- 投稿日:2026/01/23
かわいいデザインのクッキー型。最近ではハンドメイド作家さんによる3Dプリント製の型も増えていますが、「口に入れるものに触れる道具」として、何を基準に選べばいいか迷うことはありませんか?
この記事では、買う側がチェックすべき「食品衛生法(ポジティブリスト制度)」の基本から、3Dプリント品を選ぶ際の注意点まで、安全に楽しむためのポイントをまとめました。
結論:迷ったらこの「3つの基準」で選ぶ
結論から言うと、プラスチック製のクッキー型を買うなら、以下の3つを満たす販売元を選ぶのが最も「安全側」な選択です。
・「食品用」としての説明がある(材質や用途が明確)
・ポジティブリスト制度に基づいた説明ができる(使っていい材料で作られているか)
・(自社製造の場合)営業届出などの管理体制が示されている
「なんとなく安かったから」「デザインが可愛いから」だけで選ぶ前に、少しだけ裏側を確認してみましょう。
1. そもそも「PL(ポジティブリスト)制度」ってなに?
名前は難しいですが、要点はシンプル。「食品に触れるプラスチックには、安全性が確認された物質以外使ってはいけません」というルールです。
・いつから?:2020年6月1日から施行されています。
・なぜ重要?:プラスチック成分が食品に溶け出すリスクを防ぐためです。
商品ページに「PL制度適合」「食品衛生法適合」といった記載があるかどうかが、安心の第一関門です。
2. 購入前チェックリスト(ここを見ればOK!)
1).商品説明で見るべきポイント
・用途: 「生地抜き用」など、食品に触れる前提で書かれているか。
・材質: 「PLA」「ステンレス」など具体的な名前があるか。
・取扱説明: 耐熱温度、食洗機の可否、漂白剤の使用可否が明記されているか。
・メンテナンス: 劣化時の交換目安や、洗浄方法が書かれているか。
これらの記載がない場合、その商品は「食品用」として管理されていない可能性があります。
2).販売元に聞いてもいい「確認テンプレート」
もし説明が足りない場合は、以下の内容を質問してみましょう。
そもそも、これにこたえられない場合、その販売元は怪しいです。
【質問テンプレ】
・この型は、食品に触れる器具として販売されていますか?
・材質名と、食品接触の根拠資料(SDSや適合確認書など)はありますか?
・プラスチック製の場合、ポジティブリスト制度に沿った確認はされていますか?
・(自社製造の場合)器具製造の営業届出は済んでいますか?
・お手入れや交換の目安を教えてください。
3. 3Dプリント製の型を買うときの注意点
最近人気の3Dプリント品は、方式によって特徴が異なります。
・FDM(熱溶解積層)方式: 積層の段差が目立ちやすく、細かい溝に汚れが残りやすい傾向。
・光造形(レジン)方式: 表面がなめらかで細工が細かく、汚れが溜まりにくいメリットがある。
どちらにせよ、PL制度に沿った商品である必要があるため、きちんと確認しましょう。
4. まとめ
クッキー型は、お菓子作りの楽しさを広げてくれる大切な道具です。だからこそ、以下の2点を意識して選んでみてください。
・PL制度(ポジティブリスト)に沿った説明がある商品を選ぶ。
・製造元の管理体制(営業届出など)が透明であるか確認する。
安全な道具を選んで、安心して美味しいクッキーを焼きましょう!
※「PL」って言葉が出てきたら(混同注意)
食品衛生で言う、PLには2つあります。
・PL制度:食品衛生法のポジティブリスト制度(材料の話)
・PL法:製造物責任法(欠陥製品で被害が出たときの責任の話)
全然ちがうものですので、注意しましょう。