- 投稿日:2025/12/28
- 更新日:2025/12/28
1.はじめに
電機商社に勤める技術営業5年目のひづきと申します。
今年から部署を移動して産業用の太陽光発電設備の施工管理やシステム構築の設計・施工や説明をしております。
最近、家庭用の太陽光発電設備の質問を多く受け、何度も「おすすめできない!」と説明をしているのですが、ノウハウ図書館でもやるしかないと思い、記載させて頂きます。説明が難しい部分は「太字」に少しでも分かりやすいように記載しておりますので、そちらをご覧ください。
2.太陽光発電設備の概要
2-1.太陽光発電設備の機器構成と仕組み
・パネル(モジュール)
太陽光がパネルに当たると直流の電気を発電する。
・パワーコンディショナー
パネルで発電した直流の電気をパワーコンディショナーにて交流の電気に変換、電力会社の交流の電気に合わせ同期運転を行い、家庭用負荷の電線路に電気をのせて分電盤へ送電してます。(特殊な技術です)
つまるところ「日中に太陽光発電設備で発電した電気を優先的にご家庭で使い、足りない分の電気を電力会社から購入」しているという解釈で大丈夫です。
3.家庭用の太陽光発電設備をおすすめできない理由 3選
3-1.初期設置費用が高くほとんど人が元を取れない
太陽光発電設備は日が出ている、日中のみしか発電することができません。下記のグラフをご覧ください。
年平均の4kW程の1日のシミュレーションですが、朝5時過ぎの日の出から徐々に発電を開始して、午後から徐々に下がり始めて日の入りの18時頃には発電が停止します。
太陽光発電設備が力を発揮して、一番電気を使用できるときにほとんどの方は会社や学校へ行くため、ほぼ電気を使用していないと思われます。
4kW程のパネルとパワーコンディショナーの機器と設置費用だけでも数百万円の費用がかかり、蓄電池も設置すればさらに百万単位の費用がかかります。
結果、無事に問題なく運用できたとしても初期設置費用の元をとるだけで15年~20年程の月日を要してしまいます。
3-2.メンテナンスに時間と費用がかかる
太陽光パネルと聞いてほとんどの人は屋根上設置をイメージすると思います。屋外のため、砂ぼこりや鳥の糞などでパネルが汚れて発電効率が落ちます。
はしごなどの設備を用意しなければならないため、清掃やメンテナンスを依頼しても数万~十数万程の費用が発生します。個人でやるとしても労力と時間がかかり高さもあるため高所から落下する危険があります。
また、上記の清掃やメンテナンスをしていても経年劣化でパネルの発電効率が年々1%未満で低下します。
3-3.機器の故障のリスクがある
パネルの法定年数が17年程であり、パワーコンディショナーの寿命は10年以上と言われております。
ここで考えて頂きたいのが「形あるものいつかは壊れる」です。対応年数や寿命と言っても、これ以上に長持ちするものもあれば、この前に故障する場合もあります。保証期間はだいたいは1年程です。
パネルの表面は車のフロントガラスと同じようなため、鳥に石を落とされて割れる事例もあります。パワーコンディショナーも内部で熱を持つため、逃がすためにファンが搭載されているのですが、設置場所によっては塩害や湿気で内部の電子機器が故障することもあります。
故障して交換した場合も機器と交換費用が発生してしまいます。
4.まとめと著者のつぶやき(独り言)
今回はパネルとパワーコンディショナーのみでお話させて頂きました、もう少し知見を広めて蓄電池や現在の売電の状況まで広げてお話させていただければと思います。
ここからは著者のつぶやき(独り言)です
「設置費用でインデックスや高配当分散で投資して支払えばいいのにー!」
数百円かかる設置費用を投資に回せば値上がりする電気代や毎年の電気代を全て賄えるくらいの金額になります。
「水道光熱費は配当金で払うべし!!」
ありがとうございました。