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  • 投稿日:2026/01/31
  • 更新日:2026/03/10
第1章 第3話「60歳を超えた退職はFIREなのか」ー65歳で気づいた、自分だけのFIRE ー

第1章 第3話「60歳を超えた退職はFIREなのか」ー65歳で気づいた、自分だけのFIRE ー

ザトくん@Hands-on FIRE

ザトくん@Hands-on FIRE

この記事は約5分で読めます
要約
65歳で週3日勤務に切り替えたことで、働く負担が消え、毎週4連休という“選べる時間”が生まれた。FIしていれば、働くかどうかを自分で決められる。完全リタイアだけがFIREではなく、自分の性質に合う形で心が整う「Hands-on FIRE」こそ、私だけのFIREの形だと気づいた。

(第二話にも多くのリアクションをいただき、ありがとうございました。)

 ■ 月曜朝の目覚まし

週3日勤務の生活が始まって、まず驚いたのは、

「週の半分以上が休みになる」という構造そのものが、心に与える影響の大きさだった。

勤務日は月曜から水曜。

月曜の朝、目覚ましで起きる。

その瞬間にふと思う。

「あと2日起きれば、4連休がやってくる」(考え方しだいですね)

この感覚が、出勤の心理的負担をほとんど消してしまった。

“働くことが苦にならない”という状態を、65歳にして初めて味わった。

 

■ 週3日が“ちょうどいい”と気づいた理由

週4勤務だった頃、私はどこかで週5勤務の人たちに追いつこうとしていた。

年齢、体力、モチベーション。

どれをとっても、若い頃のようにはいかない。

それでも、

「自分も同じようにやらなければ」

「遅れを取ってはいけない」

そんな焦りが心のどこかにあった。

しかし、週3日勤務に変えた瞬間、胸の奥にあった“何か”が軽くなった。

その正体は、競争心だった。

「もう比べなくていい」

「週5の人と同じ土俵に立つ必要はない」

そう思えたとき、心の中に静かな整理がついた。

“働く量”ではなく、“働き方”を選ぶ段階に来ていたのだと気づいた。

週3日は、私にとって“ちょうどいい”。

 

■ 週の半分以上が休みになると、時間の密度が変わる

4連休が毎週やってくる生活は、想像以上に豊かだった。

木曜は体力回復のために無理をせず、のんびりと過ごす。

そしてその夜、ふと気づく。

「明日からまだ3日間、自分の時間だ」

この“自分の時間”という感覚が、週5勤務の頃とはまったく違う。

以前の土日休みは“回復のための時間”。

つまり、仕事の延長線上にある時間だった。

しかし今は違う。

休みは“選ぶための時間”になった。

DIYをする日もあれば、庭で七輪を使って炭焼き料理をする日もある。

リベシティの活動をしたり、別荘や民泊物件のリサーチをしたり。

その日の気分で、やりたいことを選ぶ。

そして夜になると、ノートを開いて書き出す。

「今日、自分は何を選んで過ごしたのか」

この習慣が、ただの空白だった時間を、

“自分が選んだ余白”へと変えていった。

この“選ぶための時間”こそ、週3日勤務がもたらした最大の変化だった。

 

■ FIRE予定者に伝えたい“リアル”

学長のおかげもあり、リベ大で学び、5つの力を鍛えていけば、FIは十分に達成できる。

そしてFIさえしていれば、REにはいくつもの形がある。

完全に辞める必要はない。

働きたいなら働けばいい。

好きな仕事を、好きな時間だけやればいい。

学長が言うように、

「勤務先は星の数ほどある」

「副業から個人事業主にもなれる」

それが現代だ。

自分に合う働き方は、必ずどこかにある。

もちろん、働かない選択肢もある。

私は週3日勤務という形に落ち着いたが、

人によっては週2かもしれないし、月10日かもしれない。

大事なのは、

“働き方を自分で選べる状態” にあること。

それこそが、FIの本当の価値だと感じている。

 

■ 見えてきた新しい価値観

週3日勤務を続けるうちに、ある価値観が育っていった。

「65歳で働いていても、FIREと言っていい」

以前の私は、

“完全に辞めていないとFIREではない”

という思い込みがあった。

しかし今は違う。

FIしていれば、働くかどうかを自分で選べる。

その選択権こそがFIREの本質ではないか。

だから私は、65歳で働いていてもこう言える。

「私はFIREだ」と。

リベ友が言っていた

「REはRestart(再出発)かもしれない」

という言葉が、今の私にはしっくりくる。

 

■ Hands-on FIRE を名乗った理由

週3日勤務の生活を続けるうちに、私は自分の“性質”にも気づき始めた。

昔から、どこか貧乏性で、何でも自分でやってしまう。

DIYも、料理も、庭仕事も、七輪での炭焼きも。

「外注すれば楽なのに」「買い替えればいいのに」と言われるようなことも、

つい自分で手を動かしてしまう。

以前は、この性質をどこかで“欠点”だと思っていた。

しかし、FIして働き方を選べるようになり、

REが“Restart”なら、

この“手を動かす性質”こそが、私の心を安定させていると気づいた。

手を動かすと、心が整う。

自分で選んだ行動が、自分の生活を形づくっていく。

その積み重ねが、FIRE後の“心の揺らぎ”を静かに落ち着かせてくれる。

だから私は、自分のFIREをこう名付けた。

Hands-on FIRE(手を動かすFIRE)

これは、私の性質とFI後の暮らしが自然に結びついた結果だった。

たぶん世界に一人しかいない、私だけのFIREの形だ。

でも、それでいい。

FIREは“型”ではなく、

“自分の心が落ち着く形” であればいいのだから。

読者の方にも、きっと“自分だけのFIRE”がある。

それは、誰かの真似ではなく、

あなた自身の性質や価値観から生まれてくるものだ。

 

■ 結び

私は今、FIREをより深く理解するために、心の整理を続けている。

この投稿を書くことも、その整理に役立っている。

自分のペースで、一歩ずつ前に進む。

65歳だからこそ、

「人生、今日が一番若い日」

週3日勤務という新しい日常の中で、

私はその自由を、今日も静かに味わっている。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

※第4話「では、働き続けることとFIREの関係はどうなるのだろう。」です。第4話は、こちらから読めます。
https://library.libecity.com/articles/01KGBAX4DY9A85MS97Y2S124AE

第4話 サムネイル(気づきの先).png

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ザトくん@Hands-on FIRE

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ザトくん@Hands-on FIRE

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この記事のレビュー(7
  • 会員ID:nwzpbdHB
    会員ID:nwzpbdHB
    2026/03/07

    素晴らしい考え方ですね!1章から見入ってしまいました。とても参考になりました。有難うございました。

    ザトくん@Hands-on FIRE

    投稿者

    2026/03/07

    とこさん レビューありがとうございます。 私もFIREとは、何かを投稿しながら、心の整理をしています。 読み進めてお気づきの点がございましたら、是非教えてください。 当方65歳「今日が人生で一番若い日です」

    ザトくん@Hands-on FIRE

    投稿者

  • 会員ID:TfqizTsA
    会員ID:TfqizTsA
    2026/02/03

    ザトくんの、2.3話読ませて頂きました。 「とても、面白い!」です。 私の中の価値観も、今48歳で変化しようとし始めたばかりです。 まだまだ、子供達にも時間もお金もかかるし、自分の副業も育てたいし、「選ぶ時間」がないですが、当面は会社員と個人事業主の両刀で力をつけて、お金を稼いでファイヤーに向かって行こうと思いました。 ありがとうございました😊

    ザトくん@Hands-on FIRE

    投稿者

    2026/02/03

    ふっぱ波ノリさん レビューありがとうございます。 48歳という年齢で、子どものことや会社での立場、副業の育て方など、 本当にいろいろな“縛り”の中で頑張っておられるのだと思います。 まずは、その日々にお疲れさまです。 そんな中で、私の投稿が少しでもお役に立てたなら、 これ以上うれしいことはありません。 明日の朝、第4話を配信します。 よければ、そちらも読んでいただけると励みになります。

    ザトくん@Hands-on FIRE

    投稿者

  • 会員ID:8dI19THJ
    会員ID:8dI19THJ
    2026/02/01

    REとは、組織の中に属することで人的資本を賄っていたのを、自分の意思でその組織から出ていく意味もあると思います。私も人と比べることをやめて、「自分は何がしたいのか?」の強烈な自分軸を作ることで生きて行くことがとても楽になりました。ザトくんさんの「週5勤務の人に追いつこうとしていた…」がとても共感できます。私も散々、自分を人と比較する人生を送ってきました。受験、勤務先、給与、役職。でも、今は自分の優先順位を見た時にこれらは相対的に低いと思えました。それよりも「老齢の母とたくさんの時間を過ごす」、「自分の健康を取り戻す」などがより大事だと。「強力な自分軸を持つ」≒「一人一人違うFIREの形」なのか再認識できました。ありがとうございます。

    ザトくん@Hands-on FIRE

    投稿者

    2026/02/01

    わんわんさん、レビューありがとうございます。 今回投稿を始めたきっかけは、わんわんさんが開催してくださった「FIREオフ会」でのリベ友との会話でした。 そのとき、私のFIREとリベ友のFIREの認識がどこか違うと感じました。 最初は「自分が65歳、つまり定年後だからかな」と単純に思ったのですが、 よく考えると、FIREに年齢は関係あるのだろうか、と疑問が湧きました。 そこから「FIREとは何か」を真剣に考えるようになり、 今回の連載を書くきっかけにもなりました。 これからも、どうぞよろしくお願いします。

    ザトくん@Hands-on FIRE

    投稿者