【行動経済学から学ぶ！】婚活マニュアル ③【初デート編】

Ⅰ．第一印象の重要性

　行動経済学では、人間の意思決定において「アンカリング効果」が働くことが知られています。

　つまり、最初に得た情報が後の判断に大きな影響を与えるのです。

　初デートでの第一印象は、その後の関係性を左右する重要な要素となります。

✅ 身だしなみを整える

　清潔感のある服装と適度な身だしなみは、好印象を与える大切な要素です。

　特に、時計・鞄・靴・財布などの小物にも気を配りましょう。

　お相手は細部まで観察しているものです。

✅ 時間厳守

　約束の時間に遅れないことは、相手への敬意を示すとともに、信頼性の高さをアピールすることができます。

⭐ 補足：「アンカリング効果」とは？

　「アンカリング効果」とは、最初に提示された情報（アンカー）が、その後の判断や意思決定に大きな影響を与える現象です。

　アンカリング効果は、マーケティングや販売戦略において広く活用されています。

　　✅ 価格設定：高い価格を最初に提示し、その後実際の価格を示すことで、お買い得感を演出する。

　　✅ 商品比較：高価格商品を並べることで、中価格商品の魅力を高める。

　　✅ 交渉：最初に高めの金額を提示し、相手の期待値を上げる。

Ⅱ．ピークとエンドが鍵を握る

　行動経済学の「ピーク・エンド理論」によると、経験の評価は最も印象的な瞬間（ピーク）と終わり方（エンド）に大きく影響されます。

⭐ １．ピークの創出

　婚活において、相手の心に残る印象的な瞬間（ピーク）を作ることが重要です。

　✅ 会話のハイライト

　　🔵 共通の興味や価値観を見つけたときに、その話題を深掘りする

　　🔵 相手の意外な一面を引き出し、驚きや感動を共有する

　✅ 思い出に残る体験

　　🔵 ユニークな場所でのデート

　　🔵 二人で新しいことにチャレンジする

⭐ ２．エンドの重要性

　デートや会話の終わり方が全体の印象を左右します。

　✅ ポジティブな締めくくり

　　🔵 次回のデートの約束をさりげなく提案する

　　🔵 楽しかった思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝える

　✅ フォローアップ

　　🔵 デート後に、楽しかった瞬間を思い出させるメッセージを送る

　　🔵 次回の予定を具体的に立てる

⭐ 補足：「ピーク・エンド理論」とは？

　「ピーク・エンド理論」とは、人が経験を評価する際に、以下の２つの要素が特に大きな影響を与えるという考え方です。

　　✅ 最も感情が動いた瞬間（ピーク）

　　✅ 経験の終わり方（エンド）

　ピーク・エンド理論は、顧客満足度の向上やリピーター獲得に活用されています。

　　✅ 顧客体験のクライマックスを設計する

　　✅ サービスや商品提供の最後を印象的にする

　　✅ ネガティブな体験のリカバリーに注力する

　例えば、仕事でミスがあった場合、最後に丁寧なフォローや予想外のサービスを提供することで、全体的な印象を改善できる可能性があります。

Ⅲ．選択の罠を避ける

✅ デートプランの絞り込み

　行動経済学の「選択のパラドックス」によると、選択肢が多すぎると決断が難しくなります。

　デートプランは２〜３個に絞り、相手に選んでもらうのが効果的です。

⭐ 補足：「選択のパラドックス」とは？

　「選択のパラドックス」とは、選択肢が多ければ多いほど不幸を感じやすくなるという心理効果や認知バイアスを指します。

　　✅ 就職活動：多数の内定を得た場合、どの会社を選ぶべきか悩み、選択後も「他の会社を選べばよかった」と考える可能性があります。

　　✅ プロジェクト選択：複数のプロジェクトから１つを選ぶ際、選ばなかった選択肢に対する後悔が生じる可能性があります。

　　✅ 副業の選択：多様な副業の中から１つを選ぶ際、選ばなかった選択肢で成功している事例を聞くと後悔する可能性があります

Ⅳ．終わり方の工夫

　デートの終わり際に、次回のデートについて軽く触れることで、関係性の継続への期待を高めることができます。

　ただし、押し付けがましくならないよう注意しましょう。

まとめ　

　初デートは緊張するものですが、これらのポイントを意識することで、より自然で楽しいデートになるはずです。

　相手のことを知り、自分を知ってもらう貴重な機会として、リラックスして臨んでください。