- 投稿日:2026/01/04
- 更新日:2026/01/05
休職したばかりで、不安な気持ちを抱えているあなたへ
休職した方がいいのか、それとも、もう少しだけ頑張るべきなのか。
僕自身、休職を決断する直前まで、何度もこの問いを頭の中で繰り返していました。
「休職したら、もう元に戻れないのではないか」
「このままキャリアが終わってしまうのではないか」
そんな不安が頭から離れず、身体は限界なのに、心だけが前に進もうとしていました。
この記事を読んでいるあなたも、きっと似たような状態にいるのではないでしょうか。
その気持ち、痛いほど分かります。
なぜなら僕も休職を経験している最中です。
もうすぐ復職しますが、この記事を書いている今も休職期間中です。
なのであなたの不安や葛藤は、自分事のように分かります。
この記事では、僕自身の休職経験も交えながら、
休職を考えたときに多くの人が不安に感じる
“お金”、”手続き”、”休職後のキャリア” についてお伝えします。
読み終えたときに、
「少し落ち着いて考えていいんだ」
「休職しても大丈夫なんだ」
そう思ってもらえたら嬉しいです。
休職しても大丈夫?不安を感じるのは自然なこと
休職を考える際、「休むことは甘えや逃げではないか」という罪悪感が生じることがあります。
僕も罪悪感を感じ、自分のことを責め続けていました。
しかしその感情は、真摯に仕事へ向き合ってきた証拠なのではないでしょうか?
周りの人達がかけてくれた言葉で、僕はこのように捉えることができるようになってきました。
休職はキャリアの終わりではなく、自分を守り未来へ進むための重要な選択肢です。
休職を考えるのは甘えではない
休職の検討は甘えではなく、限界まで責任を果たそうと努力した結果です。
心身の不調は、”懸命に働いてきた証拠”であり、自分を責める必要はありません。
とはいえ僕自身も、「休むのは甘えじゃないか」と何度も自分を責めました。
周りは普通に働いているのに、自分だけ立ち止まっていいのかと、強い罪悪感がありました。
でも振り返ると、その考えが浮かぶ状況自体が、すでに限界だった証拠だったのだと思います。
無理を続けると心身の健康を損ない、不調が長期化する可能性があります。
一度立ち止まることは、自分を大切にするための賢明な判断といえるでしょう。
周囲への迷惑を懸念するのも責任感の表れですが、不調のまま働きパフォーマンスが低下する方が、より大きな問題を引き起こします。
一時的に休んで健康を取り戻す方が、長期的には会社にとっても有益な選択です。
休職はキャリアを守るための選択肢
休職はキャリアの中断や後退ではなく、長期的な視点でキャリアを守るための戦略的な休息です。
心身が疲弊した状態では能力を発揮できず、働き続けることはリスクといえます。
頑張り屋さんなあなたは、休むことに負い目を感じるかもしれません。
迷惑かけるのではないかと心配になりますよね。泣
しかし体調を整えることこそが、高いパフォーマンスを発揮でき、貢献できるようになることに繋がります。
また、休職期間はこれまでの働き方や今後のキャリアプランを見つめ直す貴重な機会になります。
仕事から距離を置くことで、自分が大切にしたい価値観や理想の働き方が見えてくることもあるでしょう。
この期間はキャリアの停滞ではなく、”未来への投資”です。
心と身体が出す「休職したほうがいい」サイン
心身が限界に近いことを示すサインには、身体的、精神的、行動的な側面があります。
自身の状態を客観的に把握することが重要です。
身体的なサインは、
●睡眠の問題(不眠・過眠)
●食欲の変化(拒食・過食)
●原因不明の頭痛
●めまい
●動悸
●腹痛
などです。
精神的なサインとして、
●気分の落ち込み
●趣味への無関心
●集中力や判断力の低下
●理由のない涙
●不安感
などが挙げられます。
行動的なサインには、
●遅刻や欠勤の増加
●ケアレスミスの多発
●身だしなみに無頓着
などが現れます。
引用:ストレスへの気づき
僕の場合は不眠、拒食、原因不明の頭痛・めまい・動悸、無関心、理由のない涙、抗うつ感が突然襲ってきました。泣
これらのサインが複数、または長期間続く場合は、専門医への相談を検討してください。
休職中のお金はどうなる?生活費の不安を解消するノウハウ
休職をためらう大きな理由に経済的な不安があります。
休職中は給与が支払われないことが多いですが、療養中の生活を支える公的制度として”傷病手当金”があります。
この制度を理解することで、お金の不安は軽減されます。
休職中にもらえる傷病手当金とは
傷病手当金は、健康保険の加入者が業務外の病気やケガで働けず、十分な給与を受けられない場合に支給される公的な手当です。
療養中の生活を支える目的で、健康保険組合などから支払われます。
条件を満たせば契約社員やパートタイマーも対象になり、うつ病などの精神疾患による休職も含まれます。
受給には申請が必要で、医師と会社の証明が求められます。
傷病手当金の受給条件ともらえる金額の目安
傷病手当金を受給するには、
①健康保険加入
②業務外の病気やケガでの療養
③労務不能な状態
④連続3日を含む4日以上の休業
という4つの条件を全て満たす必要があります。待期期間である最初の3日間が経過した4日目から支給対象です。労務不能な状態は医師の診断に基づき判断されます。
支給額の目安は、月給のおよそ3分の2です。
支給期間は、支給開始日から通算して最長1年6ヶ月となります。
途中で復職した期間があっても、休職期間が通算で1年6ヶ月に達するまで受給可能です。
引用:病気やケガで会社を休んだとき(傷病手当金)
僕も最初は「本当にこんな制度を使っていいのだろうか」と不安でした。
ですが、これは困ったときのために用意されている、正当な制度です。
知っているだけでも、気持ちが少し楽になります。
休職中の社会保険料と支払い方法
休職中で給与がなくても、社会保険料(健康保険料・厚生年金保険料・介護保険料)の支払い義務は継続します。
(労働保険である雇用保険・労災保険は、支給される給与額に基づいて算出されるため、無給の場合には発生しません。)
引用:休職とは?休職期間や主な理由、給与・手当の条件などをわかりやすく解説
https://www.freee.co.jp/kb/kb-healthcare/leave-of-absences/#content4-3
通常は給与から天引きされますが、無給の場合は会社に直接支払う必要があります。
支払方法は会社によって異なるため、休職前に人事担当者へ必ず確認しましょう。
金額は休職前の給与を基に計算されるため、傷病手当金からの支払いを資金計画に含めておくことが重要です。
引用:【休職中の社会保険料】誰がどう払う?企業側の対応ポイントをわかりやすく解説
https://altruloop.com/column/leaveofabsence-socialinsurance/
休職を円満に進めるための手続きの流れ
休職を決めたら、手続きを円滑に進めることが大切です。手続きは一般的に、
①就業規則の確認
②医師の診断書の取得
③上司・会社への報告
④書類提出
という4つのステップで進めます。この流れを把握しておくと落ち着いて対応できます。
ステップ1|就業規則で休職制度を確認する
休職手続きの第一歩は、自社の就業規則を確認することです。
休職は会社の規定で運用されるため、休職が認められる事由、期間の上限、休職中の給与や賞与の扱い、復職手続きなどを把握することが重要です。
申請に必要な書類や提出先なども確認しましょう。
まず情報を集めて会社の制度を理解することが、次のステップへ進むための土台となります。
ステップ2|医師に相談し診断書をもらう
次に、心療内科や精神科などの専門医を受診し、現在の心身の状態を具体的に伝えます。
休職は自己判断ではなく、医師による客観的な診断が不可欠です。
医師が休職を必要と判断した場合、診断書を発行してもらいます。
診断書は、病名、症状、必要な療養期間が記載された公的な証明書であり、これをもって会社に休職の必要性を説明します。
ステップ3|上司・会社への伝え方
診断書を取得したら、上司に休職の意向を伝えます。
感情的にならず、「医師の診断により一定期間の療養が必要となった」という事実を伝えることが重要です。
診断書を提示しながら、医師の診断結果と指示された療養期間、休職を希望する旨を伝えます。
過度な謝罪は必要ありません。
上司への報告後は、人事担当者の指示に従い手続きを進めましょう。
ステップ4|必要書類の提出
休職が承認されたら、診断書などの必要書類を提出します。同時に、傷病手当金の申請書類も準備を進めましょう。申請書には本人、会社、医師がそれぞれ記入する欄があります。
休職中の過ごし方は?回復するための3つのステップ
休職中の回復には適切なステップがあります。
「何もしない」ことに罪悪感を覚えるかもしれませんが、焦りは禁物です。
(僕も最初はかなり焦ったので、気持ちは分かるんですけどね。汗)
休職期間を”休養期”、”リハビリ期”、”復職準備期”の3つに分け、段階に合った過ごし方をすることが回復への近道です。
【休養期】何もしないで休むことを最優先にする
休職初期の”休養期”は、心身を休ませることを最優先する時期です。
仕事のストレスから完全に離れ、消耗したエネルギーの充電に専念します。
重要なのは「何もしない」ことであり、仕事や将来の不安を考えず脳を休ませましょう。
この時期に何かをしようと焦るのは逆効果です。
無理な活動は回復を遅らせるため、「休むことが仕事」と割り切ることが重要です。
十分な休息が、その後の回復ペースを左右します。
【リハビリ期】生活リズムを整え少しずつ動く
エネルギーが回復してきたら”リハビリ期”に突入です。
この時期は、乱れた生活リズムを整え、無理のない範囲で活動量を増やしていきます。
まずは決まった時間に起床・就寝し、基本的な生活リズムを取り戻すことから始めましょう。
体調が良い日には、軽い散歩や読書、趣味など、心地よいと感じる活動を短時間から始めます。
ただし疲れたらすぐに休むこと。
活動を通して自信や体力、気力を少しずつ取り戻すことが目的です。
【復職準備期】無理のない範囲で社会復帰の準備をする
心身が安定し意欲が湧いてきたら”復職準備期”に入ります。
勤務時に近い生活リズムに体を慣らし、復職への不安を軽減するための具体的な準備を行います。
通勤時間帯の電車に乗り、職場の近くまで行ってみるなど、実際の勤務に近い環境に身を置く練習を始めましょう。
主治医や会社と復職に向けた具体的な相談も開始します。
時短勤務や業務内容の調整など、無理なく始められる復職プランを話し合います。
※あくまでこれは一例です。
回復のスピードや状態は人それぞれなので、
「こうしなければいけない」
「早く回復しなければ」
などと思わなくて大丈夫です。
回復を妨げる休職中にやってはいけないこと
休職中の過ごし方によっては、回復を妨げる場合があります。
スムーズな回復と社会復帰のために、避けるべき行動を解説します。
休職中に退職・転職を急いで決めない
休職中、特に初期は判断力が低下しているため、退職や転職といった重大な決断は避けるべきです。
疲弊していると物事を悲観的に捉えがちですが、その判断は一時的なものである可能性が高いためです。
衝動的な退職は経済的基盤を失うことにもつながります。
まずは療養に専念し、回復してから今後のキャリアを冷静に考えましょう。
(焦る気持ちはものすごく分かります。)
昼夜逆転や不摂生な生活を続けない
昼夜逆転などの不規則な生活は、自律神経のバランスを崩し回復を妨げます。
決まった時間に起床・就寝し、日中は軽く体を動かすなど、規則正しい生活を心がけましょう。
睡眠の質を低下させる過度な飲酒や喫煙も避けるべきです。
バランスの取れた食事も心身の回復を助けます。
しかし休職初期の頃は中々起きられなかったり、食生活もみだれますよね。
僕も初めの1ヶ月は、いつもの時間に起きられなかったり、普段は行かないコンビニに行き、普段食べないお菓子やスイーツを衝動買いしてしまったりしていました。泣
その度に、自分のことも責めてしまうんですよね。
できないときはそれでも大丈夫です。
そんな自分も受け止め、優しくしてあげてください。
少しずつでも生活習慣を戻していけたら十分です。
会社への罪悪感で無理に連絡を取らない
職場への罪悪感から、休職中に会社のメールを確認したり同僚に連絡したりすることは、回復の妨げになります。
仕事から完全に離れ、脳を休ませることが休職の目的です。
僕も部署のグループLINEメッセージを確認したり、心配して連絡をくれた同僚に必要以上に謝っていました。
みんな「謝らなくていい」「迷惑だなんて思っていない」などと言ってくれたので、
あそこまで謝る必要はなかったのだと、今となっては分かります。
会社との連絡は事務手続きなど必要最低限に留め、自分の回復に集中することが、
結果的に職場への貢献につながります。
休職後のキャリアはどうなる?復職と転職の選択肢
休職すると、将来のキャリアへの不安も生じます。
しかし、休職はキャリアの終わりではなく、新たな始まりと捉えることも可能です。
主な選択肢は”元の職場への復職”と”新たな環境への転職”であり、どちらも適切な準備によって未来へとつながります。
選択肢1|元の職場への復職という道
元の職場への復職は、環境を把握しているため心理的負担が少ない選択肢です。
復職の可否は自己判断せず、必ず主治医に相談します。
「復職可能」の診断書をもらったら会社に提出し、人事担当者などと具体的な復職プランを話し合いましょう。
復職直後から以前と同様に働くのは再発のリスクを高めます。
環境調整や時短勤務、業務内容の調整といった「リハビリ」期間を設けてもらうことが重要です。
僕の場合は所属していた部署の上司が原因だったので、部署異動・時短勤務からスタートという形で復職させてもらうことになりました。
復職後も無理のない働き方を意識することで、再休職を防ぎます。
選択肢2|休職を経て転職するという道
※僕は今回、転職についても調べたり話を聞き、自分の気持ちや状況を踏まえた上で復職する決断をしました。
下記は転職について調べた時に知ったことを基に記載しています。
もう同じ職場には戻れない、部署異動希望が通らず、休職した原因から離れられないなどの場合、転職も選択肢となります。
休職を機に転職を選ぶ場合は、心身が十分に回復してから活動を始めることが大前提です。転職活動では、休職の事実を正直に伝えた上で、現在は回復していることや、休職経験から得た前向きな姿勢を示すことが重要になります。
休職期間を自己分析などの時間として説明できるように準備しましょう。
転職先は給与だけでなく、労働環境や休職への理解度も重視することが再発防止につながります。
自身の状況を理解してくれる転職エージェントの利用も有効です。
休職の不安を知識に変え、自分を守る選択をするために
休職は、誰にとっても簡単な決断ではありません。
不安があるのは、とても自然なことです。
ただ、知識を持つことで、
「休むのが怖い」という状態からは抜け出せます。
今すぐ答えを出さなくてもOK。
まずは医師に相談し、自分の状態を知るところからで大丈夫です。
休むことは、何かを諦めることではありません。
自分を守り、これからの人生を続けていくための一つの選択肢です。
この記事が、あなたが少し落ち着いて次の一歩を考えるきっかけになれば嬉しいです。