- 投稿日:2024/04/24
- 更新日:2025/11/06
他人にイライラしてしまう方へ
他人にイライラしてしまう。誰でも経験したことがあるのではないでしょうか。
例えば、
・自分ばかり家事をしていて、相手は何もしてくれない。
・自分は家計管理に気をつけたいのに、相手は考えなしに散在する。
・運転マナー違反のドライバーに腹が立つ。
・レストランやカフェで、店員を怒鳴りつける場面を見て嫌な思いをする。
などです。
このような場面に何度も遭遇するうちに、ストレスがたまり、不満が爆発してしまうことも…。
そのような他人へのイライラをなんとかしたいと思っている方へ、気持ちを軽くするための思考法をご紹介します。
なぜ他人にイライラしてしまうのか
一度、他人にイライラしてしまう時の状況を冷静に振り返ってみます。
すると、「自分がその人に期待する行動」と「その人が実際にした行動」が一致していないことがほとんどだと気付くでしょう。
上記の例で言えば、「自分ばかり家事をしている(ので、相手にも協力してほしいと期待している)のに、相手は何も手伝わない」などです。
つまり、イライラする理由は他人が自分の期待に応えてくれないからです。

イライラしないコツは、その人への期待を最低限にすること
他人にイライラしないためには、初めに他人は自分の思い通りに動く存在ではないという前提を持つ必要があります。
たとえ自分の子であっても、思い通りに動かないことがよくあります。実際、子育てを通じて、その思い通りのいかなさを実感することもあるでしょう。
また、他人への過度な期待は、自分の持つ「こうあるべき」という価値観に、相手を当てはめてしまう可能性もあります。このことを認識しておくことが重要です。
ただし、相手から何らかのメリットを得られると期待することは、必ずしも悪いわけではありません。重要なのは、過度な期待を持たないことです。
過度な期待をしなければ、イライラすることも減ります。
その人に期待することが3つもあれば十分
「これさえやってくれれば満足」と思えるものを3つあげましょう。
ここで挙げるものは、「ほぼ確実にその人がしてくれるもの」「してくれたら、その人への満足度が70%以上になるもの」にします。
3つという数にこだわらず、1つで70%以上とれるものがあれば、1つでも構いません。
期待する最低限のことを明確にすることで、過度な期待をすることなく、ストレスや不満を軽減することができます。
具体例(期待すること→自分が得られる利益)
・安定的な収入がある→家計が苦しくならず安心して生活できる
・ごはんを作ってくれる→自分が料理をしなくて良い
・きれい好き→掃除がいきわたった清潔な空間に住める
・車を運転してくれる→運転が苦手な自分でも遠出ができる
・子どもとよく遊んでくれる→育児から離れて自分の時間が取れる
・自分の良いところをほめてくれる→モチベーションアップ
・寝顔がかわいい→眺めていて癒やされる

勤務先に不満があるケースにも応用できる
現在の勤務先に不満を感じている場合にも、この考え方を応用することができます。
「不満を持ちながらも、転職せずとどまっている理由は何か?」を考えてみましょう。
例えば
・転職するよりも生涯でもらえる給与が高い
・フレックスタイムやリモートワークといった柔軟な働き方ができる
・尊敬する上司と一緒に働ける
・仕事を通して自身のスキルアップにつながる
・副業や兼業を認めている など
「まあ、ここにいるのも悪くはないか」と思えるものがあればOKです。
最低限の期待すらできないときは離れる
その人に期待することを考えた末に、もしも「期待できることが何もない」という結論に至った場合は、諦めてその人から離れるのが賢明です。
様々な価値観や性格の人がいるので、どうしても相性というものがあります。
最低限の期待すらできない人に、無理して向き合う必要はありません。
自分の幸せや成長を妨げるような関係をどうにかしようとするよりも、自分にとって意義のある人と過ごす時間を増やしましょう。
自分自身も完全ではない
ここまで他人のことを書いてきましたが、自分自身が誰かの不満の種になっている可能性も、頭の片隅に入れておきましょう。
自分では十分と思っていることが、ある人にとっては不十分ということもあります。
自分では良いと思っていることが、ある人にとっては悪いということもあります。
ただし、自信を失う必要はありません。前述の通り価値観や性格は人それぞれのため、どんな人でもできることとできないことがあるし、好かれたり嫌われたりしています。
万人にとってパーフェクトな人はいないという、当たり前の事実を受け入れれば良いだけです。
ほどよい距離感で付き合っていく
過度な期待は、自分にも相手にもマイナスになってしまいます。
良い意味で期待しすぎず、その人がいつも満たしてくれていることに目を向けましょう。
程よい距離感で付き合い、相手に感謝する気持ちを忘れないことが、円満のコツです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!