- 投稿日:2026/01/31
- 更新日:2026/03/10
(第二話にも多くのリアクションをいただき、ありがとうございました。)
■ 月曜朝の目覚まし
週3日勤務の生活が始まって、まず驚いたのは、
「週の半分以上が休みになる」という構造そのものが、心に与える影響の大きさだった。
勤務日は月曜から水曜。
月曜の朝、目覚ましで起きる。
その瞬間にふと思う。
「あと2日起きれば、4連休がやってくる」(考え方しだいですね)
この感覚が、出勤の心理的負担をほとんど消してしまった。
“働くことが苦にならない”という状態を、65歳にして初めて味わった。
■ 週3日が“ちょうどいい”と気づいた理由
週4勤務だった頃、私はどこかで週5勤務の人たちに追いつこうとしていた。
年齢、体力、モチベーション。
どれをとっても、若い頃のようにはいかない。
それでも、
「自分も同じようにやらなければ」
「遅れを取ってはいけない」
そんな焦りが心のどこかにあった。
しかし、週3日勤務に変えた瞬間、胸の奥にあった“何か”が軽くなった。
その正体は、競争心だった。
「もう比べなくていい」
「週5の人と同じ土俵に立つ必要はない」
そう思えたとき、心の中に静かな整理がついた。
“働く量”ではなく、“働き方”を選ぶ段階に来ていたのだと気づいた。
週3日は、私にとって“ちょうどいい”。
■ 週の半分以上が休みになると、時間の密度が変わる
4連休が毎週やってくる生活は、想像以上に豊かだった。
木曜は体力回復のために無理をせず、のんびりと過ごす。
そしてその夜、ふと気づく。
「明日からまだ3日間も、自分の時間だ」
この“自分の時間”という感覚が、週5勤務の頃とはまったく違う。
以前の土日休みは“回復のための時間”。
つまり、仕事の延長線上にある時間だった。
しかし今は違う。
休みは“選ぶための時間”になった。
DIYをする日もあれば、庭で七輪を使って炭焼き料理をする日もある。
リベシティの活動をしたり、別荘や民泊物件のリサーチをしたり。
その日の気分で、やりたいことを選ぶ。
そして夜になると、ノートを開いて書き出す。
「今日、自分は何を選んで過ごしたのか」
この習慣が、ただの空白だった時間を、
“自分が選んだ余白”へと変えていった。
この“選ぶための時間”こそ、週3日勤務がもたらした最大の変化だった。
■ FIRE予定者に伝えたい“リアル”
学長のおかげもあり、リベ大で学び、5つの力を鍛えていけば、FIは十分に達成できる。
そしてFIさえしていれば、REにはいくつもの形がある。
完全に辞める必要はない。
働きたいなら働けばいい。
好きな仕事を、好きな時間だけやればいい。
学長が言うように、
「勤務先は星の数ほどある」
「副業から個人事業主にもなれる」
それが現代だ。
自分に合う働き方は、必ずどこかにある。
もちろん、働かない選択肢もある。
私は週3日勤務という形に落ち着いたが、
人によっては週2かもしれないし、月10日かもしれない。
大事なのは、
“働き方を自分で選べる状態” にあること。
それこそが、FIの本当の価値だと感じている。
■ 見えてきた新しい価値観
週3日勤務を続けるうちに、ある価値観が育っていった。
「65歳で働いていても、FIREと言っていい」
以前の私は、
“完全に辞めていないとFIREではない”
という思い込みがあった。
しかし今は違う。
FIしていれば、働くかどうかを自分で選べる。
その選択権こそがFIREの本質ではないか。
だから私は、65歳で働いていてもこう言える。
「私はFIREだ」と。
リベ友が言っていた
「REはRestart(再出発)かもしれない」
という言葉が、今の私にはしっくりくる。
■ Hands-on FIRE を名乗った理由
週3日勤務の生活を続けるうちに、私は自分の“性質”にも気づき始めた。
昔から、どこか貧乏性で、何でも自分でやってしまう。
DIYも、料理も、庭仕事も、七輪での炭焼きも。
「外注すれば楽なのに」「買い替えればいいのに」と言われるようなことも、
つい自分で手を動かしてしまう。
以前は、この性質をどこかで“欠点”だと思っていた。
しかし、FIして働き方を選べるようになり、
REが“Restart”なら、
この“手を動かす性質”こそが、私の心を安定させていると気づいた。
手を動かすと、心が整う。
自分で選んだ行動が、自分の生活を形づくっていく。
その積み重ねが、FIRE後の“心の揺らぎ”を静かに落ち着かせてくれる。
だから私は、自分のFIREをこう名付けた。
Hands-on FIRE(手を動かすFIRE)
これは、私の性質とFI後の暮らしが自然に結びついた結果だった。
たぶん世界に一人しかいない、私だけのFIREの形だ。
でも、それでいい。
FIREは“型”ではなく、
“自分の心が落ち着く形” であればいいのだから。
読者の方にも、きっと“自分だけのFIRE”がある。
それは、誰かの真似ではなく、
あなた自身の性質や価値観から生まれてくるものだ。
■ 結び
私は今、FIREをより深く理解するために、心の整理を続けている。
この投稿を書くことも、その整理に役立っている。
自分のペースで、一歩ずつ前に進む。
65歳だからこそ、
「人生、今日が一番若い日」
週3日勤務という新しい日常の中で、
私はその自由を、今日も静かに味わっている。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※第4話「では、働き続けることとFIREの関係はどうなるのだろう。」です。第4話は、こちらから読めます。
https://library.libecity.com/articles/01KGBAX4DY9A85MS97Y2S124AE
