- 投稿日:2026/04/21
Claude Codeの「CLAUDE.md」が長いと毎セッション数千トークンを垂れ流します。私の241行を80行まで削ったら、応答が軽くなって課金額にも余裕が出た話をします。残す/削るの判断軸と、実際にやった手順も全部公開します。
私はClaude CodeでYouTube動画からブログ、Note、Xまで全媒体を一気通貫で作っているんですが、最近「同じ作業なのに上限に早く当たる」ようになって、原因を調べたら CLAUDE.md が肥大化していました。
ちなみに私はMAXプラン(一番高い月額プラン)契約ですが、基本ずっと「Opus」という一番賢いモードで動かしているので、それでも5時間ごとの回数制限に引っかかることが多いんですよね。MAXプラン以外の方(Proプランなど、もう少し安いプランの人)なら、この削減はなおさら効果があると思っています。
公式ドキュメントや開発者の検証記事を読むと、CLAUDE.md は「毎セッション全文がコンテキストに読み込まれる」仕様で、200行を超えると重要ルールを見落とす事故まで起きるらしいんです。
「じゃあ実際どのくらい変わるのか」を自分のプロジェクトで測定しながらリファクタしてみたら、驚くほど結果が出たので共有します。
この記事で分かること

・CLAUDE.mdが長いと何が起きるのか(公式+実測ベース)
・残すもの・削るものの判断軸①②③
・私が241行→80行に削った実際の手順
・Before/After の数字(バイト・行数・推定トークン)
・削りすぎて困ったこと(失敗談)
そもそも CLAUDE.md って何

Claude Code がプロジェクトで作業するときに、最初に必ず読み込む「共有ナレッジベース」のファイルです。
置き場所はプロジェクトルート。書いた内容は毎セッションのコンテキスト先頭に自動で注入されます。
用途としては、①プロジェクト概要 ②禁止用語 ③文体 ④重要ファイルの場所 ⑤運用ルール などを書いておくと、Claudeがそれを踏まえた上で作業してくれる、と。便利な仕組みなんですよね。
問題は「便利だから」と情報を詰め込みすぎると、毎セッション それ全部を読み込むコストが積み上がるところです。
肥大化すると何が起きるか

公式ガイドや検証記事に共通して書かれているのは、次の3点です。
①トークンを毎回消費する
CLAUDE.md 500行あると毎セッション数千トークンが自動で消えます。会話で使える枠がその分だけ圧迫されるわけです。
②重要ルールを見落とす
長すぎるCLAUDE.md は、Claude自身が途中のルールを読み落とすことがあるという指摘が複数記事で報告されています。「禁止用語なのに書いちゃった」みたいな事故の温床になる。
③応答品質が落ちる
コンテキストが汚染されると、本来の質問に関係ない指示が混ざって、回答がぶれるんです。私も実感しています。
公式の目安は「200行以下」「必須のみ」。ここが一つの分岐点なんですよね。
私のCLAUDE.mdの Before(全部晒します)

まず測定から始めました。結果がこれです。
①行数: 241行
②バイト数: 23,519 bytes(約23KB)
③文字数: 約7,800文字
④推定トークン: 約8,000トークン(日本語主体で1文字≒1トークン換算)
公式推奨の200行をやや超過しているゾーン。劇的ではないものの、毎セッション8,000トークン消費するならば1日10セッションで8万トークン。1ヶ月で240万トークン、CLAUDE.md を読むだけで上限を食っている計算になります。
内訳を見ると、さらに無駄が見えてきました。
①プロジェクト概要: 15行(必須)
②重要ファイル表: 10行(必須)
③媒体別注意事項(Note/リベシティ/X/WP): 70行(肥大)
④アフィリエイト・内部リンク鉄則: 10行
⑤ブログ記事ファイルルール: 5行
⑥台本リネームルール: 5行
⑦YouTubeチャプター時間ルール: 5行
⑧文体: 10行(必須)
⑨画像生成ルール: 17行
⑩PowerShell注意点: 7行
⑪セッション履歴(過去の変更ログ): 97行!
セッション履歴が97行。これが完全に無駄でした。
残す・削るの判断軸①②③

削る前に、どこに何を動かすかの基準を決めました。
判断軸① 毎セッション必要か
毎回の作業に要るものだけCLAUDE.mdに残す。「3ヶ月に1回しか触らないPowerShell注意点」は別ファイルへ。
判断軸② 各Skillの中で再現できるか
Claude Codeの「Skills」はオンデマンド読み込みで、呼ばれたときだけコンテキストに入ります。「リベシティ投稿の詳細ルール」はリベシティ用のSkill内で持てばOK。CLAUDE.mdは「スキル索引」だけ残して詳細はポインタにすれば良い。
判断軸③ 参照頻度が毎日以上か
過去の変更履歴(セッション履歴)は「いつ何を変えたか知りたい時」だけ見るもの。毎セッションでは不要。別ファイルCHANGELOG.mdに退避。
この3軸で全セクションを振り分けたら、大半が「CLAUDE.mdに残さなくていい」側に倒れました。
移行先3種の使い分け

削ったものの行き先は3つに整理しました。
①『.claude/rules/』ディレクトリ
特定タスクだけで使う詳細ルール。PowerShell注意点などはここへ。
②『Skills』
自動判断で発動させたい専門知識。「リベシティ投稿ならこのルール」はlibecity-daily Skillの中に書けばOK。
③『CHANGELOG.md』など別ファイル
毎回読み込ませたくない変更履歴・アーカイブ系。
新CLAUDE.md には「索引」と「最小限の必須ルール」だけ残します。
実際の削減手順(ほぼClaude Codeに丸投げ)

正直に書くと、削減作業そのものは私ではなくClaude Codeがやっています。私がやったのは「重要なのは消さないでね」と途中で一言注意した、それだけなんですよね。
判断軸を伝えて「この方針で削って」と頼むと、どれを残してどれを外部に出すかを自分で考えて整理してくれる。人間がやると迷う「禁止用語はSkillに逃がしていいのか」みたいな微妙な判断も、Claude Code側で答えを出してくれました。
以下は実際に動いた手順です。
①バックアップを取る
まず必ずバックアップ。私は日付フォルダに `CLAUDE_before_20260421.md` として丸ごとコピーしました。
②セッション履歴をCHANGELOG.mdに分離
97行の履歴を全部CHANGELOG.mdに移動。これだけで▲97行。
③PowerShell注意点を .claude/rules/powershell.md に分離
7行移動。PowerShellスクリプトを書くときだけ参照すれば十分なので、毎セッション持つ理由がない。▲7行。
④媒体別注意事項をSkillに寄せる
Note/リベシティ/X/WordPressの詳細ルールは、それぞれのSkill(post-note / libecity-daily / post-x / post-to-wordpress)の中に書けばOK。CLAUDE.md側は「どのSkillに何のルールがあるか」の1行索引だけ残します。
70行 → 20行くらいに圧縮できました。
⑤画像生成ルールを要点化
17行あった画像ルールは、本当に毎回必要な「冒頭のアニメスタイル義務」「A1 mini デフォルト」「16:9」だけ残して、8行に圧縮。詳細は create-image-prompts Skillに移動。
⑥新CLAUDE.md骨格を書き直す
残ったものを構成しなおし。
プロジェクト概要→重要ファイル→スキル索引→文体→禁止用語→画像ルール要点→アフィリ開示文→ファイル命名→ポインタ、という流れで80行。
Before / After の実測

私の環境で測った数字がこれです。
①行数: 241行 → 80行(▲67%)
②バイト数: 23,519 → 3,871(▲84%)
③推定トークン: 約8,000 → 約1,300(▲6,700トークン/セッション)
1セッションあたり 6,700トークン 節約。1日10セッションなら67,000トークン、1ヶ月200万トークン以上の余裕が生まれる計算です。
体感の変化で大きかったのは、応答の「最初の反応」が明らかに速くなったこと。コンテキスト読込が軽くなった効果だと思っています。
プラン別にどのくらい効くか(ざっくり試算)

削減して一番気になるのが「で、実際どれくらい助かるの?」という感覚値ですよね。私なりに整理しました。
MAXプラン × 高性能モード常用(私のケース)
MAXプランでも、Opus(一番賢いモード)を基本で回していると、5時間ごとの回数制限に普通に引っかかります。私も平日の午後は何度か上限でブロックされていました。
CLAUDE.md削減後、体感で「1〜2仕事ぶん 余裕が増えた」印象です。厳密な計測はできませんが、同じ作業量で上限到達がひと仕事ぶん遅くなった感じ。
Proプラン(月額いちばん安いコース)の人
Proプランは一番賢いモードをほぼ使えず通常モード中心で、しかも使える回数の上限が厳しめです。CLAUDE.mdが毎セッション約8,000文字ぶん読み込まれていると、会話で使える枠を最初から食ってしまっている状態で、長時間使うほど上限に近づきやすい。
これを約1,300文字まで落とせば、浮いた6,700文字ぶんは会話にして10〜15往復ぶんに相当します。Proプランの方は、1日あたり使える実質時間が体感で2〜3割 伸びる計算です。むしろProプランの人こそ、今すぐやる価値があります。
使った分だけ請求が来るタイプの人
月額プランではなく「使った分だけ請求が来る」タイプ(開発者向けの契約方式)でClaudeを動かしている人もいます。この場合、読み込ませる文字が少なくなるほど、そのまま請求金額が下がります。
ざっくりの目安で、一番賢いモード(Opus)の場合、100万文字くらい読み込ませるとおおよそ2,200円(1ドル150円換算)かかります。今回の削減で1ヶ月あたり200万文字ぶん節約できたので、料金にすると月4,500円くらいが浮く計算です。
月額プランじゃなく請求書ベースで使っている人には、いちばん数字として見える節約方法になります。
共通して効く部分
プランに関係なく、応答の初動が速くなる・重要ルールの読み落としが減る、という品質面のメリットは出ます。料金の差が見えにくい月額プランでも、「同じ時間で多く進む」というかたちで効いてきます。
やめたこと(効果がなかった方法)

これも基本はClaude Codeの判断です。「こう削ろうとしたけど、こういう理由でやめました」と向こうから報告が上がってきたものを、そのまま採用しています。
①すべてを1つのrules/ファイルに統合
→ やめた
理由: 分割した意味がなくなる。結局全部読まれる可能性があり、Skillごとに分けた方が安全。
②禁止用語を完全にSkill側に移す
→ やめた
理由: 禁止用語は全媒体・全作業で共通のため、CLAUDE.md本体に残した。SkillはSkillが発動したときしか読まれないので、それ以外の雑談タスクで禁止用語を書いてしまう事故を防げない。
③画像生成ルールを全部Skillに逃がす
→ 半分やめた
理由: 「アニメスタイル義務」「A1 mini優先」は画像に関する雑談でも効くので、CLAUDE.md本体に要点だけは残した方が安全。
「コピペしてる情報を全部外に出す」のではなく、「毎回必要な最小集合」を見極める視点が大事なんだなと実感しました。
まとめ

CLAUDE.md のリファクタで得られたもの。
①行数67%減、トークン84%減
②応答の初動が体感で軽くなった
③Skill構造が整って、ルール追加の場所に迷わなくなった
④「毎セッション何のルールを持つべきか」を言語化できた
⑤課金額の余裕が出た(上限到達の頻度が明らかに減った)
公式推奨の200行はあくまで目安で、100行以下を狙うくらいがちょうどいいと思っています。Skillsがある今のClaude Codeなら、ほとんどのルールはSkill内に持てますから。
まずは「セッション履歴を別ファイルに退避する」だけでも試してみてください。これだけで数十行は削れるはずです。そこから判断軸①②③で絞り込めば、きっとあなたのCLAUDE.mdも半分以下になります。
では、また次回。
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