- 投稿日:2026/02/21
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要約
『方丈記』の作者・鴨長明は、災害と挫折の時代に「距離を取る」という選択をした人物。隠遁ではなく、社会との関わりを最適化した生き方から、忙しい現代人の仕事と心の置きどころを読み解きます。
『方丈記』に学ぶ、忙しい時代の心の置きどころ
こんにちは。歴史好きイラストレーターの榎本よしたかです。
これまで坂本龍馬や西郷隆盛といった、時代を大きく動かした情熱的な人物たちを取り上げてきました。でも、現代を生きる僕たちの働き方やメンタルには、実はこうした「隠者」と呼ばれた人の生き方のほうが、静かに、そして深く刺さる瞬間があるのではないかと思うんですよね。
今日お話しするのは、鎌倉時代の歌人であり、名著『方丈記』を記した鴨長明(かものちょうめい)です。 彼は一言でいうと「社会との距離を取るのが、とても上手な人」でした。
『方丈記』は優雅なポエムではなく、壮絶な「災害レポート」
鴨長明といえば、誰もが一度は「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず……」という一節を耳にしたことがあると思います。
この書き出しから、どこか世捨て人の優雅なエッセイを想像してしまいがちですが、実際にその頁をめくってみると、そこに綴られているのは驚くほどハードで冷徹な「現実」です。
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