- 投稿日:2025/12/27
- 更新日:2026/01/03
私は2025年4月から6月までの3か月間、短期間ですがFIRE生活を体験しました。
当時は「もう働かなくていい。これからは自由な人生だ!」と本気で思っていました。
日々同じことの繰り返しの仕事が嫌いになってしまい、辞めさえすれば楽しく毎日を過ごせると考え、FIREに踏み切ったのです。
しかし実際に過ごしてみると、想像していたFIRE生活とは大きく違う現実が待っていました。
両学長がLIVEでよく話されている「FIREをゴールにしてはいけない」という言葉を、身をもって実感しました。
この記事では、その3か月間のリアルな体験をお話しします。
FIREを目指している方や、仕事を辞めたいと悩んでいる方の参考になればうれしいです。
1.なぜ私はFIREを目指したのか
私は作業療法士として、病院や通所施設で約13年間働いてきました。
患者さんが喜んでくれるので、やりがいもありましたがとにかく毎日が忙しかったです。
業務時間内はリハビリをして、業務終了後に書類業務を行うため残業が当たり前で、時間に追われる日々でした。
休みの日も勉強会に行ったり、家で調べものをしたりして、 頭から仕事のことが離れませんでした。
そんな生活に息苦しさを感じていた中、2018年に「リベ大」に出会いました。
そこで、「お金の不安を減らせば、もっと自由に生きられる」という考えを知り、FIREを目指すようになりました。
そこから、皆さんと同様に固定費の削減、無駄な保険の解約をして、コツコツと投資を始めました。もともと贅沢をしない性格だったこともあり、資産は少しずつ増えていきました。
そして2025年。職場の上司との関係がうまくいかず、仕事に行くこと自体が強いストレスになっていました。
さらに、「頑張っても頑張らなくても給料が同じ」という仕組みに疑問を感じるようになり、思い切って仕事を辞める決断をしました。
こうして私は、FIRE生活に入りました。
2.お金のリアル:減っていく資産は想像以上に不安
「毎月給料として入ってくるお金がないのは、こんなに不安なんだ」
これが、仕事を辞めて最初に感じた正直な気持ちでした。
収入がなくても、計算上は生活にはしばらく困らないのはわかっていました。
しかし、定期的な収入が途絶えた私は、「この生活を続けられるのだろうか」とかなりの不安を感じました。
さらに会社員時代にはない支払いも次々とやってきました。
年金、健康保険、住民税・・・。「え、こんなに払うの?」と驚くことも多かったです。
その結果、私はこんなふうに考えるようになりました。
・「外食は控えよう」
・「遊びに行くのは我慢しよう」
・「できるだけお金を使わない生活をしよう」
外に出て楽しむよりも、 家でお金を使わずに過ごす時間が増えていました。
「FIREしたら毎日楽しく遊べる」 そんなイメージとは、まったく違う生活でした。
3.時間のリアル:自由すぎる時間は、意外とつらい
「時間がたっぷりあれば幸せなんじゃない?」 そう思う人も多いと思います。私もそう信じていました。
実際、最初の2週間くらいは本当に幸せでした。本当に心が軽くなり、全てから解放された気分になりました。
・目覚ましをかけなくていい
・好きな時間に起きていい
・嫌な仕事に行かなくていい
まさに自由そのものでした。
しかし、その幸せは長く続きませんでした。 強制的に行う仕事がない生活は、次第に暇すぎて退屈になものに変わってしまいました。
私の趣味はランニングや漫画・映画ですが、一日中それだけをして過ごすわけにもいきません。
気づけば時間を持て余し、「今日は何をしていたんだろう」と感じる日々が増えていきました。一日を終えても達成感を全く感じなくなったのです。
しかも、自由に使えるお金は減っていく。
「明日も同じ1日かな」
そんなことばかり考えるようになっていきました。
4.3か月のFIRE生活で気づいたこと
この3か月のFIRE生活を通して私が強く感じたことは、人生は「時間・お金・人との関わり」のバランスがとても大切だということです。
以前の私は、「自由な時間さえあれば幸せになれる」と本気で信じていました。でも、実際にFIREを体験してみて初めて私にとっての幸せは自由な時間だけでないことが分かりました。
実際にFIRE生活を送ってみて、人が満たされるためには
・誰かの役に立つこと
・人との関わり
・少しの緊張感やメリハリ
こうした要素が必要なのだと実感しました。
結局、私は暇に耐えきれずFIRE生活は3か月で終わりました。諦めるのが少し早かったかもしれないと感じることもありますが、実際に体験することは私にとっては多くの気づきを得ることが出来ました。
自分を見つめ直し「私はやっぱり、困っている人の役に立つ仕事がしたい」
そう気づけたので、今は病院ではなく生活介護事業所で作業療法士として働いています。
以前のように時間に追われることは少なく、自分のペースで落ち着いて仕事ができています。
もし今、「仕事がつらい」「辞めたい」と感じている方がいるなら、可能であれば、数か月だけでも立ち止まる時間を作ってみてください。
実際に仕事をしない生活を数ヶ月でも体験することでわかることがたくさんあります。
「仕事をしない生活をしてどうのように感じるのかは、仕事を辞めてみないと分からない」というのが私の率直な感想です。
両学長もよく言われていますが、FIREはゴールではありません。FIREだけを目指している人がいれば、本当にFIREをしてが幸せなのかを考えていただけたら幸いです。