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- 投稿日:2024/07/10
- 更新日:2024/07/11

05.総合原価計算の概要
🔶総合原価計算とは、一定期間(原価計算期間)
ごとに完成品総合原価を計算し、
その完成品総合原価を完成品数量で除する
ことによって「製品1単位あたりの製造原価」
(完成品単位原価)を算定する方法。
総合原価計算は、同一規格(同一種類)の
製品を大量生産(見込生産)している場合の
原価計算方法として用いられる。
例):自動車・バイク・家電・加工食品など
🟦問題例:総合原価計算の一連の処理、計算
当月における一連の取引は以下の通りであった。
なお、材料・仕掛品・製品の月初有高はゼロである。
①材料30,000円を掛けで購入した。
②上記①の材料すべてを、製造のために消費した。
③労務費15,000円を現金で支払った。
④労務費の消費に係る会計処理を行う。
なお、月初月末に未払分は生じていない。
⑤経費5,000円を現金で支払った。
⑥経費の消費に係る会計処理を行う。
なお、月初月末に未払分や前払分は生じていない。
⑦以下の条件に基づいて計算した当月の
完成品総合原価を、製品勘定に振り替える処理をする。
・当工場では、材料を工程の始点で投入し、
その後の加工を経て、製品を完成させている。
・当月に製品300個の材料を投入したが、
そのうち完成した製品は200個、
月末仕掛中のものは100個
(加工進捗度は50%)であった。
⑧上記⑦にて完成した製品のすべてを
70,000円で掛け販売した。
⑨販売費及び一般管理費10,000円を
現金で支払った。
⑩月次決算に伴い、売上勘定、売上原価勘定、
販売費及び一般管理費勘定の残高を
月次損益勘定に振り替える。

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