- 投稿日:2026/01/09
- 更新日:2026/01/09
はじめに
「3Dプリンターで稼げますか?」
3Dプリンタ部の管理人をしていると、こういう質問をいただくことがあります😊
結論から言うと、稼ぐことはできます。ただし、向き不向きがはっきりある世界です。
私は本業で3Dプリンターの受託造形会社の工場長をしています。FDM(熱で溶かして積み上げる方式)、光造形(レジン)、そして金属3Dプリンターも扱っていて、日々さまざまな案件に関わっています🏭
金属3Dプリンターを扱っている会社は国内でもまだ少ないので、かなり幅広い案件を見てきた方だと思います。
リベシティでは3Dプリンタ部の管理人をしつつ、スキルシェアで依頼があれば対応したり、知人から頼まれたものを作ったりもしています。
この記事では、本業で多くの案件を見てきた立場から、3Dプリンターを副業として活用する可能性と現実をお伝えしますね📝
「3Dプリンター、ちょっと気になってるけど実際どうなの?」という方の参考になれば嬉しいです✨
第1章|3Dプリンターでできる副業の種類 🛠️
まず、3Dプリンターを使った副業にはどんな種類があるのかを整理しますね。
1. 受注製造(スキルシェア・知人からの依頼など)
依頼を受けて、パーツや試作品を作る仕事です。
リベシティ内では、スキルシェア経由で依頼を受けている方がいます。また、オフ会やオフィスで知り合った方から「こんなの作れる?」と頼まれて受けているケースもありますね🤝
私自身も、スキルシェアに登録していて、依頼があれば対応しています。頻度は多くありませんが、知人からの依頼も含めて、ときどきお受けしています。
メリット ◎ ・在庫を持たなくていい(受注生産) ・自分のペースで受けられる ・「こんなの作れるんだ」という発見がある
デメリット △ ・依頼が来るかどうかは分からない ・設計から必要な場合は時間がかかる
2. オリジナル商品の販売 🛒
メルカリ、minne、BASEなどのプラットフォームで、自分で作った商品を販売する方法です。
3Dプリンタ部のメンバーの中にも、自分の趣味を活かした商品を販売している方がいらっしゃいます😊
メリット ◎ ・自分の好きなものを作れる ・売れる商品ができれば継続的な収入に ・依頼を待つのではなく自分から仕掛けられる
デメリット △ ・競合が多い ・価格競争になりやすい ・売れるものを見つけるまで試行錯誤が必要
3. データ販売・設計代行 💻
3Dモデルのデータそのものを販売したり、「こういうものを設計してほしい」という依頼を受ける方法です。
これはCAD設計ができる方、もしくは3DCGができる方向けですね。
Boothやオンラインマーケットでデータを販売したり、ココナラなどで設計代行を受けたりするパターンがあります。
メリット ◎ ・一度作ったデータは何度も売れる可能性がある ・印刷の手間がない(データだけ納品) ・設計スキルがあれば差別化しやすい
デメリット △ ・設計スキルの習得に時間がかかる ・データだけでは単価が上がりにくいことも
💡 ポイント:どれを選ぶかで必要なスキルと投資額が変わります
受注製造なら「印刷の技術」が中心ですが、販売なら「売れる商品を考える力」、データ販売なら「設計スキル」が必要です。
自分の得意なこと、やっていて楽しいことに合わせて選ぶのがおすすめですよ😊
第2章|初期投資はいくら必要?💰
「3Dプリンターを始めるのにいくらかかるの?」というのは、よく聞かれる質問です。
目的によって変わりますが、大まかな目安をお伝えしますね。
ライトに始めるなら:5〜10万円 🌱
まずは1台、エントリー機を買って始めるパターンです。
おすすめ機種の例:
・FDM方式:Bambu Lab A1 mini(約4〜5万円)
・光造形:ELEGOO Mars シリーズ(約3〜5万円)
この価格帯でも、十分に実用的なものが作れますよ✨
最初は「副業で稼ぐぞ!」と意気込むよりも、自分用に使いながら操作に慣れるのがおすすめです。
自分の困りごとを解決するものを作ったり、趣味のものを作ったりしているうちに、「これ、他の人も欲しいんじゃない?」という発見があったりします💡
本格的にやるなら:2つのパターンがあります 📈
ある程度慣れてきて、「もっと本格的にやりたい」となったときの投資パターンは大きく2つあります。
パターンA:信頼性重視 🎯
信頼性の高い機種を1〜2台揃えるパターンです。
・投資額:20〜50万円程度
・例:Bambu Lab X1C、P1Sなど
品質を求められる受注や、失敗が許されない案件をやりたい方向けです。印刷の成功率が高く、トラブルが少ないので、安心して仕事を受けられます。
パターンB:量産重視
安い機種を複数台揃えるパターンです。
・投資額:10〜20万円程度(3〜5万円の機種を複数台)
・メルカリ等で同じ商品をたくさん売りたい人向け
3Dプリンタ部のメンバーで、メルカリでたくさん販売している方の中には、このやり方をしている方もいます。
1台あたりの印刷速度には限界があるので、同時に複数台動かして量産する作戦ですね。1台が壊れても他で回せるという安心感もあります👍
最新ハイエンド機は必要?🤔
最近だと、Bambu Lab H2Cのような40〜50万円クラスのハイエンド機も話題になっています。
結論から言うと、副業スタートには基本的に不要です🙏
ハイエンド機は、多色印刷を大量にやる方や、プロとして効率を極限まで上げたい方向けです。
「オーバースペック」を買わない判断も大事ですよね。必要になったタイミングで検討すればOKです。
最初から高い機種を買って使いこなせないより、安い機種で経験を積んでから次を考える方が、結果的に良い選択になることが多いですよ😊
第3章|本業で見てきた「3Dプリンター仕事」のリアル 🏭
ここからは、受託造形会社の工場長として多くの案件を見てきた立場から、3Dプリンターを仕事にすることのリアルをお伝えしますね。
良い点 ✨
📦 在庫リスクが低い(受注生産できる)
3Dプリンターの良いところは、注文を受けてから作れることです。
在庫を抱えるリスクがないので、「売れなかったらどうしよう」という心配が少ない。これは副業としてはかなりありがたいポイントです。
🏠 自宅で完結する
機械さえあれば、自宅で完結します。
印刷中は基本的に見守っているだけなので、他の作業をしながらでもOK。本業がある方でも、夜セットして朝回収、みたいな運用ができますよ。
🔍 ニッチな需要がある
「こんなもの、誰が欲しいの?」と思うようなものに、意外と需要があったりします。
既製品では手に入らないもの、廃盤になったパーツの代替品、特定の趣味向けのアイテムなど。ニッチな分野を攻められるのは3Dプリンターの強みですね。
📚 スキルが積み上がる
使えば使うほど、印刷のコツ、トラブル対応、設計の知識が積み上がります。
これは他のことにも応用できる「資産」になります。本業でものづくりに関わる機会がある方なら、相乗効果も期待できますよ✨
厳しい点 😅
💸 単価が低くなりがち
正直なところ、3Dプリンターの仕事は単価が低くなりがちです。
印刷自体は機械がやってくれるので、「ボタン押すだけでしょ?」と思われることもあります。実際はそんなに簡単じゃないんですけどね…😅
⚠️ 印刷中のトラブル対応が必要
3Dプリンターは、まだまだ「セットしたら100%成功」という機械ではありません。
途中で剥がれたり、糸引きが出たり、詰まったり。トラブルが起きたときの対応力が求められます。
⚙️ 「仕組み化」しないと労働収入のまま
1個1個手作業で対応していると、完全に労働収入です。
売れる商品を見つけて量産体制を作るとか、設計データを売るとか、何かしら「仕組み化」しないと、時間の切り売りから抜け出せません。
🔧 機械の知識・メンテナンスは必須
3Dプリンターは精密機械です。定期的なメンテナンスや、調子が悪いときの原因切り分けができないと、すぐに行き詰まります。
「機械のことはよく分からないけど、とりあえず稼ぎたい」という方には正直おすすめしません🙏
第4章|【重要】安い単価で受けない方がいい ⚠️
ここは特に強調しておきたいポイントです。
個人で受注する場合、安い単価で受けない方がいいです。
会社と個人では状況が違います
私が本業で受ける案件は、お客様が3Dデータを持っていることも多いです。
「このデータを印刷してください」という依頼なら、印刷だけすればいいので、ある程度の単価感で成り立ちます。
でも、個人で受ける場合は状況が違います。
お客様はものづくりのことがよく分からない方も多いんですよね。
「こんなの作れますか?」から始まって、
・どんな形にするか
・サイズはどれくらいか
・強度は必要か
・どの素材がいいか
こういったことを一緒に考えて、ゼロから設計することになりがちです。
設計には時間がかかります ⏰
印刷自体は機械がやってくれますが、設計は人間がやるしかありません。
簡単そうに見えるものでも、ちゃんと設計しようとすると数時間かかることはザラです。複雑なものなら、もっとかかります。
これを「印刷代だけ」で考えて、数百円とか千円とかで受けてしまうと…
時給換算で数百円、下手したら赤字なんてことになります😱
適正価格で受ける勇気を持ちましょう 💪
設計の手間も含めた適正価格で受けることが大事です。
「高いですね」と言われることもあるかもしれません。
でも、それで断られるなら、その案件は受けなくてよかったんです。安すぎる価格で受けて疲弊するより、適正価格で気持ちよく仕事をする方が、長続きしますよ😊
スキルシェアで出品するときも、この点は意識してみてくださいね。
第5章|向いている人・向いていない人 🎯
3Dプリンター副業は、向き不向きがはっきり分かれます。
向いている人 ✅
🔧 機械いじり・ものづくりが好きな人
これが大前提です。3Dプリンターは「機械と向き合う」時間が長いので、それ自体が苦痛だと続きません。
逆に、機械をいじるのが好き、ものを作るのが好きという方には、とても楽しい世界ですよ✨
🧩 トラブルを「楽しめる」マインドの人
3Dプリンターはトラブルがつきものです。
「うまくいかない、なんでだろう?」を楽しめるか、ストレスに感じるかで、継続できるかどうかが変わります。
トラブルを解決したときの達成感を味わえる人は向いています😊
📈 コツコツ改善を続けられる人
一発で完璧なものはなかなか作れません。
「もうちょっとここを直そう」「この設定を変えてみよう」と、コツコツ改善を続けられる人が成果を出しています。
🎮 趣味として既に3Dプリンターを使っている人
既に趣味で使っている方なら、操作にも慣れているし、何が作れるかも分かっている。
その延長で副業にするのは、とても自然な流れですね。
向いていない人 ❌
⚡ 「すぐに稼ぎたい」人
3Dプリンターは、買ってすぐにガンガン稼げるようなものではありません。
操作に慣れる時間、売れるものを見つける時間、トラブル対応を覚える時間…ある程度の助走期間が必要です。
😰 トラブル対応にストレスを感じる人
「失敗した、やり直しだ…」が頻繁に起きます。
これにストレスを感じる方は、正直しんどいと思います。
💰 大きく稼ぎたい人
月収100万円とか、そういうレベルを目指すのは難しいです。
もちろん、事業として本格的にやれば可能性はありますが、副業レベルでは現実的ではありません。
🤷 機械を触るのが苦手な人
3Dプリンターは、多少なりとも機械の知識が必要です。
「説明書を読むのが苦手」「機械は誰かに任せたい」という方には向いていません。
第6章|興味があるならこう始めよう 🚀
「ちょっと興味あるかも」という方に、おすすめのステップをお伝えしますね。
Step 1:まず1台買って「使う側」になる 🌱
いきなり「稼ごう」と思わなくてOKです。
まずは1台買って、自分のために使ってみてください。
・自分の困りごとを解決するものを作る
・趣味のものを作る
・操作に慣れる
・トラブル対応を経験する
この段階で「楽しい」と思えるかどうかが、続けられるかの分かれ目です😊
Step 2:作ったものをSNSやコミュニティで発信する 📱
何か作ったら、SNSやリベシティで「こんなの作りました」と発信してみてください。
すると、「え、これ売ってくれない?」「こういうのも作れる?」という反応が来ることがあります。
それが、副業としての第一歩になりますよ✨
Step 3:小さく受注してみる 🤝
反応があったら、小さく受注してみましょう。
・スキルシェアに登録してみる
・知り合いからの依頼を受けてみる
・3Dプリンタ部で「こういうの作れます」と言ってみる
最初は利益度外視でもOKです。「受注して納品する」という経験を積むことが大事。
ただし、前述の通り安すぎる単価で受けないことは意識してくださいね🙏
Step 4:自分に合うスタイルを見つける 🎯
やってみると、「受注が楽しい」「販売の方が向いてる」「やっぱり趣味で十分」など、自分に合うスタイルが見えてきます。
無理に広げず、楽しめる範囲で続けるのが一番です。
副業として成立しなくても、趣味として楽しめればそれでOK。その趣味がいつか副業につながるかもしれないし、つながらなくても人生は豊かになりますよ😊
まとめ|3Dプリンター副業は「好き」が前提 💖
長くなりましたが、最後にまとめますね。
3Dプリンターで副業はできます。
ただし、
・機械いじりが好きじゃないと続かない
・トラブルを楽しめないとストレスになる
・安い単価で受けると疲弊する
・大きく稼ぐのは難しい
という現実もあります。
稼げるかどうかより、「続けられるかどうか」が大事です。
好きじゃないと続きません。トラブルが多いから。
逆に言えば、機械いじりやものづくりが好きな人にとっては、とても楽しい副業になり得ます✨
まずは趣味として楽しむところから始めて、その延長で副業になれば理想的ですよね。
「事業所得の種」として、選択肢の一つに入れてみてはいかがでしょうか😊
リベシティ3Dプリンタ部について 🖨️
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