- 投稿日:2026/01/17
「もっと稼げば、もっと幸せになれる」
この考え方は、半分は正しく、半分は危うい。
たしかに、収入が増えれば選択肢は増える。
生活は安定し、我慢は減る。
これは事実だ。
ただし――
幸福が比例して増えるかというと、話は別だ。
たくさん稼いで、たくさん使う人生も悪くない
まず前提として、
「たくさん稼いで、たくさん使う」生き方は否定しない。
努力して稼ぎ、
その対価として豊かな体験を得る。
これは健全で、まっとうな人生戦略だ。
問題は、
それしか選択肢がないと思い込むことにある。
少ない稼ぎでも幸福を感じられる人は、人生コスパが高い
もう一つの生き方がある。
それは、
「少ない支出でも、深く幸福を感じられる」状態をつくること。
これは精神論ではない。
むしろ、かなり現実的で、数字に強い考え方だ。
FIREに必要な金額は「年収」ではなく「年間支出」で決まる
FIREの世界では、よくこんな目安が使われる。
これは、
年利4%で資産を取り崩す想定に基づく考え方だ。
ここで、具体的に比べてみる。
年間200万円で生活する人
→ 必要資産:約5,000万円
年間300万円で生活する人
→ 必要資産:約7,500万円
差は2,500万円。
注目すべきは、
この差が「年収」ではなく
「幸福を保てる支出水準」から生まれている点だ。
2,500万円を増やす努力と、100万円支出を下げる努力
ここで、冷静に考えてみたい。
2,500万円の資産を新たにつくる
年間支出を100万円減らしても幸福を感じられるようになる
どちらも簡単ではない。
どちらも努力が要る。
ただし、
努力の質がまったく違う。
収入を増やす努力は、
市場・評価・体力・運に左右されやすい。
一方、
幸福を感じる力を育てる努力は、
自分の内側に蓄積されていく。
ここに、
人生戦略としての大きな差がある。
理想は「稼ぐ」と「幸福感度」を同時に伸ばすこと
もちろん、現実的な最適解はこれだ。
稼ぎを増やしながら、幸福を感じやすい心も育てる。
どちらか一方ではなく、両立。
収入が増えても不安が消えない人と、
収入がそこそこでも満足度が高い人。
この差は、
資産額ではなく、幸福の受信感度で決まる。
稼げば稼ぐほど現れる「妖怪あとちょっと」
ここで登場するのが、
多くの人を足止めする存在。
妖怪あとちょっと。
あとちょっと貯めたらFIREしよう
もう少し安全圏までいってから
気づけば、
十分な資産があっても決断できない。
これはお金の問題ではない。
幸福を「今」感じる設計ができていない問題だ。
チャコ家が意識しているバランス
我が家では、次のバランスを意識している。
無駄遣いではなく「使う力」を育てる
日常の中で、幸福をちゃんと感じ取る
高価なものより、
日々の快・健康・安心を大事にする。
これを積み重ねると、
「もっと稼がなければ幸せになれない」という思考から
少しずつ自由になれる。
正解は一つじゃない。だから知っておく意味がある
フルFIREが正解でもない。
一生働くのが間違いでもない。
大切なのは、
いろんな生き方があると知ったうえで、
自分の方向を選ぶこと。
その判断軸として、
「幸福を感じる力」という投資は、
想像以上にリターンが大きい。
収入は、人生を助けてくれる。
だが、幸福そのものを運んでくるわけではない。
2500万円の差を生むのは、収入ではない。
幸福を感じる力という、目に見えない資産だ。
ここをどう育てるかで、
人生の自由度は大きく変わっていく。