- 投稿日:2023/12/28
- 更新日:2025/09/29

ノビルとは?
日本に広く自生しているヒガンバナ科の植物です。河原、あぜ道、土手などに生えています。葉と土の中にある球根のような部分(鱗茎)が可食部です。
ノビルが拾える季節は3月下旬~5月上旬ごろまでです。
注意点
✅採集時
ノビルに似た植物で有毒な植物がいくつかあります。
タマスダレ|葉っぱ、鱗茎ともに有毒です。ノビルと比較して葉っぱが青々として光沢があります。また、鱗茎が茶色っぽいです。花は間違えようがないので、採集地を6月ごろに確認してもいいかもしれません。
スイセン|葉っぱ、鱗茎ともに有毒です。ノビルと比較して葉っぱが幅広で、ニラのような形状をしています。また、茎の白い部分が短く、すぐに枝分かれします。こちらも花は間違えようがないくらい違います。
他の有毒植物との判定方法として、ノビルは葉をちぎった時に、ニラのような独特の匂いがします。匂いがすれば食べられます。判断に迷った場合は食べるのはやめておきましょう。
STEP1 ノビルをゲットせよ
ノビルを拾いに行くときに必要なものは、ノビルを入れる袋だけでOKです。スコップを持って行く人もいますが、私はむしろ邪魔だったので、素手で採取してました。
さて、ノビルは日当たりのいい土手や河原に自生しています。群生しているので、採集地に目星をつけておきましょう。
ノビルを発見したら素手で引っこ抜きます。この時のコツは茎と葉の太いヤツを狙うことです。茎と葉の太いノビルは可食部の鱗茎が大きく、途中でちぎれにくいです。スコップで採取してもいいですが、掘るときに鱗茎を破壊しないように遠くから慎重に掘り進めてください。
拾い食い全般の注意点として当然ですが、私有地に落ちているものは許可なく拾ってはいけません。加えて、国立公園や自然公園でも原則として採取はできません。また、それとは別に個別の公園や道路によっては採取が禁止されている場合があります。気になる場合は事前に管理者(行政)に確認を取っておきましょう。
STEP2 ノビルを下処理せよ
ノビルを集めてくるとこんな感じになります。これは外で軽く水洗いして、土を落としています。球根のような鱗茎の先にひげ根がついています。
後述の野菜室で保存する場合は、この状態で保存しましょう。
最終的にはこの状態まで処理していきます。
1.葉を切り落とす(葉は食べたい人は食べられます)
2.鱗茎のひげ根を手で取る
(親指と人差し指の爪で、摘まむように取ります)
3.鱗茎の外皮を剥く
これで下処理完了です。
STEP3 ノビルを調理せよ
ノビルの調理方法は生食と加熱の大きく2通りです。
生で食べる
そのまま食べられます・・・が採集地によっては気になる場合は加熱したほうがいいです。
生で食べる場合は酢味噌や辛子味噌などが合うそうです。刻んだものを味噌と和えて、ご飯や冷ややっこにかけても良いです。伝聞系なのは、私がすべて加熱して食べているからです。
加熱して食べる
フライパンで炒めましょう。火が通ると色が透き通ってきます。
ごま油、ひき肉、豆板醤などの中華系の味付けが合います。炒めたら、ご飯にかけても、ラーメンやうどんと和えても炭水化物系なら大体美味しいです。また、付け合わせとしても使用できます。自由に食べましょう。
ノビルの保存方法
ノビルはほとんど日持ちしません。湿らせたキッチンペーパーや新聞紙で包んでおけば冷蔵庫の野菜室で2~3日は日持ちします。辛みが増してくるので採集したらすぐに食べましょう。