- 投稿日:2026/01/10
- 更新日:2026/01/10
👤「AIの精度を上げる伝え方というのは、AIの精度を上げる伝え方をするということなんです」
はじめに
皆さま、こんにちは!エメルと申します。
普段はオリキャラ「ブレイズ」と一緒に、リベッターで毎日つぶやきを投稿したり、ときどきノウハウ図書館にも記事を投稿しています📚️
冒頭から「何言ってんの?」ってなりましたよね😂
いわゆる「進次郎構文」っぽい書き出しですが、
実はこれ、AIの精度を上げる本質を突いた言葉なのです。
👨💻「AIに指示を出したのに、後半の内容を忘れられた…」
👩💻「画像の修正指示を出したのに、反映されていない…」
今まで、こんな経験をしたことはありませんか?
今回は、難しいプロンプトを使わなくても
「AIの回答精度をサクッと上げる方法」を紹介します。

1️⃣ 結論
その方法とは
「同じ文章を、2回繰り返して入力する」
たったこれだけです。
この方法は、以下のメリットがあります。
✅️ 手間ほぼゼロ(コピペするだけ)
✅️ コストほぼゼロ(無料版でもOK)
✅️「推論(Thinking)モデル」が使えない場面でも有効
特に推論を使わないモデルほど効果が高いので、まるでAIにブースト装置が付いたように感じるでしょう🚀

2️⃣ 研究の裏付け
「進次郎構文で本当に変わるの?」と思った方、
これは、Google Research(Google社の研究開発部門)の研究者たちが出した論文
「Prompt Repetition Improves Non-Reasoning LLMs(プロンプトの繰り返しは非推論LLMの性能を向上させる)」(2025年12月公開)
で提示された方法なのです。
この論文の内容をざっくり言うと
・推論させる指示をしない条件でも
・プロンプトを2回繰り返すと
・複数の生成AIで精度が改善する傾向がみられた
専門用語では
Prompt Repetition(プロンプト反復) と呼ばれます。
3️⃣ 具体的な操作
具体的な操作はこれだけです。
① 普通にプロンプトを入力する
② そのプロンプトを、そのままもう一度貼る
例:旅行の準備
【プロンプト】
1泊2日の東京、荷物少なめで持ち物リストを作って
1泊2日の東京、荷物少なめで持ち物リストを作って
この操作はショートカットキーだけで出来ます👍️
Windowsなら
「Ctrl+A(全選択)→ Ctrl+C(コピー)→ Ctrl+V(貼り付け)×2」
Macなら
「Command(⌘)+A(全選択)→ Command(⌘)+C(コピー)→ Command(⌘)+V(貼り付け)×2」
でいけます👍️

4️⃣ なぜ効果があるのか
※ここから先は仕組みの話です。
「とりあえず使えるならOK!」という方は、
ここで読み終えても問題ありません。
「なんで?」と気になる好奇心旺盛な方は、
もう少しだけお付き合いください🙏
なぜ進次郎構文でAIの回答精度が上がるのか?
それは生成AIの構造が関係しています。
生成AI(LLM)は、テキストを
左から右へ順番に処理しています。
そのため、文章の作りによっては
「1回読んだだけだと文脈を十分に拾いきれない」ことがあります。
しかし、プロンプトを〈指示〉〈指示〉と2回繰り返すことで
・1回目: 全文を読んで全体像をつかむ。
・2回目: 全体像(文脈)が頭に入った状態で、回答する。
という処理をするようになります。
つまり、実質的に「全体を深く理解した状態」で回答できるようになるのです✨️
人間で言うなら、
「1回ざっと目を通してから、2回目を精読する」
というイメージですね🤔

💡 デメリットは「ほぼゼロ」
「2回も入力したら、回答が遅くなるのでは?」
と思った方もいるでしょう。
しかし、ここがこの論文のすごいところです✨️
結論から言うと、
回答が返ってくるまでのレイテンシ(待ち時間)はほとんど増えません。
その理由は、プロンプトの処理は
「Pre-fill(入力処理)」と
「Generation(出力生成)」の2段階に分かれています。
入力処理は並列で行われるので、回答に時間がかかる出力生成の部分はほとんど変わらないのです。
つまり、我々ユーザーから見れば
「待ち時間は変わらないのに、回答だけが賢くなっている」という状態が作れるのです。
ただし例外もあります。
非常に長いプロンプトでは、入力処理が重くなり、特定モデルで待ち時間が増えるケースが論文で示されています。
5️⃣ こんな方にオススメ
この方法がオススメなのは、以下の方です。
✅️ 生成AIを「無料プラン」で使っている方。
✅️ 「推論(Thinking)モデル」を使えない/使わない方。
✅️ とにかく簡単にAIの精度を上げたい方
ちなみに推論モデルの場合、AIが内部で情報を整理して処理する=進次郎構文化して処理するので、効果は他のモデルと比べると限定的となります。
まとめ
記事のタイトルでは「進次郎構文」なんて言いましたが、AIにとっては
「同じことをもう一度、文脈を揃えて伝える」という、極めて実務的な手法です。
よく「大事なことなので2回言いました」と
言われますが、AI相手でもこれは有効だと証明されましたね😊
プラスにはなっても、マイナスになる要素は少ないので、プロンプトを入力する際に試してみてください!
以上です!
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!🙇
