- 投稿日:2026/03/24
- 更新日:2026/03/26
3月24日の学長ライブで、防災時のローリングストックが話題になりました。地震や台風などの災害は、いつどこで起きても不思議ではありません。
ですが、防災は発生してようやくその必要性に気がつくということが多いです。
実際に富山県在住の私は「災害が少ない」と言われる地域に住んでいたので、防災、特に水を備蓄するということにはほぼ無頓着でした。
けれども、2024年の能登半島地震でその考えは大きく変わりました。
特に印象に残ったのは、震源地で断水が続いたこと。
水が手に入らないだけで、飲み水はもちろん、食事や歯磨きなど日常の当たり前が一変してしまう――その現実を目の当たりにしました。
それまで水に恵まれた環境に甘えて「ストックしなくてもなんとかなる」と思っていましたが、この経験をきっかけに初めて「水の備蓄」の大切さを実感しました。
学長も「水をストックしている」とおっしゃったので、水の備蓄に関心を持たれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?
とはいえ、「実際にはどれくらい備えておけば安心なの?」と、疑問に思う方も多いはず。
この記事では、震災の経験を振り返りながら、防災用に必要な水の目安や、無理なく続けられる備え方をご紹介します。
1. 震災を経験して実感した備蓄の大切さ
災害が起きたとき、真っ先に困るもののひとつが「水」です。
電気やガス以上に、水道が止まることの影響は大きく、暮らしは一気に不自由になります。
実際、能登半島地震では断水が長期化しました。被災地域によって復旧時期に差はあったものの、全体としては3か月以上、被害の大きかった珠洲市などでは4か月以上に及んだ地域もあります。
水は、ただ飲むためだけのものではありません。食事の準備、歯みがき、手洗い、顔を洗うことなど、普段は当たり前にしていることの多くが、水なしではできなくなります。
中でも特に深刻だったのが、トイレです。
水が使えないと適切に処理することが難しくなり、衛生状態を保つことさえ簡単ではありません。防災というと非常食に目が向きがちですが、実際に被災してみて、盲点になりやすいのはむしろ水とトイレだと痛感しました。
人は食べ物がなくても数日間は生きられるといわれますが、水がなければ命をつなぐことはできません。
だからこそ、防災対策の中でも「水の備え」は後回しにせず、最優先で考えておきたい備えなのです。
2. 水はどれくらい備えればいい?
では、実際にどれくらいの水を備えておけばよいのでしょうか。
厚生労働省や内閣府が示している目安は、1人1日あたり3リットルです。
このうち、飲み水として約2リットル、調理や最低限の衛生のために約1リットルが必要とされています。
備蓄日数は、最低でも3日分、できれば1週間分あると安心です。
たとえば、私のように一人暮らしの場合で計算すると、
1日分:3リットル
3日分:9リットル
7日分:21リットル
となります。
こうして数字にしてみると、一人暮らしでも意外と多くの水が必要になることがわかります。
「そんなに必要なの?」と感じるかもしれませんが、断水が長引いたとき、水は命を守るために欠かせない備えです。
私自身は、3日分では少ないと感じているため、7日分を目安に備蓄しています。
いざというときに慌てないためにも、自分や家族に必要な量を一度計算しておくことが大切です。
3. 無理なく続けられる水の備蓄方法
必要な量がわかっても、いきなり数十リットルもの水を備えるのは簡単ではありません。
置き場所も必要ですし、費用もかかるため、「大事だとわかっていても後回しになってしまう」という方は多いのではないでしょうか。
そんなときにおすすめなのが、無理なく続けられる方法を取り入れることです。
一度に完璧を目指すのではなく、できることから少しずつ備えていくほうが、結果的に続けやすくなります。
🚰ペットボトルはケース単位で備える
備蓄用の水は、スーパーや通販で手に入る2リットルのペットボトルをケース単位で購入しておくと管理しやすくなります。
私自身も、2リットルのペットボトルが6本入ったケースを箱買いして備えています。入れ替えのタイミングでは、2ケース購入するようにしています。
とはいえ、最初から2ケース分をそろえるとなると、置き場所の確保が大変に感じることもあるでしょう。
その場合は、まずは最低3日分を目安に用意し、そこから少しずつ増やしていく方法がおすすめです。
🚰ローリングストック法を活用する
水の備蓄を続けやすくする方法として取り入れたいのが、「ローリングストック」です。
これは、備蓄している水の賞味期限が近づいたら、普段の生活で飲んだり料理に使ったりして消費し、その分を新しく買い足す方法です。
「使いながら備える」方法なので、気づかないうちに期限切れになっていた、という失敗を防ぎやすくなります。
特別なことをしなくても、日常の延長で備蓄を続けられるのが大きなメリットです。
🚰長期保存水も組み合わせる
最近は、5年から7年保存できる備蓄用の長期保存水も市販されています。
普段使いの水とあわせて保管しておくと、買い忘れを防ぎやすく、管理の手間も減らせます。
私は飲料用として、無印良品の長期保存水も備蓄しています。
490ミリリットルサイズなので、防災リュックにも入れやすく、持ち運びしやすいコンパクトさが気に入っています。
普段使いの水だけに頼らず、こうした長期保存水を組み合わせておくと、より安心感が高まります。
🚰役立つ道具も一緒に備えておく
水そのものを備えるだけでなく、災害時に役立つ道具もあわせて用意しておくと安心です。
たとえば、断水時に水を運ぶための給水袋があると、給水所でもらった水や井戸水などを持ち運ぶときに便利です。
また、雨水や川の水を飲み水として使えるようにする携帯浄水器も、万が一水の供給が長期間止まった場合の備えになります。
余談になりますが、私がデパートに勤務していた頃、東日本大震災が発生しました。
その時に、注目を浴びてなかなか手に入りにくかった防災用品のひとつが携帯浄水器です。
こうした道具は、普段は出番が少ないものです。
だからこそ、いざ必要になったときに困らないよう、少しずつ準備しておくことが大切です。水とあわせて備えておくことで、災害時の不安を大きく減らすことにつながります。
4. 備蓄水は「どこに置くか」も大切
せっかく水を備蓄していても、置き場所が適切でないと、品質が劣化しやすくなったり、賞味期限の確認を忘れてしまったりすることがあります。
備えるだけで安心するのではなく、保管しやすく、管理しやすい状態にしておくことが大切です。
🏠適した場所に保管する
備蓄水は、直射日光が当たる場所や高温になる場所を避け、できるだけ温度変化の少ない場所に保管するのが基本です。
私の場合、押し入れのように普段あまり目に入らない場所に置くと、つい存在を忘れてしまいがちです。
そのため、キッチンのコンロ下に保管し、日常の中で目に入りやすく、期限も確認しやすいようにしています。
🏠分けて備えると取り出しやすい
水は一か所にまとめて保管するよりも、複数の場所に分けておくと、災害時に取り出しやすくなります。
たとえば、箱買いした水は普段の保管場所に置きつつ、防災リュックには飲用の水を入れて寝室や玄関の近くに置いておく方法もおすすめです。
いざというときにすぐ持ち出せる場所に備えておくことで、安心感が大きく変わります。
防災の第一歩は「水の備蓄」から
防災というと、特別な準備が必要に感じるかもしれません。
けれど、最初の一歩として取りかかりやすく、しかも命を守るうえで欠かせないのが「水の備蓄」です。
災害時には断水が長引くこともあり、水は飲むためだけでなく、調理や衛生を保つためにも必要になります。
少しずつでも備えておくことで、いざというときの不安を減らすことができます。
防災に関心が湧くタイミングは、普段後回しにしがちな備えを見直すよい機会です。
まずは自分や家族に必要な水の量を計算し、置き場所を決めるところから始めてみてはいかがでしょうか。
