- 投稿日:2026/02/08
- 更新日:2026/02/08
はじめに
雪が降ると、「寒い」「大変」という印象はあっても、火事の危険が高まると意識する人は多くありません。
現役消防士としてお伝えします。
雪は火を消してくれるものではありません。
むしろ、条件が重なることで、火災のリスクは確実に上がります。
しかもこのリスク、住んでいる地域の積雪量によって、現れ方が違うのが特徴です。
雪の日にやってはいけない暖房の使い方【3選】
①「一時的だから」と物を近づける
「洗濯物を乾かすためにストーブの近くへ」「寒さ対策でカーテンを閉め切る」「足元を温めるため」「布団やクッションを寄せる」
積雪が少ない地域ほど、「雪=珍しい=油断」しやすく、これが原因になりがちです。
② 電源まわりの“冬仕様”
延長コードのタコ足使用電気毛布+ヒーター+加湿器古いコンセントをそのまま使用する。
積雪の多い地域では、暖房の使用時間が長くなり、電気系統の負荷がじわじわ蓄積します。
③ 就寝中・外出中に暖房をつけたまま
朝までつけっぱなし「弱だから大丈夫」という思い込み。
雪の日は音も少なく、異変に気づきにくい。
発見が遅れる=被害が大きくなるのが特徴です。
雪で多い「火事の前兆」
火災は突然起きるものではありません。
多くの場合、小さなサインが出ています。
以前より焦げ臭いにおいがする暖房器具の周りだけ異常に暖かいブレーカーが落ちやすくなった換気口や煙突まわりに雪が溜まっている。
特に積雪の多い地域では、雪で換気が妨げられ、不完全燃焼や一酸化炭素が発生しやすくなります。
「寒いから窓を開けない」この判断が、火災や事故につながることもあります。
積雪量で変わる“火災リスクの形”
ここが、あまり知られていないポイントです。
積雪が少ない地域
雪への慣れがなく油断しやすい暖房器具の使い方が雑になりがち想定外の使い方による出火が多い。
積雪が多い地域
使用時間が長く、劣化が進みやすい雪で消火活動が遅れる換気不足による事故が増える。
同じ「雪の日」でも、危険の中身は違います。
雪の日の火、「その後」が一番つらい理由
火が消えて終わり、ではありません。
雪で解体・修繕が進まない仮住まいが見つかりにくい洗濯・入浴・移動すべてが大変精神的に追い込まれる。
特に積雪期は、生活再建に通常より長い時間がかかるのが現実です。
火事は「その日」だけでなく、その後の生活を一変させます。
今日からできること、防災を頑張る必要はありません。
雪の日こそ、暖房の周りを一度見る換気口や屋外設備に雪が積もっていないか確認「つけっぱなし」を一度疑う。
たったこれだけで、火災の確率は確実に下げられます。
まとめ
雪は火を消しません。
雪は、火事を気づきにくく、長引かせるだけです。
自分の住む地域の積雪量を知り、その地域に合った注意をすること。
それが、家・暮らし・人生を守る、いちばん現実的な防災です。