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  • 投稿日:2026/02/23
【書評】メンタル脳

【書評】メンタル脳

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フレンド@ノウハウ100記事投稿挑戦中

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要約
脳の目的は「幸せ」より「生存」。感情は行動を決めるメモで、不安は危険センサーの警報。記憶は録画じゃなく編集される。孤独やSNS比較でメンタルは落ちやすい。運動・睡眠・友人で土台を整え、「幸せ」を追うより意味とつながりを増やす。

はじめに

スウェーデンの精神科医 アンデシュ・ハンセンのベストセラーのこの本は心がしんどいときに書店で手にとって何回も読みました。
そして読んだあとは救われた感覚がありました。

人間の脳は太古の世界の危険に満ちた世界で何万年もかけて進化し、ほぼその時の仕様のまま現代を生きているという前提で、現代人が抱えている問題を説明しています。こう考えるといろいろと腑に落ちてくることがあり、興味深い本でもありました。

しんどい状況の人、しんどくなくても自然科学に興味がある人にも役立つ記事にしたいと思って書きました。

1.脳は「幸せ」より「生き残り」を優先

なかなか新鮮な驚きですよね^^;

人の脳は太古の危険だらけの世界(危険な猛獣がいたり、きちんと食べ物が取れなかったりといった世界)の中で生き延びるように進化してきました。

だから「危ないかもしれない」にとても敏感です。

不安や恐怖は、わたしたちを危険な世界で身を守るための脳の働きです。

つまり、

不安がある=弱いじゃない。

不安がある=警報がきちんと働いてる=正常な動作なんです。

2.感情は「起きたこと」じゃなく「脳のまとめ」

感情は、ただの反応ではなく、脳が以下のような情報を足し合わせて作る「まとめ」です。

・ 外の情報(状況)

・ 体の情報(寝不足、空腹、疲れ、緊張など)

だから同じ出来事でも、体調や状況でも感情は変わります。

例:同じ「上司に呼ばれる」でも

・ 寝不足やギスギスした職場 →(感情)「終わった…」

・ 元気、心理的安全性の高い職場→(感情)「何だろ?」

みたいに差が出ます。

3.不安は「未来の危険」の予告アラーム

不安は「今の危険」じゃなくて「起こるかも」に反応します。

脳の中には火災報知器みたいな部分があって、誤報でも鳴らすようにできています。(火事じゃなくても鳴らないよりマシという設計)

不安になったからと言ってむやみに怖がる必要はないんです。

不安は予告アラームなので、「不安を消す」より「アラームの音量を下げる」が現実的です。

アラームの音量を下げるカンタン方法

・ 呼吸:深呼吸が効果的、4秒吸って6秒息を吐く=5セット
    (吐く長めがコツ)

・ 言葉にする:「何が怖い?」「どこが不安?」をメモで書いたり自問自答

4.記憶はYouTubeじゃなくWikipedia

記憶は一発撮りのYouTube動画じゃなくてウィキペディアみたいに後から編集できるもの。

記憶は思い出すたびに変わりますし、変えられるといいます。

でも、思い出した時の気分で色がつくので、気分が落ち込んでいるときにイヤなことは考えない方が良いそうです。

後悔している記憶も後悔の上塗りではなく、気分の良いときに思い出して良い教訓に書き換えたいですね。

つらい記憶が蘇る理由
つらい記憶が蘇るのは、脳が「二度と同じ目にあうなよ!」とわたしたちを守ろうとしてる言います。こう考えると辛さよりも次は気をつけようと素直になれる気がします。

記憶を書き換えるときの注意点
・ 安心できる場所
  (ツラい状況ではそこを切り抜けることに集中)

・ 信頼できる人に話す
  (話す相手によっては傷口に塩を塗られたりウワサをまかれたりします)

・ 紙に書く
  (落ち着けるカフェでお気に入りのコーヒーを飲みながらでも)

ネガティブな人や口が軽く信頼できない人に話すとわるい方向に記憶が上書きされることもあるので注意。

ただしトラウマになっているようなことは無理せず専門家へ相談ですね。

5.現代社会が心配や不安が多い理由

太古の世界では、心配性は危険を避けて生き残れる強みだったかもしれません。

でも現代は、別のストレスがあり、脳が常に警戒状態になりやすく疲れやすいと言います。例えば、

・ 複雑な仕事(太古の狩猟採集は仕事というより生活そのもの)

・ 広い人間関係(太古の人間関係はごく狭い社会の中だけだった)

・ SNSでつながる(太古は直接出会う人たちとしかつながらなかった)

・ わるいニュース(太古は人づての話しだけだった。)

太古のままのわたしたちの脳はうまく対応できないからといって自分を責める必要はなさそうです。

6.運動でメンタルが強くなる理由

運動は身体だけでなく、脳へも良い効果があります。

運動すると筋肉がついたり血流が良くなります。そうすると脳が「体調が良い=安全そう」と判断しやすくなります。

つまり、不安の警報アラームの音量が下がりやすい状態になります。

わたしも休みのときにテニスをして心地よい疲れがあるときは、朝まで一度も起きずにぐっすり眠れたりします。

7.孤独とSNSがメンタルを下げる理由

人は太古から群れを作ることで生き残ってきたので、
「仲間とつながっている=安全」と脳が判断しやすいと言います。

太古の世界では、群れからはぐれる=生き残れないでした。

だから孤独が長く続くと脳は不安が大きくなりやすいのです。

また、SNSがキツいのは、比較が止まらないから。

大昔は比較対象がせいぜい身近な数十人。

今は日本中の上位っぽい人が見えてしまいます。

リアルな人とのつながりを重視し、SNSは見る時間の上限を設ける必要があります。

9.「幸せ」を追いすぎると逆に苦しくなる

太古の世界は今より生存することがずっときびしい世界だったので、目標をしても、脳はすぐ次のゴールを作る仕様になっています。

だから「現状でずっと幸せ」は脳の構造上 難しいようです。

広告やSNSは「これ買えば幸せ」「ここ行けば幸せ」って煽るけど、こういう幸せ、満足感はキリがないラットレースです。

求めるべきは幸せという結果ではなく、

・ 良い方向に向かっているという途中の経過

・ 意味や意義を感じられることを持つこと
 (自分だけでなく他の人にとってというのがミソです)

・ 信頼できる人とつながっている(多い少ないは関係なし)

積み上げることができるかがポイントになりそうです。

あとがき


最後まで読んでいただきありがとうございました。

冒頭にも書きましたが、この本は自分がしんどいときに読んで、良い本だと実感した本です。

自分ひとりが幸せになれば良いはありえず、信頼できる仲間や家族とのつながりが生きていく上で欠かせないと感じました。

そして「未来の危険」の予告アラームの音量は下げれますが、ホンモノの危険が迫っているときには完全に耳を塞いではいけないと思います。

ラットレースからしばし下りて、心の声に耳を傾ける時間と心の余裕を持ちたいと思います。

【参考】

【メンタル脳】新潮社公式ホームページ

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