- 投稿日:2026/01/07
3Dプリンターを調べていると、「FDM」とか「光造形」という言葉が出てきますよね。
「なんか種類があるのは分かったけど、結局どっちを選べばいいの?」
そう思っている方、多いんじゃないでしょうか。
なんとなく「光造形の方がきれいに作れるらしい」という情報を見て、「じゃあ光造形かな」と思っている方もいるかもしれません。
ちょっと待ってください🤔
今日の結論を先に言います。
多くの初心者は、まずFDMから始めてください。光造形は2台目でいい。ただし、例外が1つだけあります。
この記事では、なぜFDMをおすすめするのか、そして例外とは何なのかをお話しします。
FDMと光造形って何?
まず、FDMと光造形がどんなものか、ざっくり説明しますね。
3Dプリンターの方式は、大きく分けて2つあります。
1つ目がFDMです。これは、プラスチックの糸みたいな材料を熱で溶かして、積み重ねていく方式です。イメージとしては、ソフトクリームを絞り出すような感じ🍦 細いプラスチックを一層一層重ねて、立体物を作っていきます。
2つ目が光造形です。こちらは、液体の樹脂に光を当てて固める方式です。液体の中から、固まった部分だけが浮かび上がってくる。ちょっと近未来っぽいですよね✨
仕上がりの違いで言うと、FDMは積み重ねた層の線が表面に見えます。よく見ると、横縞みたいな模様がある。光造形は、その線がほとんど見えなくて、表面が滑らかです。
「じゃあ、きれいに作りたいなら光造形でしょ?」
そう思いますよね。でも、話はそんなに単純じゃないんです。
今日は方式の原理を詳しく説明する回ではありません。大事なのは「どっちが自分に合っているか」です。FDMは積み重ねる、光造形は光で固める。このくらいのイメージが持てれば、今日はそれで十分です!
多くの初心者にFDMをすすめる3つの理由
じゃあ、なぜ僕が多くの初心者にFDMをおすすめするのか。理由は3つあります。
💰 理由①:失敗しても痛くない
FDMで使う材料は「フィラメント」と呼ばれるものです。これがめちゃくちゃ安いんですよ。1kgで2,000円から3,000円くらい。1kgあれば、けっこうな量のものが作れます。
初心者のうちは、絶対に失敗します。設定を間違えたり、途中で造形物が剥がれたり。これは避けられません。
でも、材料費が安ければ「まあいいか」で済むんですよね。失敗しても気軽にやり直せる。この環境が、初心者にはすごく大事なんです。
失敗を恐れていたら、何も試せませんから。
🔧 理由②:扱いがシンプル
FDMは、基本的に電源を入れて、データを入れれば動きます。印刷が終わったら、造形物をペリッと剥がして、それで完成。後処理がほとんど要りません。
あと、換気とか安全面の心配も少ないです。普通の部屋で普通に使える。これ、地味に大きいポイントなんですよね。
「専用の部屋を用意しなきゃ」とか「換気設備を整えなきゃ」とか、そういうハードルがない。思い立ったらすぐ始められます。
📚 理由③:3Dプリンターの基礎を学べる
FDMで印刷していると、「積層造形ってこういうことか」という感覚がつかめます。
温度を変えるとどうなるか。速度を変えるとどうなるか。設定をいじりながら、3Dプリンターの仕組みが体で分かってくるんですね。
この基礎があると、後から光造形に進んでも応用が効きます。逆に、いきなり光造形から始めると、トラブルが起きたときに何が原因か分からなくて詰みやすい。
僕はよくこう言っています。
「FDMは3Dプリンターの"自動車教習所"です」
いきなりスポーツカーに乗るより、まず普通の車で慣れた方がいい。FDMで基礎を身につけてから、光造形に進む。これが王道のルートです🚗
例外:最初から光造形でいい人
とはいえ、例外があります。
前回の記事で、初心者の目的は3タイプに分かれるという話をしました。覚えていますか?
①実用品を作りたい人(フック、スマホスタンドなど) ②趣味として工作を楽しみたい人 ③見た目のきれいさを重視したい人
このうち、①と②の人は、迷わずFDMでOKです。
問題は③の見た目重視派ですね。
見た目重視派の中でも、「Blenderなどのソフトで自分でモデリングして、フィギュアや細かい造形物を作りたい」という明確な目的がある人。この人は、最初から光造形を選んでもいいと思います。
なぜかというと、FDMではその目的が達成できないからです。
フィギュアのような細かい造形、滑らかな曲面、繊細なディテール。これはFDMでは限界があります。どうしても積層の線が出てしまう。
目的と手段が明確に一致しているなら、遠回りする必要はありません。「自分はフィギュアを作りたいんだ!」とはっきりしているなら、最初から光造形を選ぶのは合理的な判断です。
ただし、光造形を選ぶなら覚悟しておくべきことがあります。
光造形を選ぶなら覚悟すべき3つのこと
光造形を選ぶなら、3つのことを覚悟してください。
🌀 注意点①:換気が必須
光造形で使う「レジン」という液体の樹脂、これが独特の匂いがあるんですね。けっこうきついです。
密閉された部屋でやると、匂いが充満して気分が悪くなることもあります。だから、換気できる環境が必要です。窓を開けられる部屋とか、換気扇のそばとか。専用の換気ブースを用意する人もいます。
「リビングの片隅で気軽に」というわけにはいかないんですよね。
🧪 注意点②:後処理が必要
光造形は、印刷したら終わりではありません。
印刷物についたレジンを洗浄して、さらにUVライトで二次硬化させる必要があります。洗浄用のアルコールを用意したり、硬化用のライトを用意したり。「印刷ボタンを押して終わり」ではないんです。
この工程がけっこう手間なんですよ。この手間を楽しめるかどうかで、続くかどうかが決まります。
💸 注意点③:ランニングコストが高め
レジンはフィラメントより高いです。
あと、消耗品もあります。FEPフィルムという、レジンを入れる容器の底にある膜があるんですが、これが定期的に交換が必要なんですね。
失敗したときのダメージも、FDMより大きいです。材料費が高い分、「あー、もったいない」ってなりやすい。
だから、目的がまだ曖昧な状態で光造形を選ぶと、挫折しやすいんです。
「なんかきれいなの作りたいな」くらいの気持ちで選ぶと、後処理の段階で心が折れます😅
逆に、「フィギュアを作りたいから、この手間は必要なコストだ」と思える人は大丈夫。その覚悟があるなら、最初から光造形を選んでも問題ありません。
まとめ
今日のポイントをまとめます📝
✅ 3Dプリンターの方式は大きく2つ、FDMと光造形
✅ 多くの初心者にはFDMがおすすめ(安い・簡単・学べる)
✅ 例外は「モデリングしてフィギュアを作りたい」と明確な目的がある人だけ
✅ 光造形を選ぶなら、換気・後処理・コストの覚悟を
✅ 迷ったらFDM。光造形は2台目でいい。
「向いている方式を探す」より、「向いていない選択を避ける」方が大事です。今日の話で、自分がどちらから始めるべきか、判断できたのではないでしょうか?
次回予告
次回は、いよいよ具体的な機種の話に入ります。
FDMの初心者向けおすすめ機種、光造形の初心者向けおすすめ機種、それぞれお話しする予定です。「で、結局どれを買えばいいの?」という疑問に、いよいよ答えていきますね。
ここまで読んでくださってありがとうございます!参考になったら♡スキを押してもらえると励みになります😊 質問や「自分はどっちだろう?」という相談があれば、コメントでお気軽にどうぞ💬
