- 投稿日:2026/03/12
- 更新日:2026/03/12
はじめに
ノウハウ図書館には、本当に多くの有益な情報がありますよね。
特に資格試験に関しては、簿記や宅建など需要の高い資格の勉強法が多く投稿されています。
こうした資格は受験者も多く、参考書や問題集も非常に充実しています。
しかし一方で、こう思ったことはないでしょうか?
「ニッチな資格試験って、どこから勉強すればいいの?」

マイナーな資格の場合、
・参考書が少ない
・問題集が少ない
・勉強方法の情報が少ない
というケースが多いと思います。
過去問はあるものの、
「とりあえず過去問を解いてみるけど、これでいいのか分からない…」
そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、私自身が様々な資格試験の勉強をしていく中でたどり着いた
ニッチな資格試験にも使える勉強法
について紹介します。
私自身も最初は失敗しました
少し自己紹介をさせてください。
私は医療系の仕事をしています。
これまで自分の知識を増やす目的で、認定資格や国家資格などいくつかの資格を取得してきました。
ただ、最初から順調だったわけではありません。
当初は
「どこから手をつけていいのかわからない」
という状態で、とりあえず過去問を解くという勉強をしていました。
結果はというと…
残念ながら、あまり良い試験結果は出ませんでした。
ちなみに、リベシティでもよく言われていますが、両学長は
収入増加につながらない資格取得はあまりおすすめしていません。
私自身も基本的には同意見です。
資格が直接収入につながらない場合、コスパの観点では合理的とは言えない場合も多いです。
ただ、私の場合は
「勉強のゴールがないと頑張れない」
という性格なので、
勉強のモチベーションを保つために資格試験を利用していたという側面が大きいです。
とはいえ結果として、資格を持っていたことが評価され、
より条件の良い病院への転職につながったという経験もありました。
問題の本質は2つ
資格試験の勉強で、多くの人が悩むポイントは大きく分けて2つです。
①問題集をどのように解けばいいのか
②どんな参考書を使えばいいのか
この2つです。
この2つを整理するだけで、
資格試験の勉強はかなり効率化できます。
ちなみに今回紹介する方法は
・資格試験
・国家試験
・認定試験
・学校試験
など、様々な勉強に応用できます。
過去問は「順番に解く」と効率が悪い
多くの方は、過去問を
最初のページから順番に解いていく
という方法で勉強しているのではないでしょうか。
実は私も最初はこの方法でした。
しかし、この勉強法は
効率があまり良くありません。
理由はシンプルです。
知識が定着しにくいからです。
知識の定着は、山道に似ています。
最初は何もわからない状態で、
鬱蒼とした藪を切り開きながら進むようなものです。
何度も同じ道を通ることで
獣道になり
さらに繰り返すと
舗装された道になります。
つまり知識というのは
何度も行き来を繰り返して初めて定着するもの
なのです。
舗装された道の状態になれば、
少し時間が空いても大きくは崩れません。
しかし獣道の状態では、
すぐにまた藪に戻ってしまいます。

過去問を「問題集」に作り直す勉強法
ではどうすればいいのか。
おすすめの方法は
過去問を一度分解して、問題集を作り直すことです。
まず、過去10年分の過去問を集めます。
例えば
1回の試験が50問だとすると
50問 × 10年
= 500問
になります。
この500問を
1問ずつバラバラにします。
そしてそれを
ジャンルごとに分類します。
ここでのポイントは
できるだけ細かく分類すること
です。
分類が終わったら
ジャンルごとに並べ直し、
問題集の形に戻します。
つまり
過去問
↓
バラバラにする
↓
ジャンルごとに分類
↓
問題集として再構成
という作業です。

「問題集を作り直すなんて無駄では?」
ここでこう思う方もいると思います。
「そんなことする時間があるなら
その時間で問題を解いた方がいいのでは?」
確かに一見すると、遠回りに見えるかもしれません。
しかし、この準備作業そのものが
すでに勉強になっています。
問題を整理していると
「あれ?この問題、前も見たな…」
「このテーマの問題、多くない?」
ということに気づきます。
この気づきがとても重要です。
問題数が多いということは
出題者が重要と考えているテーマ
だからです。
過去問を順番に解くだけでは、
この出題傾向に気づきにくくなります。
問題を俯瞰して整理することで、
試験の重要ポイントが見えてきます。
さらにジャンルごとに問題を解くことで
同じテーマの問題を繰り返すことになります。
その結果
知識が定着しやすくなります。
※一つ注意点があります
過去問10年分などを扱う場合、
・法令変更
・ガイドライン変更
によって
答えが変わっている問題
が含まれることがあります。
そういった問題は、
必ず除外するように注意してください。
参考書は「最高の一冊」を作る
もう一つよく相談されるのが
「どの参考書を使えばいいのか?」
という問題です。
また
「全部載っている参考書はないですか?」
という相談もよく受けます。
結論から言います。
そんな参考書は存在しません。
私自身も、参考書を書いている先生に相談したことがあります。
その際に言われた言葉がとても印象的でした。
それは
「綺麗なノートは作るな」
そして
「最高の参考書を作れ」
という言葉です。
綺麗なノートは作るな
皆さんも経験があるかもしれません。
・教科書を綺麗に書き写す
・マーカーで色分けする
・誰から見ても綺麗なノートを作る
一見すると、とても勉強しているように見えます。
しかし先生は
これは極めて非合理的な勉強法
だと言っていました。
理由はシンプルで
知識が定着しにくいからです。
最高の参考書を作る
方法はシンプルです。
まず
基礎となる参考書を1冊決めます。
そして勉強していく中で
・参考書に載っていない内容
・別の参考書に書いてある補足
・過去問で出てきた知識
などを見つけたら
ポストイットなどに書いて貼り付けます。
内容が多い場合は
コピーして貼る
のもおすすめです。
また、参考書に載っていない内容が
数ページにも及ぶような場合は、
無理に全て書き写す必要はありません。
例えば
「〇〇参考書 ページ〇〇」
と書いておくだけでも大丈夫です。
つまり
この参考書を見れば必要な情報に辿り着ける
という状態を作ることが重要です。
参考書は「なんでも載っている本」が最適とは限らない
ここで、参考書選びについても少し触れておきます。
世の中には、ほとんどすべての内容が載っているような
非常に専門的で分厚い参考書も存在します。
いわゆる「この1冊にすべて載っている」というタイプの本です。
しかし、このような参考書には次のような問題もあります。
必要な知識を探しにくい
内容が詳細すぎて作業効率が落ちる
もちろん、自分の理解を深めるためには
そういった専門的な知識も重要です。
ただし、基本となる参考書はそこまで専門的である必要はありません。
まずは
一般的な参考書を1冊決めてベースにする
だけで十分です。
そして勉強していく中で
参考書に載っていない内容
補足が必要な知識
過去問で出てきた重要事項
などが出てきた場合は、
その参考書に追記していけば良いだけです。
つまり最初から完璧な参考書を探すのではなく、
自分の勉強とともに参考書を育てていく
という考え方です。
ノートで覚える勉強法はダメ?
ここで
「ノートを書いて覚える方が良いのでは?」
と思われる方もいるかもしれません。
私自身も
書いて覚えるタイプなので否定はしません。
ただ、同じ作業量で考えた場合
書いて覚えることよりも重要なのは
「あのページに書いてあった気がする」
という感覚です。
必要な知識が
どこに書いてあったか
という感覚を持つことです。
その場で正確に思い出せなくても、
何度もそのページを開いて確認していけば
自然と知識は定着していきます。
最高の参考書はどんどん変化していく
この方法で勉強を続けていくと、参考書はどんどん変化していきます。
参考書にポストイットを貼ったり、コピーを貼り付けたり、何度も何度も開いて確認することになります。
そうしているうちに
・参考書には手垢がつき
・よく開くページには開き癖がつき
・ポストイットやコピーが増えていき
・当初よりかなり分厚い本になります
最初は普通の参考書だったものが、
自分専用の参考書に変わっていきます。
それは単なる参考書ではなく、
あなた自身が積み上げてきた勉強の成果
です。
そしてその参考書は、試験直前になるほど
大きな自信の源になってくれるはずです。
参考書が存在しない試験の場合
ここで、こんな質問を受けることがあります。
「そもそも参考書が存在しない試験はどうすればいいですか?」
ニッチな資格試験の場合、
・過去問はネットにある
・しかし問題集がない
・参考書もない
というケースもあります。
その場合でも、基本の考え方は変わりません。
まず問題に関しては、先ほど説明した通り
過去問を分解して問題集を作る
方法を使います。
そして参考書の代わりとして
問題集の解答部分を参考書のように育てていく
方法をおすすめします。
問題集を参考書として育てる方法方法はシンプルです。
① 自分で作った問題を
A4の片面印刷で印刷します。
② それをファイルに綴じます。
③ レイアウトを
・左ページ:問題
・右ページ:解答
という構成にします。
そして右側の解答部分に
・ポストイットで補足を書く
・必要な知識を追記する
という形で、情報を増やしていきます。
ここで重要なのは、
解説を書きすぎないことです。
解説を書こうとすると、それだけで大きな労力になります。
代わりに
・参考書の名前
・文献名
・ページ番号
などを書いておくだけで十分です。
例えば
「〇〇参考書 p.120」
「〇〇ガイドライン p.45」
といった形です。
また、参考書に載っていない内容が
数ページにも及ぶような場合もあると思います。
その場合も無理にすべて書き写す必要はありません。
「〇〇参考書 ページ〇〇」
と書いておくだけでも大丈夫です。
つまり
この参考書(またはファイル)を見れば、必要な情報に辿り着ける
という状態を作ることが大切です。

参考書の役割は「ハブ」
この方法の目的は
すべての知識を書き込むことではありません。
重要なのは
必要な情報にアクセスできる場所を作ること
です。
つまり
知識へのハブ(入口)
を作るイメージです。
このファイルを開けば
・どこを見ればいいのか
・どの文献を確認すればいいのか
がすぐ分かる状態になります。
この状態を作ることができれば、
参考書が存在しない試験でも
効率よく勉強を進めることができます。
勉強の本質
ここまで読んでいただいた方は、気づいたかもしれません。
勉強の本質は
知識を覚えることそのものではありません。
むしろ大切なのは
必要な知識にすぐ辿り着ける状態を作ること
なのかもしれません。
その状態を作るための道具として
・過去問の分解
・自分専用の参考書
を活用していく。
それが、今回紹介した勉強法の考え方です。
終わりに
今回紹介した方法は
・ニッチな資格試験
・問題集が少ない試験
・参考書が少ない分野
でも使える勉強法です。
そしてこの勉強法は
資格試験だけでなく
様々な学習にも応用できます。
もし
「どう勉強すればいいのかわからない」
と悩んでいる方がいたら、
今回紹介した方法を
ぜひ一度試してみてください。
遠回りに見える方法でも、
結果的には一番効率の良い道になることもあります。
皆さんの勉強の参考になれば嬉しいです。
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