の回転がいいから」という説明はよくあります。
ただ、私が朝にやる理由は、それだけではありません。
問題を解く行為って、脳への負荷だけじゃなく、感情にも負荷がかかります。
間違えると、地味に気持ちが揺れます。
・思っていたより分かっていないと気づく
・焦りや不安が出る
・「自分はだめかも」と一瞬思う
・そのままやる気が落ちる
これは誰にでも起きます。
だから私は、疲れが溜まりやすい夜よりも、比較的コンディションが整いやすい朝に持ってきます。
朝なら間違えても立て直しやすいからです。
3. 「朝30分」は固定しなくていい。目的を分ければ回ります
「朝30分やる」が向いている人もいれば、向いていない人もいます。生活リズムも違えば、仕事の状況も違います。
なので会社で導入するにしても、個人で続けるにしても、私は時間を固定するより「何をやるか」を分ける方が続くと思っています。
やることは、次の3つに分けると整理しやすいです。
・解く(思い出す)
・作る・改善する(知識を外に出す)
・ふり返る(次の弱点を決める)
そしてここがポイントなのですが、この3つは「全員が同じ分量」である必要はありません。
新人とベテランでできることが違うのは当然だからです。
4. 新人は「問題を作る」より「整える」で価値が出る
新人が作れる問題が少ないのは自然です。
そこで「毎日作れ」と言われると、薄い問題になりやすいし、本人も疲れます。
ただ、新人ができることはたくさんあります。
むしろ新人にしかできない価値もあります。
例えば、既存の問題に対してこういう作業です。
・解説を分かりやすく書き直す
・用語の意味や前提条件を補足する
・根拠となる資料(手順書・規程など)を紐づける
・選択肢を「誤解しにくい形」に整える
新人が詰まったところは、教育側からすると宝です。
そこは「新人の能力が低い」ではなく、「教材が未整備」の可能性も高いからです。
新人が整備役に回るだけで、ナレッジは一気に読みやすくなります。
5. ベテランは「量」より“地雷マップ”を作ると効きます
ベテランは経験があるので、問題を量産しようと思えばできます。
でも量が増えるほど、品質のばらつきや古い情報が混ざって、後から扱いづらくなります。
ベテランが時間を使うなら、現場の損失を減らすテーマに寄せた方が良いです。
・ヒヤリハット(事故未遂)
・手戻りが起きやすい判断ミス(条件分岐)
・クレームにつながるパターン
・「やってはいけない」境界線
これは学習というより、現場の安全装置に近いです。
「何となく分かっている」を「誰でも思い出せる」に変える作業とも言えます。
6. 会社でやるなら、クイズを“テスト”にしない
ここが一番大事です。
職場でクイズと言うと、すぐに「点数」「評価」「恥」の匂いが出ます。これが出た瞬間、場の空気が固くなります。
だから会社で回すなら、クイズの位置づけはこうした方がいいです。
・個人を測る道具ではなく、知識を整備する道具
・間違いを責めるのではなく、改善ネタとして扱う
・点数やランキングは基本的にしない(少なくとも初期は)
「誰ができるか」ではなく、「現場がラクになったか」を見にいく。
この設計にしておくと、反発がかなり減ります。
7. 最初は小さく始めると失敗しにくい
会社に導入する場合、最初から大きくやらない方がいいです。
小さく試して、続けやすい形を見つけるのが現実的です。
例えば2週間だけ、こんな形から始められます。
・毎日:5問だけ解く(5〜10分)
・週に数回:1つだけ「追加」か「改善」
新人は改善中心でOK
・週1:短時間の見直しで、曖昧・古い問題を直す
これだけでも「同じ質問が減った」「新人が詰まる場所が見えた」など、現場の変化が出やすいです。
重要なのは、運用を続けられるサイズで始めることです。
まとめ:朝のクイズは、学びと仕事をつなぐ“地味に効く習慣”です
朝のクイズ習慣は、派手さはありません。
でも、積み上げるほど効いてきます。
個人の勉強としては、思い出す練習になり、弱点が見えやすくなります。
会社に持ち込むなら、知識が資産として溜まり、ミスや手戻りを減らす方向に使えます。
ただし、会社でやるなら大事なのはこれです。
・時間を揃えるより、成果物を揃える
・新人は「整備」で貢献できる形にする
・ベテランは「事故・手戻り予防」に寄せる
・クイズをテストにしない
朝30分が合う人もいれば、15分の人もいます。
でも「思い出す」を仕組みにするという発想自体は、勉強にも仕事にも応用が効きます。
この地味な習慣、ちゃんと回る形にさえできれば、あとから効いてきます。