- 投稿日:2026/04/15
「生活コストを下げながら自由に生きる」という視点で、医療費のコントロールは見落とされがちな重要テーマです。
旅先で体調を崩したとき、多くの方がまず「薬を買いに行く」を選びます。
しかし看護師として働いてきた経験から言うと、薬の前にやるべきことがあります。
移住を考えていない方にもご安心ください。旅行で訪れる方にもそのまま使える内容です。チェンマイ在住の私が、実際に実践している体調管理の3ステップをお伝えします。
旅先での体調不良、まず薬を買いに行っていませんか?
チェンマイに移住してから、自分の体と向き合う機会が増えました。看護師として病院で働いていたときに常に意識していたのが
「観察→休息→予防」
の3ステップです。この順番を知っているだけで、不要な医療費をぐっと減らせます。
STEP 1|まず「観察する」——症状とPM2.5を確認
体調が悪いと感じたら、最初にやることは薬を買いに行くことではなく自分の状態を把握することです。
「いつから・どんな症状・熱はあるか・下痢や嘔吐はあるか」
を記録しておくと、薬局でも病院でも正確に伝えられます。
チェンマイ特有の注意点として、PM2.5(大気汚染) があります。
例年2〜4月の煙霧期には、くしゃみ・鼻水・目のかゆみが出やすくなります。「体調が悪い」と思ったら、実は空気が原因だったというケースも珍しくありません。無料アプリ「IQAir」でAQI数値を外出前に確認する習慣をつけるだけで、体調管理の精度が大きく上がります。

AQIの目安
0〜50:良好(通常通り外出OK)
51〜100:普通(敏感な方はマスク推奨)
101〜150:マスク必須151以上:外出を控える
STEP 2|次に「休息・栄養・水分補給」——これだけで治ることも多い
体調不良の基本は休息と水分補給です。
チェンマイは年間を通じて暑く、知らぬ間に脱水になりやすい環境です。下痢・発熱・発汗時はORS(経口補水液)をプラスしてください。
スポーツドリンクとは異なり、脱水時の電解質バランスに最適化されています。コンビニで数十バーツ(約100円前後)で購入できます。
食欲がない時はタイのお粥が最適です。
「ジョーク(โจ๊ก)」 はお米をトロトロになるまで煮込んだお粥で、胃への負担が少なく食べやすい一品です。
「カオトム(ข้าวต้ม)」 は日本の雑炊に近いスープご飯です。どちらも屋台や食堂で40〜50バーツ(約200〜250円)程度で食べられます。

タイ料理の辛さや油は、症状が落ち着いてから少しずつ戻すようにしてください。
STEP 3|「予防する」——環境に合わせた対策を習慣に
煙霧期の予防:外出時はマスクを必ず着用。帰宅後はうがい・洗顔・手洗いを丁寧に行います。室内では空気清浄機があると症状を大幅に抑えられます。
胃腸トラブルの予防:屋台や市場の生野菜・生水には注意が必要です。ただし、レストランやフードコートの氷は工場製のものがほとんどで、一般的に衛生面は問題ありません。食事前に手が洗えない場合はウェットティッシュで対応するだけで胃腸トラブルのリスクが大きく下がります。
こむら返りの予防(私の実体験):チェンマイ移住後、夜中に足がつることが続きました。原因は乾燥した環境と冷房による夜間の電解質消耗でした。今は以下の習慣を続けています。
・就寝前にコップ1杯の水を飲む
・夕食にバナナ・ナッツ類を取り入れる
・冷房の設定を28℃前後にして乾燥を抑える
・就寝前にMagnesium+Vitamin Dを1錠

この習慣だけで改善しました。サプリ代は月300バーツ(約1,500円)、年間18,000円の投資で夜の睡眠の質が大きく上がりました。
⚠️ 受診すべきサインも必ず把握しておく
観察・休息・予防を試しても改善しない場合、以下のサインが出たら市販薬で様子を見ずにすぐ受診してください。
発熱:38℃以上が3日以上続く、または解熱剤を飲んでも下がらない場合。
下痢:水様性の下痢が1日3回以上・2日以上続く、血便・強い腹痛がある場合。
嘔吐:24時間以上続いて水分が全く摂れない場合。
その他:呼吸が苦しい・虫刺されで顔や喉が腫れる・持病の症状が悪化している場合。
チェンマイには日本語対応の病院があり、海外旅行保険に加入していればキャッシュレス受診も可能です。領収書を保管しておけば帰国後に保険会社へ請求できます。
迷ったら受診を選んでください。
旅行者が知っておくべき「体調管理コスト」の現実
1週間のチェンマイ滞在中に体調管理にかける費用の目安は以下の通りです。
【1週間旅行の体調管理コスト目安】
・ORS(予防的に購入):60〜90バーツ(約300〜450円)
・ウェットティッシュ:30〜50バーツ(約150〜250円)
・マスク(煙霧期):50〜100バーツ(約250〜500円)
・IQAirアプリ:無料
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合計:約200バーツ前後(約1,000円)
「観察・休息・予防」を知っているだけで、不要な薬代・病院代を大幅に節約できます。
これこそが「知識によって生活コストを下げる」という考え方の実践です。
まとめ
旅先での体調管理は「薬を買うこと」より
「観察・休息・予防」
が先です。この順番を知っているだけで、医療費という出費をコントロールする自由が手に入ります。
チェンマイは暑さ・乾燥・煙霧期と、日本とは異なる環境的リスクがありますが、事前に知っておけば落ち着いて対応できます。「情報が資産になる」という感覚を、旅の体調管理でも実践してみてください。
チェンマイ、食事も安くて美味しく、お粥ひとつとっても旅の楽しみになる街です。ぜひ一度訪れて、暮らしのコストスケールの違いを体感してみてください!