- 投稿日:2024/08/28
- 更新日:2025/11/11
一人暮らしの住まいの選択肢について ~10年間の経験から~
こんにちは!私は大学1年生から一人暮らしを始め、今年で10年目を迎えた社会人7年目のぱぴと申します。
この10年間、7回の引っ越しとさまざまな住まいを経験してきました。学生寮、賃貸マンション、シェアハウス、社員寮、ホテル暮らし、借り上げ社宅まで、マイホームを除いて、おそらく現存する住まいの形はすべて経験したのではないかと思います。今回は前半2つについて、これまでの経験を踏まえ、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。
これから一人暮らしを検討している学生やその親御さん、すでに一人暮らしをしている方の参考になれば幸いです。
※あくまでも個人の体験談です。
1. 学生寮
18歳。初めての一人暮らしの住まいは、大学の直営の寮でした。学生寮を選んだ理由は、総合的に一番安心だったからです。親元を離れ、他県で一人で暮らすということは、ワクワク半分、不安半分。大学入学のために準備することが沢山あったので、住まいの心配は極力減らしたかったです。学生寮では2年間住みました。
メリット
👮♂ 安心・安全: 学校の管理下にあるため、防犯面や緊急時の対応が安心です。私が住んでいた学生寮の場合、職員さんや警備の方が常駐していました。大学の提携寮や一般の学生寮の場合でも、管理人が常駐するところが多いです。私がいた寮は、セキュリティもしっかりしており、部屋に着くまで4回も鍵認証が必要でした。(特殊なケースだと思います)
💰 低コスト: 学生寮は比較的家賃が安いです。私の場合は、水道光熱費込みで5万円程度(都内)でした。しかも、家電家具付だったので、初期費用はかなり抑えることができました。その他、不動産会社に支払う諸経費(敷金、礼金、仲介手数料、保証会社の費用など)や退去費用もかかりませんでした。食事が含まれている寮もあり、1食あたりの値段もリーズナブルなところが多いです。
👫 友達を作りやすい: 一番のメリットはこれ!特に高校までの友達や、知り合いが少ない他県に進学する学生に寮はありがたい存在です。同じ学校の学生で、年も近いので、友達ができやすく、交流の機会が豊富です。入学前から友達を作って、一緒に入学式に行ったり、寮のイベントに参加したり、楽しい思い出をたくさん作れました。
デメリット
🌀 衛生観念の違いによるストレス: 寮によって共用部の範囲は異なります。私の場合は、洗面台、お風呂、キッチンなどの水回りは共用部でした。週2回程度、清掃の方が入っていたので、極端に汚くなることは少なかったです。ただ、常に清掃後だけ使えるわけではないので、よくキッチンの生ゴミ、お風呂の髪の毛などは気になっていました。
🔕 騒音問題: 個室はあったものの、壁が薄くて隣の寮生が大声で話すと話す内容はわかるレベル(ほぼ丸聞こえ)でした。隣の寮生が夜遅くまで長電話する日はかなり辛かったです。床はカーペットだったため、足音や物音は気になりませんでした。ここはマナーの部分ではあるので、一概には言えません。
❎ 規則が厳しい: 門限や訪問者の制限、生活のルールなど、自由度が低い面があります。私の寮は、寮生以外は親であっても引っ越しの日ですら寮内に入ることはできませんでした。幸い、門限はありませんでした。(門限がある寮に住む友達のほうが遅くなると帰れなくなるので、オール・外泊率が高くなりがちでした笑)
2. 賃貸マンション
大学2年生の春休みに、学生寮から一般の賃貸マンションに引っ越し、憧れの”本当”の一人暮らしを始めました。1日の大半の時間をキャンパスで過ごしていたため、部屋探しの第一条件は「大学の徒歩圏内であること」でした。実際、徒歩10分の距離の部屋を借りました。この部屋は古い(築30年)物件でしたが、気に入っていました。ここでは1年間住みました。
メリット
🆓 自由: 「自由」これに尽きると言っても過言ではありません。寮にいる間は、隣の部屋のアラームで起きたり、急いでいるときに他の寮生が洗面台を使っていたり、早く寝たいときにお風呂が混雑していたりすることもしばしば…。そういうことを一切気にせず、自分の生活リズム通りに行動できるのは最高!友達を呼べること、荷物も玄関先で受け取れること(寮は管理人が一括受取)もとても嬉しかったです。
🔐 プライバシーの確保: 自分だけの空間で、好きなように生活ができるのも大きなメリットです。壁も厚かったため、テレビやYoutubeの音量を気にしたり、電話などの会話が誰かに聞かれたりする心配はありませんました。
🏠 部屋の広さ: これは物件によって違うと思います。私の学生寮の部屋はかなり狭かったため、一人暮らしの部屋はある程度の広さがほしかったです(7~8畳くらい)。手狭の学生寮と比べると、多くの場合は賃貸アパート・マンションのほうが部屋が広いです。バス・トイレ、キッチン(寮は共用)のスペースを含めると、間違いなく自由に使える空間は寮より広くなると思います。
デメリット
💵 コストの高さ: 家賃、光熱費、インターネット費用など、すべて自己負担のため、学生寮に比べて負担は大きくなりました。また、寮ではかからなかった、不動産の初期費用、家電・家具を揃えるコストも相当なものでした。また、私は需要の高い大学から近いところを選んだこともあり、家賃だけでも8万円弱でした。家周りの治安、オートロック、20平米以上にこだわらなければ多少安い物件もあったかと思います。
👤 孤独感: 実家にいたときも、学生寮のときも、帰ったら誰かがいることが多かったため、最初は誰もいない部屋に帰ると寂しく感じました。慣れてからも、友達と遊んだあと一人になると少し寂しかったです。特に、体調を崩したときは、実家が恋しくなりました。一人暮らしは、薬や非常時の食料は常備しておいたほうが安心です。
(参考)初めての一人暮らし、どちらがおすすめ?
ズバリ、これ!とは言えませんが、ご自身がどちらに近いのか、以下を参考にしてください。
<👩🎓学生寮>
✅友達・知り合いのいない他県に進学することに多少不安を感じる
✅学部・サークル以外の友達がほしい
✅セキュリティや安心を重要視する
✅費用をできるだけ抑えたい(家電家具付き、水道光熱費込がおすすめ)
✅細かいところは気にならないタイプ(共同生活に抵抗がないこと)
<賃貸アパート・マンション>
✅生活の快適さ・自由を重要視する(共同生活には抵抗がある)
✅かなりの綺麗好き・音に敏感なタイプ(⚠上記の学生寮に該当する場合でも、これに該当する方は圧倒的に賃貸のほうがおすすめ!)
✅(本人も賃貸を希望している前提で)親御さんなど保護者が一人暮らしのサポートをしてくれる予定
✅家族や友達をいつでも呼びたい、家族や友達が来る機会が多い
✅多少の困難なことがあっても、なんとかなると思うタイプ
最後に
今回は、自分の経験にもとづき、学生寮と賃貸アパート・マンションのメリット・デメリット、そして初めて一人暮らしするならどちらがおすすめ?(主に高校卒業して専門学校・大学などに進学する学生を想定)について解説しました。私自身は、どちらかというと共同生活に向いていないタイプですが、一人暮らしを簡単に始められた(ハードルが低かった)ことや、友達ができたことを考えると、学生寮→賃貸マンション順に経験してよかったと感じています。
次回は、シェアハウスと社員寮について共有します。最後まで読んでいただき、ありがとうございました!