- 投稿日:2026/02/13
こんにちは、まーです。
印刷完了の通知が来て、ワクワクしながらプリンターを覗いたら...ツリーサポートが途中で折れて、フィラメントがグチャグチャに絡まってた。そんな経験、ありませんか?
特にフィギュアや背の高いモデルで起きやすいですよね。実はこれ、運じゃなくて「デフォルト設定」が原因であることが多いんです。
この記事でわかることデフォルトの「Slim Tree」が高速印刷で折れやすい理由「Strong Tree」に変えるだけで激変する理屈インフィル補強でさらに成功率を上げる方法Organicスタイルの注意点と推奨設定まとめ
1. デフォルトの「Slim Tree」が折れやすい理由
Bambu Studioでツリーサポートを使うと、デフォルトで「Slim Tree」が選ばれていることがあります。名前の通り細い木で、フィラメントを節約する設計です。
ところが、Bambu Labのプリンターは最大500mm/s、加速度は最大10,000mm/s²クラスで動きます。この速度だと振動や風圧がすごくて、細いSlimは根元から折れてしまうことがあるんです。
特にA1 miniユーザーは要注意
A1 miniはベッドスリンガー方式で、ベッド自体が前後に激しく動きます。サポートが逆さ振り子のように揺さぶられるため、Slimだと倒壊のリスクが高まります。
2. 解決策:「Strong Tree」に変えるだけ
答えはシンプルで、「Strong Tree」に変えることです。Strongは枝を太く保って、ドッシリとした幹を作ります。
柱の太さと強度は単純な比例ではなく、直径を2倍にすると曲げに対する強さは16倍になります。SlimとStrongでは剛性が桁違いです。
「Strongだと剥がしにくい?」は誤解
サポートの剥がしやすさは、幹の太さではなく「Z距離」と「インターフェース」の設定で決まります。Top Z Distanceを0.2mmに設定すれば、幹がどれだけ太くても「パキッ」と綺麗に外れます。
3. さらに強化:インフィル補強術
デフォルトだと、ツリーサポートの中身は空っぽ(Hollow)です。一箇所でも印刷ミスがあると、そこから上が全部ダメになることがあります。
そこで「Base Pattern Spacing」を2.5mmに設定すると、約15%密度のハニカム構造が中に生成されます。中空のパイプが、トラス構造の柱に進化するイメージです。
【注意】Organicスタイルはインフィルが効かないことがある
「Organic」スタイルだと、特定の条件やバージョンでBase patternが反映されないことがあります。インフィル補強を確実に効かせるには「Strong」か「Hybrid」を選んでください。プレビューで黄色の充填が入っているか、必ず確認しましょう。
4. 折れにくくする黄金設定まとめ
Bambu Studioで「Advanced(上級)」をONにして、以下を設定してください。
Type(種類): Tree
Style(スタイル): Tree Strong
Tree Support Wall Loops: 2(外壁を二重にして剛性アップ)
Base Pattern: Honeycomb(ハニカム)
Base Pattern Spacing: 2.5mm(15%密度の正体)
Tree Support Brim Width: 5mm以上(A1 miniは10mm推奨)
Top Z Distance: 0.2mm(剥がしやすさの確保)
Top Interface Layers: 3(「ポロリ」と取れる快適さを維持)
この設定を「ユーザープリセット」として保存すれば、以降は自動で強固なサポートが生成されます。
5. まとめ:数グラムの節約 vs 数百グラムの損失
数グラムのフィラメント節約のために、数百グラムのモデルを失うリスクは割に合いません。モデル形状・材料・スピード・室温で最適値は変わるので、最後はプレビュー確認+小さく試してから本番がおすすめです。
急がば回れ、「太くしろ」です。