- 投稿日:2026/01/21
【一生モノの資産】膝軟骨を「目減り」させないための考え方
私たちは、家や車、あるいは日々の貯蓄の取り扱いには細心の注意を払います。
しかし、自分の体の中にある「貴重な資産」のメンテナンスを忘れてはいないでしょうか。
そう。
その一つが「膝の軟骨」です。

多くの人が、膝が痛くなってから「どうにかしよう」と考えがちです。
しかし、我々治療家からみるとそれは「ダムが決壊してから補強を始める」ようなもの。
今回はなぜ膝を資産として守らなければならないのか、その理由と具体的な防衛策を解説します。
1. 膝軟骨は「再生不可」の限定資産
まず知っていて欲しい事実、「膝の軟骨には血管も神経も通っていない」ということです。
血管がないということは、栄養が届きにくく、一度すり減ったり傷ついたりすると、自力で元通りに再生することはありません。
つまり私たちは、生まれた時に与えられた「一定量の軟骨」を、一生かけて守っていかなくてはならない運命にあります。
なぜなら軟骨が減り、骨同士が直接ぶつかるようになると「変形性膝関節症」へと進行します。
この段階での治療は「修復」ではなく、あくまで「延命」や「置換(人工関節)」になってしまうのでなんとしてでもここまで進行するのは避けたいですよね。
2. 「良かれと思った運動」が資産を削る
「健康のために1万歩歩こう」「筋肉をつけるためにスクワットをしよう」
意気込みはたいへん素晴らしいのですが、「間違った使い方での努力」は、膝資産を猛烈な勢いで浪費させてしまいかねません。
その間違った使い方の一つが、歩くときに踵を強く着きすぎているということです。

これは、ヒールストライクと言って 踵(かかと)からガツンと強く着地する歩き方で、これはもはや膝のクッションを無視して軟骨を直接叩きつけているのと同じです。
対策としては歩数を増やしたりする前に、まずは歩幅を少し狭めて「足裏全体で静かに着地する」こと。
これだけで、一歩あたりの軟骨に対する負担を大幅に抑えることができます。
3. 膝は「中間管理職」の役割を背負っている
膝そのものが悪くなる原因の多くは、実は膝にはありません。
膝は「股関節」と「足首」という、動くべき大きな関節に挟まれた中間地点です。
股関節が硬く、足首がうまく動かないと、その動きの「しわ寄せ」がすべて膝に集中してしまいます。
ここを改善するためには、膝だけをマッサージするのではなく、股関節の柔軟性を高めることや、足首の可動域を改善することが必須になってきます。
膝という現場の負担を減らすために、全体の動きを正しく改善していかないと、ずっと膝に負担がかかったままの状態になってしまいます。
4. それでも痛みが出た時の対処法
もし違和感や痛みを感じたら、それは「資産が危機にさらされている」というアラートサイン。
この時、湿布で痛みを隠すだけでは解決になりません。
まずは炎症を抑えるために安静を保って、それでも痛みが強い場合はサポーターでの固定やアイシングなども行うとベター。
早い段階での動作分析してくれるところでみてもらうことも忘れずに。
まとめ:あなたの「歩ける未来」を守るために

膝の痛みがない今こそ、自分の膝を「消耗品」ではなく「守るべき資産」として再定義してください。
1. 「軟骨は使い切り」という認識する
2. 衝撃の強い歩き方をやめ、膝に優しい「静かな動作」を身につける
3. 股関節、足首の柔軟性を保ち、膝への負担を分散させる
人生100年時代。
最後まで自分の足で自由に移動できるかどうかは、今日あなたがどれだけ自分の「膝資産」をどれだけ大切に扱えるかにかかっています。