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  • 投稿日:2026/04/19
ClaudeCoworkでWebサイトを立ち上げたら、1ヶ月メールが受信できてなかった話

ClaudeCoworkでWebサイトを立ち上げたら、1ヶ月メールが受信できてなかった話

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ベルロッド@Claudeリモート連携

ベルロッド@Claudeリモート連携

この記事は約7分で読めます
要約
Claude CoworkでWebサイトを自動構築したら、知らない間にDNSが書き換えられ、1ヶ月メールが届いていなかった。原因はAmazon Lightsail。Squarespaceで設定しても無意味だった理由と、解決までの調査の流れを解説します。

はじめに

ある朝、ふとメールを確認しようとしたら、受信トレイに1ヶ月前までのメールしか残っていなかった。

nano-banana-2_画像の女性が、座ってパソコンを操作している。画面を見-0.jpg「あれ、おかしいな」

最初は単なる表示バグだと思った。
メールはビジネス用のGmailなので、Gmailアプリを再起動して、また開いて——それでも変わらない。

ゴミ箱やアーカイブを見ても何も残っていない。
Claude Coworkで整理したから?
いや、まだ整理してなかったはず。

PerprexityAIに聞いてみると
>Google Workspace ステータスを確認する。Gmail 側の障害があると送受信できません 。

試しに、
普段使いのGmailからビジネスメールを送る→受信できない
ビジネスメールから普段使いのGmailへ送る→送信できない

そうやっている間にも普段使いのGmailにはメールが来るので、ビジネスメールに問題があるのが分かった。

PerprexityAIの通り、Google Workspace(ビジネス用Gmail)のアカウントを見ると
「Gmailを有効にします」
という表示になっていた。
つまり、無効になっていた。

ここから、原因を探る小さな冒険が始まった。

Googleの画面に表示された指示

Google Workspace の管理画面もある「Gmailを有効にします」は、リンクにもなっていて、開くと

タイトルなし.png> 「Gmailアクティベーションコードを追加」の画面が表示された。

"MXレコード"——聞き慣れない言葉だ。簡単に言うと、「このドメイン宛てのメールをどこに届けるか」を指定する設定のことだ。

たとえば `info@ xxxx.com` というメールアドレスがあった場合、MXレコードがないと「このメールをどこに転送すればいいか分からない」状態になる。つまりメールが届かない


Googleの案内に従い、まずドメインを管理している "Squarespace" のDNS設定画面を開いた。

Squarespaceで設定したのに……反映されない

Squarespaceの画面には、たしかにDNS設定のセクションがあった。そこに指定されたMXレコードを入力して、保存した。

ところが、しばらく待ってもGoogleの画面は「確認済み」にならない。
それどころかエラーになってしまった。

おかしい。

ここで外部ツール "mxtoolbox.com" を使って、実際にどのDNSサーバーがドメインを管理しているかを調べてみた。

結果に表示されたのは:

タイトルなし1.pngawsdns——これはAmazon Web Services(AWS)のDNSサービスだ。
なぜAWSが出てくるのか?

本当のDNS管理場所はSquarespaceではなかった

本当の管理場所は別にある。

AWSのコンソールにログインして、DNS管理サービスの "Route 53 を開いてみた。しかしホストゾーンの一覧は"空"だった。

謎が深まる。

犯人はAmazon Lightsailだった

「ホストゾーンがないのに、なぜAWSのDNSが使われているのか?」

ここでひとつの記憶が蘇った。

1ヶ月前、Amazon LightsailでWebサイトを立ち上げていた。


LightsailはAWSが提供する、比較的手軽にWebサーバーを立てられるサービスだ。そして「Claude Cowork」を使って、自動的にWebサイトをセットアップしていた。


その時、Lightsailが「ドメインをこのサーバーに自動接続します」という設定を行った。この処理の中で、"ネームサーバーがSquarespaceからLightsailのDNSに書き換えられていた"のだ。


AWSコンソールで "Lightsail"のページを開き、「ドメインとDNS」タブを確認すると——

タイトルなし3.png

あった。


`xxxx.com` のDNSゾーンが、Lightsailの中にひっそりと存在していた。

構造を図解すると


今起きていたことを整理するとこうなる。

■正しいルート(設定後)
送信者のメール
  ↓
Lightsail DNS(MXレコード確認)
  ↓
smtp.google.com
  ↓
Google Workspace(受信✅)

■壊れていたルート(1ヶ月間)
送信者のメール
  ↓
Lightsail DNS(MXレコードを確認)
  ↓
MXレコードが存在しない ❌
  ↓
エラー → 送信者に「配信失敗」が返る

■Squarespaceは関係なかった
送信者のメール
  ↓
Squarespaceは完全にスルーされる
(ネームサーバーがLightsailを向いているため)

Squarespaceで設定を変えても、実際のDNSはLightsailが管理しているため、何も反映されていなかった。これが約1ヶ月間、メールが届いていなかった根本原因だった。

解決:LightsailにMXレコードを追加


原因が分かれば、解決策はシンプルだ。

Lightsailの「DNSレコード」画面で「+ レコードの追加」をタップし、Google Workspaceの指定のレコードを追加する。
これを保存。

DNSの変更が世界中のサーバーに伝わるまで数十分〜数時間かかる(これを「DNS伝播」と呼ぶ)。しばらく待てば、Google Workspaceの画面が「確認済み」になるはずだ。

…実際には変更した瞬間に反映され、Gmailが有効になった。

失われた1ヶ月のメールはどうなった?

残念ながら、MXレコードが設定されていない間に送られてきたメールはほぼ戻ってこない
復旧したら次から次に受信メールが届くと期待したが、そんなことは起こらなかった。

MXレコードがない状態でメールを送ると、送信側のサーバーは即座に「配信不可」と判断し、送信者にエラーメールを返す。メールはサーバー上に保留されるわけではなく、そもそも存在しなかったことになってしまう。

一部のメールサーバーは数日間リトライ(再送)してくれることもあるので、設定直後に届くメールもあるかもしれない。しかし基本的には、重要な連絡は相手に再送をお願いするしかない

この経験から学んだこと


1. AIによる自動セットアップは「裏側で何をしているか」を確認する

今回の原因は、Claude Coworkを使ってWebサイトを自動構築した際に、"ネームサーバーが書き換えられたこと"だ。便利な自動化ツールは多いが、ドメインやDNSのような「インフラ的な設定」が変更される場合、必ず何が変わったかを確認する習慣をつけたい。


2. DNSの管理場所は定期的に確認する

「どこでDNSを管理しているか」は、意外と把握できていないことが多い。mxtoolbox.com などのツールで定期的に確認しておくと、今回のような問題を早期発見できる。


3. MXレコードとWebサイトは独立している

「メールの設定を変えたらWebサイトに影響するのでは?」と心配する人もいるかもしれないが、"MXレコード(メール)とAレコード(Webサイト)は完全に独立している"。同じドメインでも、メールとWebは別々のサーバーに向けることができる。


4. DNS変更後は反映に時間がかかる

DNSの設定変更は、即座に反映されるわけではない。早くて数十分、長ければ72時間かかることもある。「設定したのに動かない」と焦る前に、まず時間を置いて確認してみよう。

おわりに

「メールが見れない」という小さな異変から始まり、Squarespace → AWS Route 53 → Lightsail と調査を進めた結果、1ヶ月前のWebサイト自動構築が原因だったと判明した。

技術的な知識がなくても、AIやクラウドサービスを使えば簡単にWebサイトやメールが作れる時代になった。それはとても素晴らしいことだ。でも同時に、"自動化によって「気づかないうちに設定が変わる」リスク"も増えている。

便利さと引き換えに、少しだけ「裏側で何が起きているか」に興味を持つ——そのバランスが、これからのデジタル時代を生き抜くコツかもしれない。


*この記事が同じ問題で困っている人の助けになれば幸いです。*

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