- 投稿日:2026/01/21
- 更新日:2026/01/24
「千日の稽古を鍛(たん)とし、万日の稽古を錬(れん)とす」 @宮本武蔵『五輪書』
0. はじめに
ばったんです。
私は普段、現役の「メーカーエンジニア」として働きながら、
「キャリアコンサルタント」×「Gallup認定ストレングスコーチ」として、 強みを活かし、迷いのない「軸」と勝てる「戦略」を持つためのキャリア設計をサポートしています。
実は私、もう一つの顔がありまして…… 武術を20年以上修行している武術家でもあります。
「エンジニア」「キャリア支援」「武術」。 一見バラバラに見えますが、実は「スキル習得」や「自己成長」の本質において、これらに共通する成功法則は完全に一致しています。
本記事では、昔の武術家たちが命懸けで導き出した「圧倒的に成長するためのマインド=’’鍛錬’’」について、現代のビジネスや副業に置き換えて解説していきます。

1. 「稽古」とは、古(いにしえ)と対話すること
「千日の’’稽古’’を鍛とし、万日の’’稽古’’を錬とす」
「稽古」と「練習」の違いをご存じでしょうか? 稽古は単なる反復練習ではありません。語源を紐解くと、その本質が見えてきます。
稽(かんが)える
古(いにしえ)を
つまり稽古とは、「古(いにしえ)を考える」ということです。
実は、この言葉の由来とされる「稽古照今(けいこしょうこん)」(※諸説あり)という四字熟語があります。 漢字の意味を並べると、先人たちが伝えたかったメッセージが浮かび上がります。
稽(かんが)えて …… 学び、考えて
古(いにしえ)を……昔のこと(原理原則)
照(て)らす …… 照らし合わせる
今(いま)に …… 今の自分(現場)に
読み下すと「古(いにしえ)を稽(かんが)えて今(いま)に照(て)らす」
つまり、「先人の知恵を学び、それを今の自分(状況)に置き換えて実践する」。これこそが稽古の正体です。
ここで言う「古」は、単なる過去の出来事ではありません。 先人たちが命懸けで導き出した、時代を超えて通用する「原理原則(成功法則)」を指します。
現代人はすぐに「最新の裏技」や「魔法の杖」を探しがちです。 しかし、本当の近道とは、先人たちの「原理原則」を自分の身体を通して再確認し、「今」という現場で使いこなせるようにすることなのです。

2. 「形(型)」は、最強のショートカット
では、その「原理原則」はどうやって学ぶのか? そのためのツールが「形(カタ)」です。
「形」と聞くと、堅苦しい、古いと感じるかもしれません。 しかし、武術における「形」とは、先人たちが遺した「最適解」であり、一種のタイムカプセルです。
・なぜ、この構えなのか?(リスク管理)
・なぜ、こう動くのか?(効率化)
自分勝手の自己流に走るのではなく、「形」という鋳型(いがた)に自分を流し込む。 これはまさに、リベ大でも推奨されている「TTP(徹底的にパクる)」そのものと言ってもいいでしょう😁
「形(TTP)」から入ることで、先人が一生かけて手に入れた知恵を、ショートカットして自分のものにできるのです。
ただし、鏡を見ずに自分の「形」の崩れに気づくのが難しいように、正しくTTPするには客観的な視点を入れることが重要です。
3. 「鍛(たん)」 形を作る --- 3年で基礎を叩き込む---
ここからが本題。 剣豪・宮本武蔵の言葉です。
「千日の稽古を’’鍛’’とし、万日の稽古を錬とする」
前半の「鍛」。本来の意味は、熱した金属を打って「形を作ること(土台作り)」を指します。鍛にかかる日数は千日(約3年)。
これを現代の仕事時間に換算すると、面白い事実が見えてきます。
1日10時間(仕事+残業)× 1000日 = 10,000時間。
そう、プロになるため目安として有名な「1万時間の法則」は、武蔵の言う「鍛(土台作り)」と一致するのです。
逆に言えば、「1万時間」は、プロとしてのスタートライン(土台作り)に過ぎません。 ここを疎かにして応用をやろうとすると、すぐにメッキが剥がれてしまいます。

4. 「錬(れん)」 本物の自分流へと洗練させていく旅
土台作り(鍛)ができた後に待っているのが、宮本武蔵が言う「錬(れん)」の世界です。
「錬」とは、金属を練り上げ、さらに質を高めていくこと。 期間は千日(3年)の10倍、1万日でおよそ30年。
気が遠くなりますか? でも、ここが一番楽しいところです😁
「鍛」が、形を作るプロセスなら、
「錬」は、無駄を削ぎ落とし、本物の自分流へと洗練させていくプロセスだからです。
武術の世界ではこれを「練る(ねる)」といいます。 これを成長のステップ「守破離」で整理すると、以下のようになります。
「鍛」の段階(守): 基礎を作っている段階。「形」を正確に再現することが最重要。武術の世界ではまだ初心者。
「錬」の段階(破・離): 基礎が固まり、意識しなくても基礎から外れない状態。ここから初めて応用や、様々な状況に対応していく修行に入る。
【注意】形無し(かたなし): いわゆる自己流。基礎がないので、何をやっても積み上がらない。素人には通じても、本物(玄人)には一切通じない。最も避けるべき状態。 ――まさに、「自己流は事故る」。
「錬」の領域に入ると、「努力している感覚」がないまま、自然と価値提供ができるようになります。
これこそが、私たちが目指すべき場所です。

5. まとめ
「千日の稽古を鍛とし、万日の稽古を錬とす」@宮本武蔵
1日10時間を3年続けて「形」を作る。 そして、そこから10倍の時間をかけてその質を練りあげ自分流に昇華させていく。
この道のりこそが、日本の武道・芸能が教える、圧倒的に成長するためのマインド「鍛錬」の正体です。
鍛: まずは成功者の「形(基礎)」を徹底的にマネて自分のものにする。(TTP)
錬:その形の質を磨き上げ、**本物の自分流(オリジナル)**に昇華させる。
仕事(キャリア)でも、副業でもやり方は同じです。
焦る必要はありません。でも、止まっていては何も積み上がりません。
今日という一日が、あなたにとって一歩先の高みへ至るための、かけがえのない「稽古の日」となりますように共に鍛錬していきましょう!💪

さいごに
最後までお読みいただきありがとうございました。
この記事が気づきになったら、コメントや「いいね」をしていただけると、私が大喜びしてやる気が上がります😁
<おまけ>
武術の稽古も一人では限界があるように、キャリアの「鍛錬」も一人で悩み続けると、知らず知らずのうちに「我流(形無し)」に陥ってしまうことがあります。
もし、
・「今のキャリアの方向性が合っているか確認したい」
・「我流ではない、自分だけの『形(強み)』を見つけたい」
そう思ったら、いつでも私にお声がけください。 あなたのキャリアの方向性や強みを引き出す「壁打ち相手(稽古相手)」として、いつでも相談に乗ります。
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