未ログイン状態で閲覧中
  • 投稿日:2026/04/29
引き継ぎゼロ・準備ゼロ|Claude Code を端末間で持ち運ぶ方法

引き継ぎゼロ・準備ゼロ|Claude Code を端末間で持ち運ぶ方法

  • 1
  • -
う8

う8

この記事は約12分で読めます
要約
Claude Code のリモートコントロール機能を使えば、進行中の作業をスマホ・別PC からそのまま続けられます。引き継ぎ書も skills 再設定も不要、動作も安定。デメリットは切れたときの再接続にPC が必要な点です。設定手順から復旧方法まで初心者向けに解説します。

Claude Code を使い始めて、こんなふうに感じたことはありませんか。

「家で作業の途中だったのに、子供がぐずって離れざるを得ない」

「ディスパッチからスマホで触ろうとしたら、なぜか返答が返ってこない」

「職場のパソコンに切り替えたら、どこまで進んだのか分からなくなってしまった」

私は子育て中で、パソコンに向かう時間がほとんど取れません。それでも Claude Code を使いたくて試行錯誤しました。そのなかで /remote-control という機能にたどり着いたのです。今回は、隙間時間で作業を少しずつ進められるようになった方法を共有します。

⚠️ はじめに:本記事は実証検証中です

/remote-control は research preview(試験的機能)の段階で、仕様も発展途中です。本記事は私の環境での実証結果が中心です。「私の環境ではこうだった」という体験談として読んでください。

こんな悩みありませんか?

結論を先にお伝えすると、これらの悩みは /remote-control でかなり解決できました。背景を共有させてください。

Claude Code を使っていて、こんな場面でつまずいた経験はありませんか。

・パソコンの前にずっと座っていられない

・スマホからつないでも、ディスパッチではうまく動かない機能がある

・別PC に作業を引き継ぐと、情報が抜け落ちてしまう

・引継ぎ書を作ってもらうのに数分かかってしまう

私自身、ディスパッチ機能には何度も助けられた一方で、困った場面もありました。

たとえばディスパッチ画面では、セッションを分けて管理しにくい場面があります。Claude in Chrome(Claude が Chrome 上でページを操作するエージェント拡張機能)も、うまく動かないときがありました。別PC への引き継ぎも悩みの種でした。引継ぎ書を作ってもらっても、もれてしまう情報が出てきます。別PC で同じ作業環境を使うには、skills(Claude Code の追加機能)をその PC にも再設定する必要があります。

「もっとシンプルに、進行中の作業をそのまま別の端末で続けたい」と思っていたところで出会ったのが、/remote-control でした。次に、機能の正体を紹介します。

結論:進行中のセッションをそのまま別端末で続けられる

先に結論からお伝えします。進行中のセッションを、別端末からそのまま操作できる機能が /remote-control です。対応端末はスマホ・タブレット・別PC です。

ディスパッチは「新しいタスクを別で立ち上げる」仕組みです。一方の /remote-control は「いま動いているセッションそのものを遠隔で操作する」仕組みです。引継ぎ書も再インストールもいりません。

私の実体験では、通信が安定していれば長時間(半日~1日程度)放置しても接続が維持されていることが多いです。ただし、永続的に接続が保たれる仕組みではないため、復旧の手順を知っておくと安心です。詳しい使用感は後ほどまとめます。

ディスパッチとの違い

ディスパッチと /remote-control は、似ているようで役割が違います。両機能の本質的なトレードオフを表にまとめました。

comparison_table.png

注:両機能ともホストPC(自宅のパソコン)が起動していることが前提です。

ポイントは、両機能のメリット・デメリットがちょうど逆になっている点です。

・ディスパッチ:再接続はスマホで完結する一方、動作は不安定で別PC との連携も難しい

・/remote-control:動作は安定し別PC でも使える一方、切れたらホストPC でコマンドを再入力する必要がある

両機能は同じ場面を置き換えるものではなく、それぞれ得意な使い方が違う機能だと理解するのが正解です。私はメインを /remote-control にしています。安定して動く点と、ホストPC の環境(skills や設定)をそのまま使える点を重視したいためです。

使う前に確認したい3つのこと

/remote-control を使うには、以下の3つを確認してください。

1. Claude Code のバージョンが v2.1.51 以降であること

2. Pro / Max / Team / Enterprise のいずれかのプランを契約していること(API キーだけでは使えません)

3. claude.ai アカウントでログインしていること(/login でログイン状態を確認)

「API キー」と聞くと身構えるかもしれません。Claude のサイトでメールアドレスを使ってログインしていれば、まず大丈夫です。バージョンは Claude.app の Code タブで「このアプリの Claude Code のバージョンを教えて」と AI に聞けば教えてくれます(ターミナルで claude --version を実行する方法もあります)。

01_code-tab-dashboard.png

次の章では、実際の手順を解説していきましょう。

【手順1】Claude Code 側で起動する

最初に、ふだん使っているパソコンの Claude Code 側で起動します。

1. Claude Desktop アプリ(Claude.app)を開く

2. 「Code」タブを選ぶ

3. 何かしら普通のメッセージを送って会話を始める(重要・後述)

4. 入力欄に /remote-control と打ち込む

5. リンクが発行されます

⚠️ 注意:会話を始めてから /remote-control を入力する

ステップ3を飛ばしていきなり /remote-control を入力すると、「/remote-control isn't available in this environment.」と表示されて機能しません。

08_invalid-message.png

/remote-control は「動いているセッションを別端末から操作する」機能なので、先にセッションを開始しておく必要があります。会話の中身は何でもよいので、たとえば「これからリモートコントロールで作業します」と一言送る程度で問題ありません。

入力時の補足

入力欄に / を打つと、コマンドの候補が出てきます。/remote-control を選ぶと「View and control this session from claude.ai/code」と説明が表示されます。

02_remote-control-autocomplete.png

/remote-control を実行すると、リンクが発行されます。私の環境では /remote-control is active. Code in CLI or at https://claude.ai/code/session_... と表示されました。

なお、QR コード表示はターミナル版のみの対応です。Claude.app や VS Code 拡張、Windows ではリンクが表示される形になります(公式ドキュメント記載)。

03_remote-control-link-generated.pngリンクが発行されたことを確認したら、次に進んでください。

【手順2】別端末からつなぐ

ここがいちばんラクなところです。リンクをコピーする必要は基本的にありません。

別PC の Claude Desktop アプリ、スマホ・タブレットの Claude アプリには、リモートコントロール中のセッションが自動で所定の場所に表示されます。タップ/クリックするだけでつながります。

スマホ・タブレットの場合

スマホの Claude アプリには「コード」というメニューがあります。

04_mobile-menu-with-code.png

「コード」タブを開くと、現在 /remote-control で接続中のセッションが「Connected」と表示されます。

05_mobile-code-connected-session.pngタップすると、ホストPC で動いているセッションがそのままスマホに表示されます。手元から続きを操作できます。

06_mobile-viewing-conversation.png

別PC の場合

別PC に Claude Desktop アプリをインストールしていれば、Code タブの「Recents」(最近のセッション一覧)にリモート接続中のセッションが自動で表示されます。クリックするだけで続きを操作できます。

07_other-pc-recents-list_masked.png

私は実際に自宅のパソコン↔職場のパソコンでつないでみましたが、引き継ぎ作業なしでそのまま続きを操作できました。

補足:ブラウザからアクセスする場合

別PC やスマホに Claude アプリがインストールされていなくても問題ありません。ブラウザで claude.ai にログインすれば、左側のメニューに「コード」という項目があります。そこから接続中のセッションにアクセスできます。アプリを使う場合と同様、リンクのコピーや送信は不要です。

ここまでが基本的な使い方です。ホストPC(自宅のパソコン)の電源を入れたまま外出して、移動中や外出先からスマホ・タブレットで続きを操作する、という使い方にも /remote-control は向いています。次は、知っておきたいデメリットを見ていきます。

知っておきたい注意点

/remote-control を使ううえで知っておきたい注意点は、接続が途切れたときの再接続にホストPC が必要な点です。試験的機能のため接続が永続的に保たれる仕組みではないので、切れる条件と復旧手順を押さえておくと安心です。

接続が切れる主な条件

接続が切れるパターンは大きく3つあります。

・ホストPC で Claude のチャット画面を閉じてしまったとき:Claude.app の Code タブを閉じる、Claude Code を起動しているターミナルを閉じる、などのケースです。リモートコントロールはホストPC のチャットを「のぞく」仕組みなので、のぞき先がなくなると接続が切れます。

・ホストPC のネットが10分以上つながらないとき:公式に定められた仕様です。Wi-Fi が10分以上止まっていると、自動的に接続が切れます。

・何らかの条件で接続が途切れることがあります:試験的機能のため、長時間放置していると接続が途切れていることがあります。私の検証では、長時間放置でも接続が維持されることがほとんどでしたが、一部のセッションは途切れていました。原因や条件は現状はっきりしていません。

私の使用感(公式記載なし・個人の観測)

私が複数のセッションで実際に試した結果、半日~1日程度の放置でも接続が維持されているケースが大半でした。

一方で、何セッションかは接続が途切れていることもありました。接続が途切れたセッションと維持されたセッションで、放置時間や使用状況に明確な傾向は見えませんでした。試験的機能のため、永続的に接続が保たれる仕組みではないようです。

「実用上は十分な時間つながり続けることが多い。ただし、永続的な維持は保証されない」という認識でいるのが現実的です。接続が途切れた場合の復旧手順は次のとおりです。

切れたときの復旧手順(ホストPC が必要)

セッションが切れていた場合、ホストPC で /remote-control を打ち直しても「Remote Control disabled.」または「/remote-control isn't available in this environment.」と返される現象が起きます。これは【手順1】の注意点と同じ理由です。/remote-control は「動いているセッション」を対象とする機能なので、切断後は会話が止まった状態となり、もう一度動かしてあげる必要があります。

復旧の手順は次のとおりです。

1. ホストPC(Claude.app)で、まず普通のメッセージを1つ送る(セッションを「起こす」イメージ。この一手順を飛ばして、いきなり /remote-control を打っても上記のような無効メッセージが返されます

2. 続けて /remote-control を打ち直す(新しいセッションが立ち上がります)

3. 別端末の Claude アプリで再接続(別PC・スマホ・タブレットの Claude アプリの所定の場所に新しいセッションが自動で表示されます。タップ/クリックするだけで再開できます)

この復旧操作はホストPC で行う必要があります。スマホだけで復旧することはできません。ホストPC から離れる時間が長い場合は、出かける前に /remote-control を起動しておくのがおすすめです。

「切れたらこの3ステップ」と覚えておけば、復旧で困ることはありません。

その他の注意点

・現状は research preview(試験的機能)の段階

・仕様は今後変わる可能性がある

・大事な作業の前には、念のため進捗をメモしておくと安心

・別端末では / を打っても候補リストが表示されません。とはいえ、スキル(/pptx など)は候補が出なくてもそのまま全文入力すれば呼び出せます。AI に「○○(スキル名)を使いたい」と日本語で伝える方法も使えます。ただし /mcp などの一部のコマンドは応答が返らず操作が止まって見えます(ホストPC 側では「/mcp isn't available in this environment.」と表示されています)。その場合はホストPC で実行してください。

まとめ

最後にポイントを振り返ります。

・/remote-control は、進行中のセッションを別端末からそのまま操作できる機能

・ホストPC の skills や設定をそのまま使えるので、別PC で作業を再現する手間が不要(自宅PC↔職場PC で検証ずみ)

・長時間(半日~1日程度)の放置でも接続が維持されることが多い

・永続的な接続維持の保証はないため、復旧手順を知っておくと安心

・必要なのは Claude Code v2.1.51 以降と、Pro / Max / Team / Enterprise プラン

私は子育て中で、机に向かう時間がなかなか取れません。それでも、/remote-control のおかげで隙間時間がぐっと活きるようになりました。

「ディスパッチの不安定さに悩んでいる」「別PC との連携をスムーズにしたい」「進行中の作業をそのまま別の端末で続けたい」と感じる方におすすめです。デメリットを理解したうえで、ぜひ一度試してみてください。

最初は分からない単語が並んで戸惑うかもしれません。まずは /remote-control と打ち込んでみてください。

みなさんの作業時間が、少しでも自由になりますように。

ブックマークに追加した記事は、ブックマーク一覧ページで確認することができます。
あとから読み返したい時に便利です。

う8

投稿者情報

う8

トラ会員

この記事に、いいねを送ろう! 参考になった記事に、
気軽にいいねを送れるようになりました!
この記事のレビュー(0

まだレビューはありません