- 投稿日:2026/04/10
「AI時代に選ばれるワーカーと消えていくワーカーの差」
こんなタイトルの記事を、最近よく見かけます。
正直、少し怖くなりますよね。
でも私は、9年間の特別支援教育の現場でその答えのヒントを学んでいた気がしています。

■「できないこと」を見続けると、人は動けなくなる
特別支援教育の現場では、「この子はここができない」という視点だけで関わり続けると、子どもは動けなくなります。
できないことを指摘され続けた子どもは、挑戦することを恐れるようになる。
失敗を恐れて、動けなくなる。
泣き出してしまう子。
教室から逃げるように出ていこうとする子。
そういった場面を、何度も目の当たりにしてきました。
「できない」を突きつけることが、どれだけその子の心を傷つけるか。現場で体感したからこそ、わかることです。
これ、AI時代の私たちにも同じことが起きていると思います。
「AIに仕事を奪われる」「自分には何もできない」そう思った瞬間、人は動けなくなります。

■「強みを見つける」のがプロの仕事だった
支援教育で大切にしていたのは、「できないこと」ではなく「できること」「好きなこと」「得意なこと」を見つけることでした。
字を書くのが苦手でも、人の気持ちを読むのが得意な子がいました。
集団行動が難しくても、一つのことに誰よりも集中できる子がいました。
言葉で伝えるのが苦手でも、表情やしぐさで表現する子もいました。
言葉がなくても、その子が何を感じているかは、ちゃんと伝わってきました。
「できない」にフォーカスすると、その子の可能性は見えなくなる。
でも「できる」を探し始めると、その子の輝き方が見えてきます。
これは、自分自身を見るときにも同じです。

■AI時代に「選ばれる人」の共通点
AIが得意なことは、情報の処理・整理・生成です。
でもAIが苦手なことがあります。
それは「人の感情を読むこと」「現場のリアルを知ること」「関係性を築くこと」です。
9年間、障害のある子どもたちや保護者と向き合ってきた経験。
一人ひとりの「できること」を探し続けた視点。
言葉にならない気持ちを受け取ってきた感覚。
これらはAIには代替できない、人間ならではの強みです。
AI時代に選ばれる人は、「AIより賢い人」ではなく「AIと自分の強みを組み合わせられる人」だと思っています。

■まず、自分の「強み」を棚卸しする
特別支援教育で学んだ「強みを見つける目」は、自分自身にも使えます。
こんな問いを立ててみてください。
① 人からよく頼まれることは何ですか?
頼まれるということは、あなたが得意なことのサインです。
② 苦なくできることは何ですか?
努力している感覚がないことこそ、あなたの強みかもしれません。
③ 過去の経験で「これは役に立った」と感じた瞬間は?
どんな仕事・職種の経験でも、必ず活きる場面があります。

「できないこと」ではなく「できること」を見る。
この視点の転換が、AI時代を生き抜く一番の武器になると、私は信じています。
あなたの強みは、すでにそこにあります。